2月1日は...
at 2003 02/01 21:49 編集
今日は2月1日。 プロ野球界にとってはキャンプインの日で正月みたいなものか。 今までオフの自主トレーニングをしていた選手達が今日からユニフォームを着てシーズンに合わせて調整したり、実力を首脳陣にアピールしてライバル達とレギュラーを争ったりしながらキャンプ、そしてオープン戦と4月までの2ヶ月間を過ごす... 正確に言えばシーズン開幕は3月末だけど。
今日と言う日は『テレビ放送開始50周年記念日』でもあるらしい。 NHKなんて朝からそればっかりだ... ちなみにプロ野球の歴史は60年ちょっとだから、まさにプロ野球の歴史はテレビと共に歩んで来た事になる。 そう言えば”ミスタープロ野球”こと長嶋選手は「球場で試合を見ている人は50000人位だが、テレビで試合を見ている人は何千万人といるのだから...」と言って相当にテレビを意識してプレーしていたそうだ。
プロ野球が国民的人気スポーツになったのもテレビの影響は大きいのだろう。 じゃなければ東京や大阪などの”一部地域”でしかやっていないプロ野球がここまで人気が出るはずも無いからな... でも、テレビ放送50周年の今、そのテレビとプロ野球との関係は微妙に変わりつつあるのかも知れない。 松井選手がヤンキースに移籍したところで野球自体の人気は変わらないはずだが、テレビへの影響があるからこそ”危機”などと騒ぐのだ。 この事は明日また書きます。
名門球団
at 2003 02/02 23:51 編集
2月に入りプロ野球のキャンプが始まると、スポーツ紙の一面にカープの記事が戻って来た...と言ってもこれは広島地区のみ一面記事をタイガースネタからカープネタの記事に差し替えた代物だが。 でもまあ、これでも相当良くなった方で、昔はカープが勝とうが負けようが関係無く、関西発のスポーツ紙しか売られていない広島では一面記事がタイガースネタばかりだった...
何年か前にあるスポーツ紙が広島に(編集機能を持つ)広島支社を造り、そこから一面記事をタイガースネタからカープネタの記事に差し替えた新聞を出す様になると、他社もそれに追随する事になり、去年辺りから”最後の砦”のデイリースポーツもシーズン中はカープネタが多くなった。 言うまでも無いが広島支社を造り、一面記事の差し替えをするのは関西発の紙面をそのまま出すよりコストが掛かる。 ちなみに、広島では”地元”のカープの試合中継が”全国中継”の『巨人戦』を視聴率で上回るらしい。 これが広島だ...
去年の末、プロ野球界は松井選手のメジャーリーグ移籍で揺れ、”プロ野球の危機”が叫ばれたが、私は以前から既に”プロ野球の危機”を感じていた。 私に危機感を与えたものは野球の事では無く、サポーターの熱気に埋め尽くされた仙台や新潟のJリーグのスタジアムだ。 これまで地元チームを持たなかったこれらの地域は結果的に読売の”巨人戦全国中継システム”を支えて来た。 しかし、それが通用しなくなる時が来つつあるのかも知れない...
Jリーグは将来的に傘下のクラブを100近くまで増やして行く構想だそうだ。 事実、やはり”プロ野球空白地”だった四国でも『愛媛FC』がJ2入りを視野に入れて活動している。 この調子で日本中に仙台や新潟が増えて行き、将来は日本全国が”サッカー王国”になる可能性も... 大袈裟では無い、47都道府県の内でプロ野球チームがあるのは北海道を入れても10しか無いのだから...
それならプロ野球もJリーグに対抗し、フランチャイズの分散やチーム数を増やすなどして”空白地”を無くせば良いのだが、それらの地域でも広島同様、スポーツ新聞社は現地支社を造って地元チームの情報を発信して行かないと売れなくなるし、テレビだって巨人戦よりも地元チームの試合の方が人気が出るだろう。 そう、全国に広島が出来る事になる...
現状を放置して全国に仙台や新潟が出来る。 はたまたプロ野球空白地を無くして行き、全国に広島が出来たとしても、共通する事はジャイアンツの試合ばかりを毎日全国中継したり、タイガースの記事ばかりの関西発の新聞を西日本中で売ったりして”効率良く儲ける”システムが通用しなくなりつつある事だ...
