昔、テレビで『ミッドウェイ』と言う映画を見た事がある。 この映画は太平洋戦争のターニングポイントとなったミッドウェー海戦をアメリカ軍側からの視点を中心に描かれていたと記憶しています。 太平洋戦争の緒戦を連勝した日本海軍は、大艦隊を編成して日本とハワイの間にあるミッドウェー島攻略に出撃、この作戦ではその機動力で脅威となっていたアメリカ軍空母艦隊をおびき出して撃破する事も密かに目論んでいた。 しかし日本側の動きは暗号を解読されて筒抜けになっており、アメリカ側も日本の作戦目標はミッドウェー島だと断定して”切り札”の空母機動艦隊を出撃させた...
先行してミッドウェー島に到着した日本の空母艦隊(防御力の弱い空母が前衛を務めるのは素人目で見るとおかしいが...)は艦載機を出撃させてミッドウェー島基地を空襲、帰還した艦載機に再度爆弾を積み込んで第二次攻撃の準備を始めた。 そんな中、偵察機からアメリカ空母発見の報告が入る。 こっちが敵空母を見つけたと言う事はこちらも見付かっている可能性が高い、一刻も早く艦載機を出して敵を叩かないといけないのに日本艦隊は空母の甲板の上で爆弾を対艦攻撃用の魚雷に付け替える作業を行い、そこをアメリカ軍機に攻撃されて甲板上の魚雷や爆弾に引火して大火災が発生し、日本は”虎の子”とも言える空母赤城・加賀・蒼龍の3隻、更にその後生き残って戦っていたもう1隻の飛龍をも失ってしまった...
この時、日本の空母艦隊を指揮していたのは南雲忠一中将だった。 彼は太平洋戦争開戦前まで巡洋艦や駆逐艦による水雷戦(魚雷戦)を得意とする指揮官でした。 しかし、当時の日本海軍は実績や適性より先輩や後輩などの”序列”によって重要ポストを順送りする体質だった。 その結果、飛行機を使った戦いを得意とする若手の指揮官では無く空母艦隊は不慣れな先輩の指揮官が空母艦隊の指揮を執る事になってしまった。 南雲中将は真珠湾攻撃こそそれなりに成功させたが、ミッドウェーでは空母艦隊運用の素人さを露呈して惨敗を招き、日本に大損害を与える事になった。
結果論ではあるが、敵機が迫っているのに爆弾を魚雷に付け替える必要は無かった。 爆弾をそのまま積んで飛ばし、(的の大きな)敵空母の飛行甲板や戦艦の主砲などを破壊してしまえば、魚雷みたいに沈める事は出来なくても戦闘不能にして撤退に追い込む事くらいは出来たでしょう。 要は敵よりも少しでも早く艦載機を出撃させて先手を打つ”スピード”が最優先だと言うのが空母同士の戦いの鉄則なのでしょう。 後にレーダーやVT信管の登場で空母の戦いは”鉄壁の防御”が最重要に変わるのですが、少なくとも太平洋戦争前半までは”判断のスピード”が全てだったのだ...
責任の所在を明確にしない日本の体質なのか、南雲中将はミッドウェーでの敗戦の責任を問われる事も無く空母艦隊指揮官の職に留まったが、敗戦の屈辱を雪ぐべく勉強はしていたらしい。 後に日本はガダルカナル島を巡ってアメリカと激しい攻防戦をするのだが、その戦いの中で翔鶴・瑞鶴を中心とする日本の空母艦隊は再びアメリカの空母と戦う機会を得た。 南太平洋海戦と言う。 南雲中将はミッドウェーの経験を忘れず、偵察機を飛ばしまくって情報収集を徹底し、いち早く敵空母艦隊を発見して艦載機を出撃させ、空母ホーネットを沈めるなど戦果を挙げた。 もっともミッドウェーと違って戦局の体勢を覆す事は出来なかったが... 南雲中将は敗戦の屈辱を雪いだとして本来の順送り人事で空母艦隊の指揮官から外された。 せっかく勉強し、経験を積んだのだが... 南雲中将は後にサイパン島で戦死したらしい。
国際試合の厳しさ痛感=力不足認める闘将、星野監督〔五輪・野球〕(時事通信) - goo ニュース
オリンピック野球の3位決定戦、負けてしまいましたね。 昨日書いた通り、こうなると覚悟はしていましたが虚しさと寂しさはありますね。 今回の敗因を分析し、逆にWBCでの勝因も分析して早くも来年春に迫った次の戦いに備えるべきかと思います。 星野監督の下には既にWBCでの監督就任要請が来ているのだそうで。 就任すれば相当な批判もされるだろうし、”針のムシロ”だと思いますが意欲があるのなら汚名挽回の機会を与えても良いのではと私は思います。 今度負ければ野球人として完全に終わりでしょうし、ポリシーも何もかもかなぐり捨てて国際大会を勉強し、何が何でも勝ちに徹するのでは...
