廣島パイレーツ・チャンネル

広島の名も無き”田舎侍”が地元プロスポーツを中心に色々と書いて行く過激なスポーツコラムや、広島の市政や街づくりについても

カープBOM2004年6月(10)

2022-09-16 22:22:22 | Weblog
“田舎侍”が斬る野球ワールドカップ構想(前編)
at 2004 06/28 23:25 編集


 今日は広島の街まで買い物などをしに出掛けた。 広島は最近、大手家電販売店が次々と進出して地元のデオデオと競争になっている。 ちょうどアテネオリンピックまであと二ヶ月ちょっととなり、薄型テレビやDVDレコーダー等でオリンピックを見ましょうと盛んに煽っている。 そんな中、野球のオリンピック出場を逃したアメリカのメジャーリーグ機構は野球のワールドカップを来年3月に開催すると発表し、参加を見込んでいる日本や韓国、中南米諸国など16カ国に具体的な野球ワールドカップの構想を伝えて来た。 それに対して日本や韓国などでは「アメリカが一方的な都合で決めた大会で、参加するかどうかはまだ分からない。」と答えたらしい。 私は最初「何で!せっかく本当の世界一を決める大会が出来るのに...」と思ったが、改めて新聞記事などをチェックしてこの『野球ワールドカップ構想』の具体的なシステムを知ると、私も日本や韓国の言いたい事が分かって来た...


 そもそも何で各国のペナントレース直前の三月に開催するのか? この時期は日本だとキャンプに入った直後であり、アメリカだとまだキャンプすら始まっていない。 いつもの年より一ヶ月も早く調整を終わらせ、いつもならキャンプを始める時期に状態をピークに持って来なければ行けない。 実際、アメリカではこの野球ワールドカップへの参加に乗り気で無い選手も多いと聞きました。 年棒何十億円ももらっている選手たちにとって、野球ワールドカップで死力を尽くして戦い、怪我をするのはもちろんだが、例え身体は大丈夫でも精神的に“燃え尽き”てしまい、それで肝心のペナントレースに大きな影響が出たらどうするのか... 一部選手や球団オーナーが嫌がるのは当然でしょう。 新聞記事には書いていませんが、私が思うに野球ワールドカップへの参加に乗り気で無い選手はほとんどが「ワールドシリーズこそベースボールの世界一を決める大会だ。」と教えられて育ったアメリカ出身の選手で、逆に乗り気なのはほとんどがドミニカやキューバからアメリカに渡ってプレーしている外国籍の選手なのだろうと考えます。 そして日本からアメリカに渡った選手達も...


 それと大会日程も問題だと思います。 何でも世界を4ブロックに分けて予選リーグを行い、勝ち残った4チームがアメリカに来て準決勝・決勝、三位決定戦を行うそうですが、このやり方が本当に面白くて大会が世界的に盛り上がるでしょうか...? 先日、広島でも夏の高校野球地方大会の組み合わせ抽選が行われましたが、高校野球の場合は一回戦から近隣の学校同士がぶつからない様な抽選の仕掛けになっていると聞きます。 今回は16カ国の参加が予定されているそうですが、どうせならそれら16国代表チーム全てが最初から現地アメリカに終結し、アメリカ各地に分散して予選リーグを戦う。 組み合わせは例えばアジアなら日本・韓国・台湾・中国がそれぞれ別々のブロックに分かれて戦う様に考えて抽選で決める。 例えばAブロックに日本・キューバ・イタリア・オーストラリアが入って総当りで試合をし、一位になった国が準決勝に進む... こんな感じでしょうか。 そんなシステムにした方が面白いと私は思うのですが? もしかしてメジャーリーグ機構側に“金が無くて”15カ国をアメリカまで呼べないとか...?


 それにしても... 本当なら『野球ワールドカップ』はシーズン終了後の10月末か11月初めに行うべきなのではないかと考えます。 それならみんな後の事を考えずに大会に集中でき、終わった後は身体を休めたり、野球ワールドカップでの活躍を認められて新しい活躍の場所を得たり...と良い事が多いと思うのですが。 アメリカはやはりメジャーリーグこそ世界一を決める場所であり、“ワールドシリーズ”の後に“ワールドカップ”なんて出来ないと思っているのかも知れない。 でも時代は変わりつつある。 アメリカの方が変わって行かないと野球自体が世界から取り残されると私は思います...


今日台風、明日レジーナ

 今日からカープはホームのマツダスタジアムでベイスターズと対戦の予定でしたが日本に接近中の台風が夜に広島地方へ近づく予報になったので早い段階で中止になりました。 試合は中止に......


“田舎侍”が斬る野球ワールドカップ構想(後編)
at 2004 06/29 23:06 編集


 昨日はメジャーリーグ機構の提唱している『野球ワールドカップ構想』について書きました。 メジャーリーグ側の事情を一方的に押し付けた日程で、日本側にとってやりにくいな部分も多いし第一、バリー・ボンズ選手やアレックス・ロドリゲス選手らメジャーリーグらも出場を辞退する可能性があると思います。 彼らの天文学的な額の給料はペナントレースで雇い主(球団オーナー)の期待する成績を上げ、チームの勝利に貢献する事を期待して与えられています。 もちろん責任もあります。 それがシーズン前に“燃え尽きて”しまっては話にならない... ただ日本も一回目だけなら参加してみる価値はあると思います。 日本が“世界最強”であると証明する為にも...


 ところで、シーズンオフに野球ワールドカップを開催するとなると期待されるのが野茂投手(ドジャース)やイチロー選手(マリナーズ)、それに松井選手(ヤンキース)が日本代表チームに加入して“ドリームチーム”が完成すると言う事ですが、私はちょっと不安になっています。 先日、アテネオリンピック野球の日本代表メンバーが発表されましたが、代表チームのコーチ陣は前回のアジア予選のメンバーに極力近付けると言って佐々木投手(ベイスターズ)や新庄選手(ファイターズ)らメジャーリーグ経験のある実力者をあえて外しました。 理由は国際試合経験の重視と予選を勝ち抜いた時のチームワークを維持する為みたいですが、それはワールドカップでも同じなのでは...


 野茂投手は社会人野球時代にオリンピックに出場していますが、松井選手やイチロー選手には大きな国際試合を経験した事がありません。 イチロー選手や松井選手は走・攻・守揃った日本を代表するスーパー選手でメジャーリーグに行っても日本時代同様の活躍を見せている。 だからと言って国際試合では全く実績の無い彼らをいきなり代表のレギュラーに出来るのでしょうか...? しかし彼らをベンチに座らせておく事はちょっと出来ないし。 イチロー選手は日本が生んだプロ野球の歴史上最高の“安打製造機”です。 それだけに代表、と言うか国際試合経験が全く無いと言う事実との間のギャップを猛烈に感じて私も頭が痛くなります。 野球界が国際化するより選手の海外流出が先行した為に起こった不思議な話で、これは日本のプロ野球が本格的に国際試合に進出したばかりと言う“過渡期”ならではの現象でしょう。 サッカーでは考えられないな。 でも時間は戻らない...


 まだ野球ワールドカップの開催すら決まっていないのに気の早い話をしてすいません。 ただ本当に野球ワールドカップが開催されれば必ず起こる問題だと思いますので問題提起だけでもと思って書きました。 頭の片隅にでも置いておいていただければありがたいです...


 今、『ワールドビジネスサテライト』で言っていましたが、インターネット関連の企業がバファローズの買収に手を挙げたそうです。 本当だろうか。 本当だとして今の”一リーグ”への流れを今更止められるのだろうか...? 私も続報を待つ事にします。

 ...以上です。

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