松井選手がメジャーリーグに移籍しても、一野球ファンから見て野球人気が急落したと言う実感は無い。 ただ、危機を叫んでいるマスコミ自身が、思う様にテレビ視聴率を稼げなくなった『巨人戦』に見切りをつけ始めている。 だからこそ彼らはプロ野球の危機を実感できるのだろう。 そう、もはやプロ野球に莫大な資金を使う価値は無いと...
私の考えでは、プロ野球は積極的に球団を増やしてファンを拡大し、活性化を図って日本プロ野球の国際的なブランド力を付ける。 一方でジャイアンツやタイガースと言った”名門球団”は、現在の日本中に『巨人戦』を流すシステムを捨て、代わりに海外でのビジネスに目を向ければ良いのでは? 日本プロ野球がアメリカに次ぐ名門リーグとしての人気を高めれば、同時にリーグの名門チームへの注目も高まるのだから...
再選された秋葉広島市長へ
at 2003 02/03 23:48 編集
2月2日、任期満了による広島市長選挙が行われ、現職の秋葉忠利市長が再選を果たした。 まあ、別に特別な事では無い。 広島市の状況は不況の中で厳しいとは言え、市長自身の失政では無いし、市民を無視した独断専行も特に無いから。 事実、私も秋葉氏に投票したし。 広島も多くの地方都市の例に漏れず、工場や企業の支社が撤退するなどして”空洞化”に苦しんでいる上、公共事業で大借金が出来て財政は厳しく、その上『道州制』もにらんで中国地方の”首都”も目指さなくてはならない等、市長には課題が山積している...
私自身は一人のスポーツファンとして各候補の”スポーツ振興策”に注目していた。 ”利益誘導”と思われるかも知れないが、現時点で中国地方にプロチームは『広島カープ』と『サンフィレッチェ広島』しか無い。 将来の『道州制』の事も考えれば、この”文化の差”は大きな意味を持つ。 私は最初、スポーツ界出身の古葉氏に注目していたが、広島市の新野球場建設計画について「今からでも各種イベントが開催できる屋根架け球場にするべきだ。」と語っていたのを聞いて正直失望させられてしまった。 ”専門”のスポーツへの感覚がこれでは政治の方も期待はできなく思えてしまった。
各候補の出張を見ると、『広島ドーム』に『広島タワー』など、他の大都市にある物を広島にも造るべきなどと言うのが多かったが、今は新幹線にでも乗れば1~3時間で大阪なり福岡なり行けるのだ。 よその物真似をしても”広島パッシング”に歯止めは掛けられない。 逆に大阪や福岡から人を呼べる様にするべきなのだ。 その為には”広島にしか無い物”を育てて行かなくては...
私見だが、『原爆ドーム』と並ぶ広島のシンボルであるはずの『広島城』の再建をしてはどうだろうか? 現状では天守閣に似せた資料館と門しか残っていない。 せっかく『原爆ドーム』の近くにあるのに立ち寄る観光客も少ないし、市民の憩いの場にもなっていないからな。 それと、旅行好きの私から見て最大の”お国自慢”は川岸の緑地公園だ...
広島市は大田川の中洲に出来た街で、市内中心部には6本もの川が流れているが、川の護岸全域を公園や芝生緑地にしている。 これは川岸でバラックを建てて生活していた人達と対立するなど苦労の末に出来たものだ。 日本には東京や大阪など多くの”川の街”があるが、広島の美しさは何処にも負けていないと地元民ながら思っている。 もうハコ物の時代は終わったのだ、目立たないけど、そんな広島の良さを認識して世界中にアピールして行って欲しいものだ...
キャンプの休日...
at 2003 02/04 23:57 編集
今日はプロ野球のキャンプも休日のところが多かったらしい。 カープも休日だったみたいで、取材陣は新人の永川投手を追いかけて観光地まで行っていた。 ...まあいいけど。
我が家にハイビジョン放送がやって来た。 親が買った物で私のテレビでは見られないものの、『BSジャパン』も映るので念願のテレビ東京の番組が見られる様になった。 親がいない時に限られるが...