やかましい発言、文脈上「詳しい」ではない― 専門家(朝日新聞) - goo ニュース
”やかましい”を各地の方言でどう使うかは別にして、この大臣さんはそう言う意味では無く、一般消費者(国民)は些細な事ですぐに抗議したり騒いだりすると言うニュアンスで発言したのだからそっちを重視するべきでしょうね。 私も古い人間だから食べ物は見て、匂いをかいで、味を見てそれで傷んでいるか五感で判断していますし、この大臣さんも素直にそうしろと国民に訴えれば良かったのではと思いますけど。
...以上です。
先行してミッドウェー島に到着した日本の空母艦隊(防御力の弱い空母が前衛を務めるのは素人目で見るとおかしいが...)は艦載機を出撃させてミッドウェー島基地を空襲、帰還した艦載機に再度爆弾を積み込んで第二次攻撃の準備を始めた。 そんな中、偵察機からアメリカ空母発見の報告が入る。 こっちが敵空母を見つけたと言う事はこちらも見付かっている可能性が高い、一刻も早く艦載機を出して敵を叩かないといけないのに日本艦隊は空母の甲板の上で爆弾を対艦攻撃用の魚雷に付け替える作業を行い、そこをアメリカ軍機に攻撃されて甲板上の魚雷や爆弾に引火して大火災が発生し、日本は”虎の子”とも言える空母赤城・加賀・蒼龍の3隻、更にその後生き残って戦っていたもう1隻の飛龍をも失ってしまった...
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この時、日本の空母艦隊を指揮していたのは南雲忠一中将だった。 彼は太平洋戦争開戦前まで巡洋艦や駆逐艦による水雷戦(魚雷戦)を得意とする指揮官でした。 しかし、当時の日本海軍は実績や適性より先輩や後輩などの”序列”によって重要ポストを順送りする体質だった。 その結果、飛行機を使った戦いを得意とする若手の指揮官では無く空母艦隊は不慣れな先輩の指揮官が空母艦隊の指揮を執る事になってしまった。 南雲中将は真珠湾攻撃こそそれなりに成功させたが、ミッドウェーでは空母艦隊運用の素人さを露呈して惨敗を招き、日本に大損害を与える事になった。
結果論ではあるが、敵機が迫っているのに爆弾を魚雷に付け替える必要は無かった。 爆弾をそのまま積んで飛ばし、(的の大きな)敵空母の飛行甲板や戦艦の主砲などを破壊してしまえば、魚雷みたいに沈める事は出来なくても戦闘不能にして撤退に追い込む事くらいは出来たでしょう。 要は敵よりも少しでも早く艦載機を出撃させて先手を打つ”スピード”が最優先だと言うのが空母同士の戦いの鉄則なのでしょう。 後にレーダーやVT信管の登場で空母の戦いは”鉄壁の防御”が最重要に変わるのですが、少なくとも太平洋戦争前半までは”判断のスピード”が全てだったのだ...
責任の所在を明確にしない日本の体質なのか、南雲中将はミッドウェーでの敗戦の責任を問われる事も無く空母艦隊指揮官の職に留まったが、敗戦の屈辱を雪ぐべく勉強はしていたらしい。 後に日本はガダルカナル島を巡ってアメリカと激しい攻防戦をするのだが、その戦いの中で翔鶴・瑞鶴を中心とする日本の空母艦隊は再びアメリカの空母と戦う機会を得た。 南太平洋海戦と言う。 南雲中将はミッドウェーの経験を忘れず、偵察機を飛ばしまくって情報収集を徹底し、いち早く敵空母艦隊を発見して艦載機を出撃させ、空母ホーネットを沈めるなど戦果を挙げた。 もっともミッドウェーと違って戦局の体勢を覆す事は出来なかったが... 南雲中将は敗戦の屈辱を雪いだとして本来の順送り人事で空母艦隊の指揮官から外された。 せっかく勉強し、経験を積んだのだが... 南雲中将は後にサイパン島で戦死したらしい。
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オリンピック野球の3位決定戦、負けてしまいましたね。 昨日書いた通り、こうなると覚悟はしていましたが虚しさと寂しさはありますね。 今回の敗因を分析し、逆にWBCでの勝因も分析して早くも来年春に迫った次の戦いに備えるべきかと思います。 星野監督の下には既にWBCでの監督就任要請が来ているのだそうで。 就任すれば相当な批判もされるだろうし、”針のムシロ”だと思いますが意欲があるのなら汚名挽回の機会を与えても良いのではと私は思います。 今度負ければ野球人として完全に終わりでしょうし、ポリシーも何もかもかなぐり捨てて国際大会を勉強し、何が何でも勝ちに徹するのでは...
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”やかましい”を各地の方言でどう使うかは別にして、この大臣さんはそう言う意味では無く、一般消費者(国民)は些細な事ですぐに抗議したり騒いだりすると言うニュアンスで発言したのだからそっちを重視するべきでしょうね。 私も古い人間だから食べ物は見て、匂いをかいで、味を見てそれで傷んでいるか五感で判断していますし、この大臣さんも素直にそうしろと国民に訴えれば良かったのではと思いますけど。
...以上です。
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