廣島パイレーツ・チャンネル

広島の名も無き”田舎侍”が地元プロスポーツを中心に色々と書いて行く過激なスポーツコラムや、広島の市政や街づくりについても

痛快娯楽時代劇 新・筆殺仕立人 第伍話・本

2010-04-10 23:23:23 | Weblog
 今日は広島ビッグアーチにサンフレッチェを応援しに行った。 昨夜作っておいた弁当とバーボンの空ペットボトルに入れた麦茶をエコバッグに詰め、それをスクーターの椅子の下に積んでから家を出発した。 ビッグアーチの前まで続く大通りに出て真っ直ぐ進んで行くと毎度おなじみ「アストラム大塚駅付近、渋滞中。」の道路情報が目に入って来た。 わずか2車線の道路に車が殺到するからこうなる、広島市はビッグアーチに仮設の客席を付けて10万人弱収容にすると言っているが、一万数千人入った程度でこの渋滞なのに十万人の客をどうやって捌くつもりなのか教えてもらいたいものです、もちろん”御用新聞”は広島市に都合の悪い事は決して書きませんが...

                           

 私はスクーターなので渋滞する車の列をすりぬけてビッグアーチに到着した。 当然ながらビッグアーチ付近の駐車場は全て満車、アストラムラインの隣の大塚駅から山を登った所にある臨時駐車場に行かされていた。 こんな不便な交通環境だからサンフレッチェの集客は平均一万人強からなかなか上がらないのだ。 ぶつぶつ言いながらスタジアム前の道に来ると入り口の桜が満開になっていた。 そう言えば私は今年、満開の桜で花見をした事は無かったな。 スタジアムに入る前に花見をしているサポーターも多かったが、私はさっさとスタジアムに入る事にしよう...

           

 スタジアム周辺にはいつも通りミニ屋台村みたいな場所が作られていた。 私は弁当を持て来ているので何も買わないが、こう言うのを見ているだけでなかなか楽しいものである。 広島らしい尾道ラーメンの店もありましたが、やっぱり気になるのはサンフレッチェのエースFW・佐藤(寿)選手プロデュースのスパゲティの店ですね。 何でも佐藤選手と親交のあるイタリアンの料理人さんのスパゲティが食べられるのだそうで、私も一度食べてみたいですが一皿1000円と高いのでやっぱり私は手作り弁当で...

 広島市民球場跡地に造る予定のサンフレッチェ”専用劇場”にはマツダスタジアムでやっているみたいな選手プロデュースメニューを色々と導入したいですね。 例えばGK・西川選手のメニューでビールに合いそうな大分とり天とか。 西川選手に”故郷の味”と違わないかチェックしてもらって。 他の選手ゆかりのメニューも色々とあればスタジアムの売店も郷土色一杯で面白いし、地元だけでなくアウェーのサポーターにも受けるでしょう...

 あるサイト(http://hiroshima-kop.under.jp/wp/)で市民球場を改造したサッカー専用スタジアムの構想を書かれていました。 良かったら見に行ってみて下さい。 広島市の出している”タダの公園”の構想より何百倍も夢があって素晴らしいと私も思います。 原爆からの復興の象徴でもある旧市民球場は何としても守らないといけません...

                        

 ビジター応援席を見ると川崎のサポーターがかなり入っている。(写真は試合中の) 真ん中に固まって応援している人達に加え、それとは距離を置いて少人数で応援している人も含めると1000人くらいは居ると思いますし、それに加えてユニフォームなどを着ていないサポーターも含めると... 以前の清水戦の時も思いましたが、これだけの人数が遠い広島までどこから集まっているのかと。 サンフレッチェの試合はアウェーのサポーターだけでもかなりの人を集めています。 これがそのまま駅に行って帰ってしまっては惜しいと思うのですけどね。 旧市民球場の跡地にスタジアムがあればほぼ100%が平和公園に立ち寄ってくれるはずですし、周囲のデパートや商店街にも利益をもたらすと思うのですが...

 私は持って来た弁当を食べながら試合開始の時間を待つ。 両チームの先発メンバーの発表が行われ、もしかしたらベンチ入りしているかと思っていた川崎のMF中村(憲)選手は来ていなかった。 既に怪我は治って練習を再開しているとは聞いたがシーズンは長いのだし無理はさせられないな。 一方でサンフレッチェでは昨シーズンに故障して手術を受け、そろそろ復帰かと思われたMF青山選手がベンチ入りメンバーの中に入っていた。 こちらは今日先発で出るとも予想されていたくらいなのでベンチ入りは充分予想されていたが、彼の名前が読み上げられた時には客席が大いに沸いた。 試合開始までもう少し...

                                     

「母親は偉大」…「育休」中の東京・文京区長(読売新聞) - goo ニュース

 父親はそもそも自分一人で子供を産む事は出来ないのだから、それだけで母親の方が偉大ですね。 今回の発表は話題になりましたけど、”偉い人”自身が育児休暇を取る事は非常に意義があります。 今までは”偉い人”の顔色を伺いながら育休の申請をする形しか無かったのですから。 せめて子供から片時も目が離せない時期だけでも育児休暇が取れる世の中になってくれたらいいのですけど... こうして野球やサッカーを見に来ても親子連れの姿は多く見られますが、普段でも親子で野球とかサッカーの話をしているのでしょうかね。 親子で触れ合いの時間を持てる”豊かな社会”であって欲しいものですが...