広島で味噌と言えば『ますやみそ』か『新庄みそ』だろうか。 だから”マルコメ君”はお呼びでは無いと思うのだが...
今日は何とも取り留めの無い話になってしまった...
『新人選手』
at 2003 02/05 23:55 編集
先日、広島市内へ行って来た。 そして前から見ようと思っていた映画『オールド・ルーキー』を見た。 用意していた前売り券で入場し、座席を確保...しようと思ったが、平日だから特に混んでいない。 首が痛くならない様にまっすぐ見られる位置に座り、売店でポップコーンとコーラを買って上映を待つ。 予告編とかは無く即座に上映開始。 そしてタイトルが映る...『ザ・ルーキー』...?そうか、これが原題で『オールド・ルーキー』は邦題か。
上映時間の2時間半は長くも短くもなく、ちょうど良いかな。 ストーリーの流れ、構成も悪くないし。 映画のクライマックスで主人公のジム・モリスはメジャーリーグ昇格を果たすのだが、舞台となったテキサス・レンジャースの本拠地の『ザ・ボールパーク・アット・アーリントン(だったかな...?)』を見て思わず感嘆してしまった。 野球場だけど大聖堂...いや、”野球教の神殿”みたいな荘厳さがあった。 広島にもこんなのが出来れば良いのだが。
この映画を見て思ったのだが、やはりアメリカ球界と日本球界との最大の差はマイナーリーグの充実だろうか。 この映画でもクライマックスのメジャーリーグでの場面よりもマイナーリーグでの苦労の方に重点が置かれている感じだし。 日本がアメリカに追い付き、追い越すには何と言ってもマイナーリーグを育てる事しか無いと私は思っている。 以前書きましたが全ての県に最低一つはチームがあっても良いし、そうすれば野球人気の底上げも出来ると思うのだが...
先輩たち
at 2003 02/07 00:06 編集
テレビ放送が始まってから、2月1日でちょうど50年だそうだ(その時まだ私は生まれていないので...)が、そのせいかNHKは今週中はずっと特別編成になっている。 おかげで毎週見ている『プロジェクトX』や『その時歴史が動いた』が休みなのでつまらない...と言いつつもテレビ50周年記念番組を連日見ながら、懐かしのスポーツシーンやドラマの名場面を「こんな事もあったのか...」と思い出したりしていた。
昨日はスポーツの50年をやっていた。 今や(色々な意味で)伝説となったカープの初優勝はちょうど『高度成長期』が終わり、”ミスタープロ野球”こと長嶋選手の引退の翌年だったのか。 私も”知ってるつもり”になっていたが、そこまでは知らなかった。 高度成長時代と期を同じくしてジャイアンツの『V9時代』があり、戦力の均衡を求めてドラフト制度が導入されて、どのチームにも(本気でやれば)優勝を狙える戦力が整えられる様になった訳だ...
ところで当時のカープ監督で、その後10年にわたる黄金時代を支えた古葉氏は先日の広島市長選挙に出馬した。 しかし彼は広島のオープン型新球場(ボールパーク)計画を「多目的に使えるドーム球場にするべきだ。」と地元野球ファンの心情を逆撫でする様な政策を言い出した。 おそらく彼はドーム球場建設にこだわる土建屋や商工会議所の連中に担がれたのだろうけど正直、古葉氏とこんな形で再会したくはなかった。 大切な思い出を壊された気分で残念だ...
この番組では何度も現役時代の長嶋茂雄氏の映像が流されていた。 私は彼のプレーをリアルタイムで見た事は無いが、こうして見ていると同時代に生きていれば私もファンになったかも知れない...が、私はジャイアンツ監督としての姿ばかりを見ていたからか、どうしても好きにはなれない。 いくら長嶋氏の”伝説”を聞かされても素直には受け入れられないな。
ところで、その若き日の長嶋選手の映像を見ると、当時の本拠地・後楽園球場は天然芝でフェンスなんかも低い。 こんな素晴らしい球場でプレーしていたのに、今の人工芝グラウンド全盛の環境が本当に良いと思っているのだろうか? 立場があるので言いたい事も言えないのだろうか。 あれだけのカリスマ性があるのだから、もっと本当の”自分の言葉”で語ってくれれば良いのだが。 彼の為に一肌脱いでも良いという人は多いはずだ...
伝統の一戦1000試合か...
at 2003 02/08 23:58 編集
NHKは今日もテレビ50周年記念の番組をやっている。 昼の番組ではスポーツドキュメントの名作を紹介していたが、その中の『伝統の一戦』と言う”巨人・阪神戦”の1000試合目を記念して名勝負の数々を見せる番組をやっていた。 そこで「いつもスタンドは超満員で熱気が溢れていました。」とやっていたが、何故か違和感を感じる。 それは多分1970年代の後楽園球場だと思われるが、こんな場面があった...
まず、レフトスタンドのタイガースファンが...
「読売新聞、ボロ新聞ーーーーーー!」
すると、ライトスタンドのジャイアンツファンがこう返す。
「阪神電車はボロ電車ーーーーーー!」
これは”エール交換”の逆ってところだろうか。 しかし、相手チームの親会社を揶揄する事に何の意味があるのだろうか? やはり昔は親会社が前面に出て来る事に誰も違和感を持たなかったのだろう。 私にしても子供時代はそうだったし。 しかし、今はそうでは無いのではないだろうか? 私は『巨人・阪神戦』(阪神・巨人戦)をスタンドで観戦した事は無いのだが、今ではこんな野次の応酬(交感?)はやっていないと思う...
もちろん、仮にやっていても鳴り物応援がうるさいので聞こえにくいのかも知れないが、私はやっぱり今はやっていないと思う。 まだ記憶に新しいと思うが、ジャイアンツが胸のロゴを『TOKYO』から『YOMIURI』に変えた時、東京ドームのライトスタンドのジャイアンツファンは「俺達は読売ファンじゃ無い、巨人ファン!」と横断幕を掲げて抗議していた。 彼らが”読売新聞”だの、”阪神電車”だのとやり合うなんて考えられないから...
今までジャイアンツとタイガースの試合が”伝統の一戦”として特別扱いだった理由は、”読売”では無く”巨人”、それに”阪神”は企業名だが地域名でもある。 だから”関東 vs 関西”の代表として特別な意味を持てたのだろう。 私は以前は特定のカードだけ特別扱いするのに反感を持っていたが、サッカーなどに目を移すと”伝統の一戦”は世界中何処にもあるものらしい。 それだけに企業名が前面に出る今の野球界の体質は何とかしなくては...
周回遅れ
at 2003 02/09 15:13 編集
ちょっと古い話題だが、ヤンキースの松井選手が11月に行われるアテネオリンピック野球のアジア予選に出場できる事になったらしい。 敵味方に関係無く、彼の存在感は大きいので本当に心強い。 何でもヤンキースとの入団交渉で”オプション”としてアテネ五輪の予選出場を勝ち取ったとか。 私も以前、松井選手の”凄腕”代理人に頼んでヤンキースにオリンピック出場を認めされて欲しいと書いた事はあったが、私ごときに言われるまでも無く考えてくれていたのか... やはり松井選手は”本当の意味で”日本野球やファンの事を考えてくれているのだな...
なんて喜んでいたら2~3日後に「ヤンキースは松井選手のアテネオリンピック予選出場は認めたが、レギュラーシーズンと重なる本戦の出場は認めないと表明した。」と言うニュースが入って来た。 一方で「メジャーリーグ側も野球のオリンピック競技としての存続の為、メジャーリーガーのオリンピック派遣も検討する可能性あり。」とあった。 それが実現すれば松井選手も出られるけど... やはりちょっと違和感はある。
アメリカ、日本、韓国、台湾...など各国がオリンピックにプロのスター選手で構成した”ドリームチーム”を送り込む。 それをやるのならまだサッカーみたいな正式の『ワールドカップ』をやるべきで、オリンピックはあくまでアマチュアかプロの20歳前後の若手選手を派遣する方が良いと思うのだが...まあ今はまだ野球が本当の意味での”国際化”が出来ていない過渡期なので、野球そのものが注目を集める為にも”ドリームチーム”は仕方が無いのかも知れない。
既に多くの方が言われているが、野球を”一部地域で盛んなマイナー競技”にさせない為にも日本が先頭を切って行かなくては。 韓国や台湾などを巻き込んだ『アジアリーグ』を作ったり、『野球ワールドカップ』の開催を提唱したりとやる事は色々ある。 そうすれば将来的には野球の”母国”アメリカを追い抜く事だって出来るかも知れないのだから。
今シーズン初の試合
at 2003 02/10 21:09 編集
プロ野球のキャンプが始まって10日。 明日はカープがタイガースと練習試合をするらしい。 今年初めての”実戦”になる訳か。 タイガースからは金本選手も出場すると表明しているので、カープの新井選手との”師弟対決”が早くも実現する事になる。 どんな試合になるのやら... ところで、この試合はタイガースがキャンプ地を沖縄に移したのを機に両チーム監督の”個人的親交”もあって実現したそうだが、こう言うのってもっと早く実現出来なかったものだろうか...?