                                     

川崎に藤子・F・不二雄ミュージアム 「原稿は彼の生きた時間」(産経新聞) - goo ニュース

 川崎と藤子・F・不二雄さんの関係はよく分からないですけど彼の業績を紹介する施設を造るのはいい話ですね。 もちろんただ造っただけでは一度行っただけで充分となり、入場者が年々減少する事になりますから常設展示以外の充実も大事になりますけどね。 果たして川崎大師と並ぶ川崎市の象徴的存在になるか? 去年も書きましたけど川崎市にはフロンターレの為のサッカー専用スタジアム、いや”専用劇場”を造ってもらいたいですね。 川崎市にとってフロンターレはもうそれだけの金を掛けて支援すべき存在になっているのだと思いますし。 サッカーのホームゲームは年に20試合ちょっとですし、商業施設を併設して試合が無い日に来ても楽しめるテーマパークみたいな施設にするのが良いと思っています...

                                     

 試合は始まった。 試合開始から数分後、ゴール付近で一瞬フリーになったチョン・テセ選手のパスからレナチーニョ選手にゴールを決められていきなり1点を先制されてしまった。 その後は川崎が人数を掛けて守り、時折カウンターで反撃する展開が続く。 ジュニーニョ選手を怪我で欠いているとは言え、チョン・テセ選手とレナチーニョ選手が隙あらばとゴール前に迫って来る川崎の攻撃力はゴール裏で見ていても怖い。 ボランチの稲本選手も攻め込んで来た時に近くで見ると体格の割に威圧感がある。 欧州リーグで屈強な選手達と渡り合って来たからその為に鍛えて強くなったのだろうか? サンフレッチェは川崎の厳しいマークにあってチャンスらしいチャンスを作れないまま前半が終わった...

                           

 後半戦もいきなり川崎の黒津選手にゴールを決められて始まった。 川崎のGK・川島選手はサイドチェンジした後半からゴール裏に居た私の目の前でサンフレッチェのシュートを止めまくり... ユニフォームのシャツの裾が乱れているのも忘れるほどのプレーは等々力競技場でやって欲しかった。 前半に見たサンフレッチェのGK・西川選手のプレーも現状でまだ川島選手を追い抜けないとよりによって私の目の前で見せ付けられてしまった。 西川選手の方が守備範囲など勝っている、”可能性”はあると思うのだが次のW杯にレギュラーになる為にはまだまだ成長は必要だと感じました。 サンフレッチェはついに青山選手を投入、すると急激に本来の流れる様な攻撃サッカーが蘇っていいシュートを放つのですが川島選手が止めてしまうし... 攻撃が不発になっている間に途中出場の川崎ヴィトール・ジュニオール選手にもゴールを決められて3-0、そのまま試合が終わってしまいました...

                                     

 先週のジャイアンツ戦に続いてまたしても完敗してしまった。 試合が終わって選手達がサポーター席の前に挨拶に来て行進して行ったけどみんなうつむいて歩いていた。 今日は勝ちたかった試合だったけど相手の調子が上回っていた。 選手達がピッチから引き上げた後、私もスタジアムを出て元締めに報告をする...敗戦に気が重いが。

「申し訳ありません、残念ですが完敗、仕立に失敗しました。 これより現場を離脱、撤退します。」

                                      

 私はスクーターに乗って家に向かう。 サンフレッチェにとって今日の試合はJ1の上位争いに食い込めるかどうかが掛かっていたのだが、それは川崎にとっても同じで向こうも気合が入っていたのだろう。 川崎とは去年も生観戦に行って引き分け、今度こそ勝って決着を着けようと思っていたのだがまさかの完敗、この借りはいつか必ず返します...



                   続く





 仕立屋... 和服作りを請け負う専門の職人を江戸時代、こう呼んだ。 しかし、ここで言う”仕立人”とは資金力による格差が満ちるプロスポーツ界に法で晴らせぬ恨みを代わって晴らし、熱き戦いを巻き起こす闇の仕掛人の事である。







                   キャスト



駿河守/ナレーター       管理人さん



北朝鮮の点取り屋        鄭大世(川崎FW)

伯剌西爾の点取り屋       レナチーニョ(川崎FW)

南武蔵の司令塔         田坂祐介(川崎MF)

南武蔵の操縦桿          稲本潤一(川崎MF)

南武蔵の守護神         川島永嗣(川崎GK)



三矢の獅子           佐藤寿人(広島FW)

三矢の攻撃型DF        槙野智章(広島DF)

三矢の闘士           李忠成(広島FW)

三矢のエンジン         青山敏弘(広島MF)

川崎から来た男         山岸智(広島MF)

大阪から来たACL男      山崎雅人(広島FW)

三矢の万能選手        中島浩司(広島MF)

三矢の守護神          西川周作(広島GK)

サンチェ              ????(広島FC公式マスコット)

フィレッチェ            ????(広島FC公式マスコット)



川崎サポーターの皆さん

広島サポーターの皆さん



元締め・おまき          ????(女優)





                   スタッフ


製作                管理人さん

脚本                管理人さん

演出                管理人さん

殺陣                管理人さん

美術                管理人さん

音楽協力             YouTube

撮影協力             広島市
                   広島広域公園競技場(広島ビッグアーチ)
                   サンフレッチェ広島
                   川崎フロンターレ
                   広島コイン通り商店街
                   広島東照宮

監督                高畠勉(川崎)
                   M・ぺトロヴィッチ(広島)




 この物語は一部フィクションであり、実在する人物、団体、地域とは関係無い...ところが含まれております。

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