日本人選手のメジャー挑戦により、向こうのキャンプ、オープン戦、シーズン開幕と続く流れを知ったが、向こうではキャンプ突入からすぐにオープン戦が始まる。 当然、選手はキャンプまでに”実戦モード”に調整して来る。 それを知ってしまうと、日本の一ヶ月にもわたるキャンプが長く感じられてしまう。 まあ、何もかもアメリカ式にする必要は無いが、若い選手に実戦経験を積ませる為に週末や祝日に練習試合を組んでみてはどうだろうか?
キャンプから競争にさらされる若い選手はキャンプまでに”実戦モード”に仕上げているはずだし、地元の野球ファンやキャンプを支援してくれるボランティアの為にも実戦を見せて楽しんでもらえれば良いのでは。 せっかく各球団のキャンプ地が沖縄や宮崎に集中しているのだから、それを利用しない手は無いのでは。 やっぱり一ヶ月ものキャンプは間延びする気がする。 完全なオフよりはマシとは言え...
話は変わるが、オークション直前で判明したと言う例の巨匠・ゴッホの絵だが、競り落とした広島の住宅建設会社って、以前サンフィレッチェ広島のスポンサーもやっていた『住建産業』(現ウッドワン)ではないか。 昔、サンフィレッチェの背番号の上に”JUKEN”とあったからな。 それにしても、出来れば背番号の上には企業名ではなく選手の名前にして欲しいものだ。 ちなみに例の絵は広島・吉和村の美術館に飾られるとか。
なかなか決まらない話
at 2003 02/11 23:58 編集
ドラゴンズは入団を拒否しているミラー選手の獲得を断念したらしい。 まあこれは仕方無いか、全くやる気の無い選手を無理に連れて来たところで活躍は見込めないし。 続報が入ってないので今後どうなるか分からないが、正式な入団契約を交わし、キャンプ直前で入団をキャンセルするなんて相手の事情を無視した行為は一社会人として問題でしょう。 本人には気の毒だが日本球界として甘い対応も出来ない。 最悪の場合、一年ほど”浪人”する事も覚悟してもらわないといけないか...
そう言えば、前にも書いたバファローズの大塚投手も未だにチームに復帰していない。 新聞にはセ・リーグに興味を持っているチームがあるので、そことのトレードの可能性があるそうだが... 実力的には通用するはずだし、一年前ならメジャー入りも出来ただろうに、気の毒だが仕方が無いのでは。 何とか浪人や現役引退と言う事態は避けて欲しいものだが。
ちなみに、元カープのラミーレス投手が歩スティングシステムでヤンキース入団を決めたらしいが、彼の移籍金は約4000万円。 この程度なら今のメジャーでも何とかなるが、日本人選手は契約金などかなりの金額が掛かっているから、こんな金額では無理だし、やはりこのシステム自体の見直しは必要か...
ヒーローの条件、ヒールの条件
at 2003 02/12 23:58 編集
昨日、ドラゴンズ入団を拒否しているミラー選手に対し私は「相手の迷惑を考えない行為で社会人として失格。 ”浪人”させる事も含めた厳しい対応をするべき。」と書いたのだが、後でマーティー・キーナート氏のコラム(この事件をアメリカ側から見ている)を読んで考えが変わってしまった。 当事者達の間では色々と行き違いがあったらしく、迷った末に彼は”お金”より”夢”を選んだらしい。 詳しくは以下のコラムで...
http://journal.msn.co.jp/articles/nartist2.asp?w=255166
現在、キャンプ地のタンパ(フロリダ州)で自主トレをしている松井選手(ヤンキース)だが、メジャーリーグ挑戦を表明して以来、日本のあちこちで英雄扱いされていた。 彼は読売の提示した破格の条件を蹴ってメジャー行きを決断した。 そう、”お金より夢を選んだ”のだ。 ...もちろん、ドラゴンズとの正式な入団契約を一方的にキャンセルしたミラー選手と一緒にしては失礼だが、それにしても何故こんなに受ける印象が違うのか...?
今回のミラー選手と、彼が「自分と一緒ではないか。」と言った中村(紀)選手のFA問題。 明らかに別物だと思うが、一つだけ共通点がある。 それは”決断を長々と先延ばしして各方面に迷惑を掛けた”事だろう。 松井選手はチームが日本一になってすぐにFA宣言を決断してメジャーリーグ挑戦を表明した。 前々から彼の意思は固まっていたのだろうが、この”素早い決断”に多くの人は好印象を持ったのではないだろうか...
私は思うのだが、人間にとって一番難しいのは”決断する事”ではないだろうか。 大きな買い物、仕事を辞める、独立して事業を始める、好きな人に想いを告白する、故郷を出て新天地を求める...等、こんな事を書いている私自身、決断を先送りばかりしている”弱い人間”だ。 人は自分には無いものを持っている人に憧れる。 長野県の田中知事が多くの人に支持されるのは何故? 厳しい決断をし、それを鉄の意志で実行する”強さ”が彼にはあるからなのでは...
ミラー選手は名門レッドソックスへの憧れ、ドラゴンズの提示した好条件、それに正式契約を一方的に破棄する事への後ろめたさ...もあって悩み、決断を先送りしてキャンプ直前で入団拒否を”決断”したのでは。 私も同じ立場に立たされるとギリギリまで迷って迷惑を掛けたかも知れない。 本人も反省してHPで謝罪している。 アメリカ人の謝罪の意味は大きい。 今回みたいな事態を防ぐ為、今後は契約の際に「1月16日以降のキャンセルはできない。」と言うオプションを入れれば良いと思います。 今回だけはミラー選手を許して欲しいと私は思っています。 同じ”弱い人間”として...
”お旗様”は神様です
at 2003 02/13 23:51 編集
今日の新聞によると、来期から東京ドームの巨人戦の外野自由席が廃止されて指定席になるらしい。 外野席で大量の席取りをして批判が高まっている応援団の実質上の排除だ。 球団側は「応援団の排除では無い。」と言っていたが、客の多い東京ドームの外野席で全席指定になれば大旗や太鼓などの持ち込みは不可能になる。 ひどい時には十数人で100人分近い席を占拠していたと言うのでは当然の処置だろう。 毎試合テレビ中継される巨人戦だけにプロ野球の応援風景を変える機会になるかも知れない。
出来れば他の球場でもやって欲しい。 広島市民球場で観戦していても応援団による過剰な席取りは目に余る。 せっかく球場に来たのに座れず2時間以上も立たされ、一方で旗を振り回す為の空席を見せられては球場に行くのが嫌になるだろうし。 だが、客の入りが悪い球場では連日球場に来てくれる応援団は”お得意様”でもある。 他の客からの苦情は来ていると思うが手が付けられない”聖域”と化しているのだろう。 だからこそ客の多いジャイアンツから応援の常識を変えて欲しいものだ。
敗戦処理投手
at 2003 02/14 23:58 編集
先週、私は映画『ミスター・ルーキー』を見た。 主人公のジム・モリスは高校教師から転身し、家族とも離れて厳しいマイナーリーグ生活。 何度も諦めそうになったのだが家族の励ましに支えられてついに夢だったメジャーリーグ昇格を果たす。 合流するチーム(タンパベイ・デビルレイズ)の遠征先は偶然にも彼の地元であるテキサスだった。 家族や教師時代の教え子達の見守る中、彼は大差の付いた負け試合の敗戦処理としてデビュー登板し、球場は大歓声に包まれる...
...簡単なあらすじだったが、改めて考えてみると”敗戦処理投手”も色々なドラマと言うか背景を背負って投げているのだな。 先発や抑えはもちろん、中継ぎでも大事な場面を任されるのは実績のある投手だ。 それだから緊張感の無い場面で出て来る投手もチャンスを掴もうとしている若い投手だとか崖っぷちに立たされているベテラン投手だとか、色々な状況でマウンドに立っているのだろう...
私も年に何回か野球場で試合を見ているが、運悪くワンサイドゲームに当たる時はある。 その時は”敗戦処理投手”達に声援を送るとするか...
先日の試合から...
at 2003 02/15 21:47 編集
プロ野球のキャンプが始まってもう半月。 各地で紅白戦なども始まっている。 カープは先日、タイガースとの練習試合を行った。 若手ばかりのメンバー同士とは言え、これが今年初めての”実戦”になる。 試合の方はカープが負けたが、苫米地投手や朝山選手など今期に飛躍を目指す選手に結果が出ているのは期待が持てる。 金本選手ら主力の退団で弱体化したと言われているカープだが、チームの再建は徐々に進んでいる気がする...
一方、勝ったタイガースでも若い選手の台頭が目立った。 特に去年から浜中、関本らのホームランが打てる選手が出て来て『90年代タイガース』に蔓延していた”小粒感”を払拭しつつある気がする。 こうして考えて見ると、小粒な打線に一人二人の強打者を混ぜ込んでもやっぱり小粒なのは変わらず、例え時間が掛かっても強打者を自力で育てるしか”強力打線”を作る方法は無いみたいだ...
ところで、タイガースが強くなるとまた「これでプロ野球の人気が回復する。」なんて言い出す者が現れそうだが、私はそうは思わない。 今は『昭和40年代』とは違う。 サッカーJリーグは各地に根を張り、世界中からスポーツ情報が入って来るのだ。 プロ野球も地域密着路線に変えなくては。 今の状況を放置していれば、いずれプロ野球ファン数の大幅な減少になるだろう。 もっとも、”プロ野球ファン全体におけるジャイアンツやタイガースファンの割合”は変わらないかも知れないが...
テレビ局や新聞社にとってプロ野球は貴重な存在ではあるが、だからと言ってプロ野球と”心中”する義理は無い。 思うように稼がせてもらえないと考えれば”捨てる”だけさ。 来シーズンから巨人戦の放映権料を半額にしてくれと言われたらどうするのか? カープにとっても他人事では無い...
at 2003 02/01 21:49 編集
今日は2月1日。 プロ野球界にとってはキャンプインの日で正月みたいなものか。 今までオフの自主トレーニングをしていた選手達が今日からユニフォームを着てシーズンに合わせて調整したり、実力を首脳陣にアピールしてライバル達とレギュラーを争ったりしながらキャンプ、そしてオープン戦と4月までの2ヶ月間を過ごす... 正確に言えばシーズン開幕は3月末だけど。
今日と言う日は『テレビ放送開始50周年記念日』でもあるらしい。 NHKなんて朝からそればっかりだ... ちなみにプロ野球の歴史は60年ちょっとだから、まさにプロ野球の歴史はテレビと共に歩んで来た事になる。 そう言えば”ミスタープロ野球”こと長嶋選手は「球場で試合を見ている人は50000人位だが、テレビで試合を見ている人は何千万人といるのだから...」と言って相当にテレビを意識してプレーしていたそうだ。
プロ野球が国民的人気スポーツになったのもテレビの影響は大きいのだろう。 じゃなければ東京や大阪などの”一部地域”でしかやっていないプロ野球がここまで人気が出るはずも無いからな... でも、テレビ放送50周年の今、そのテレビとプロ野球との関係は微妙に変わりつつあるのかも知れない。 松井選手がヤンキースに移籍したところで野球自体の人気は変わらないはずだが、テレビへの影響があるからこそ”危機”などと騒ぐのだ。 この事は明日また書きます。
名門球団
at 2003 02/02 23:51 編集
2月に入りプロ野球のキャンプが始まると、スポーツ紙の一面にカープの記事が戻って来た...と言ってもこれは広島地区のみ一面記事をタイガースネタからカープネタの記事に差し替えた代物だが。 でもまあ、これでも相当良くなった方で、昔はカープが勝とうが負けようが関係無く、関西発のスポーツ紙しか売られていない広島では一面記事がタイガースネタばかりだった...
何年か前にあるスポーツ紙が広島に(編集機能を持つ)広島支社を造り、そこから一面記事をタイガースネタからカープネタの記事に差し替えた新聞を出す様になると、他社もそれに追随する事になり、去年辺りから”最後の砦”のデイリースポーツもシーズン中はカープネタが多くなった。 言うまでも無いが広島支社を造り、一面記事の差し替えをするのは関西発の紙面をそのまま出すよりコストが掛かる。 ちなみに、広島では”地元”のカープの試合中継が”全国中継”の『巨人戦』を視聴率で上回るらしい。 これが広島だ...
去年の末、プロ野球界は松井選手のメジャーリーグ移籍で揺れ、”プロ野球の危機”が叫ばれたが、私は以前から既に”プロ野球の危機”を感じていた。 私に危機感を与えたものは野球の事では無く、サポーターの熱気に埋め尽くされた仙台や新潟のJリーグのスタジアムだ。 これまで地元チームを持たなかったこれらの地域は結果的に読売の”巨人戦全国中継システム”を支えて来た。 しかし、それが通用しなくなる時が来つつあるのかも知れない...
Jリーグは将来的に傘下のクラブを100近くまで増やして行く構想だそうだ。 事実、やはり”プロ野球空白地”だった四国でも『愛媛FC』がJ2入りを視野に入れて活動している。 この調子で日本中に仙台や新潟が増えて行き、将来は日本全国が”サッカー王国”になる可能性も... 大袈裟では無い、47都道府県の内でプロ野球チームがあるのは北海道を入れても10しか無いのだから...
それならプロ野球もJリーグに対抗し、フランチャイズの分散やチーム数を増やすなどして”空白地”を無くせば良いのだが、それらの地域でも広島同様、スポーツ新聞社は現地支社を造って地元チームの情報を発信して行かないと売れなくなるし、テレビだって巨人戦よりも地元チームの試合の方が人気が出るだろう。 そう、全国に広島が出来る事になる...
現状を放置して全国に仙台や新潟が出来る。 はたまたプロ野球空白地を無くして行き、全国に広島が出来たとしても、共通する事はジャイアンツの試合ばかりを毎日全国中継したり、タイガースの記事ばかりの関西発の新聞を西日本中で売ったりして”効率良く儲ける”システムが通用しなくなりつつある事だ...
松井選手がメジャーリーグに移籍しても、一野球ファンから見て野球人気が急落したと言う実感は無い。 ただ、危機を叫んでいるマスコミ自身が、思う様にテレビ視聴率を稼げなくなった『巨人戦』に見切りをつけ始めている。 だからこそ彼らはプロ野球の危機を実感できるのだろう。 そう、もはやプロ野球に莫大な資金を使う価値は無いと...
私の考えでは、プロ野球は積極的に球団を増やしてファンを拡大し、活性化を図って日本プロ野球の国際的なブランド力を付ける。 一方でジャイアンツやタイガースと言った”名門球団”は、現在の日本中に『巨人戦』を流すシステムを捨て、代わりに海外でのビジネスに目を向ければ良いのでは? 日本プロ野球がアメリカに次ぐ名門リーグとしての人気を高めれば、同時にリーグの名門チームへの注目も高まるのだから...
再選された秋葉広島市長へ
at 2003 02/03 23:48 編集
2月2日、任期満了による広島市長選挙が行われ、現職の秋葉忠利市長が再選を果たした。 まあ、別に特別な事では無い。 広島市の状況は不況の中で厳しいとは言え、市長自身の失政では無いし、市民を無視した独断専行も特に無いから。 事実、私も秋葉氏に投票したし。 広島も多くの地方都市の例に漏れず、工場や企業の支社が撤退するなどして”空洞化”に苦しんでいる上、公共事業で大借金が出来て財政は厳しく、その上『道州制』もにらんで中国地方の”首都”も目指さなくてはならない等、市長には課題が山積している...
私自身は一人のスポーツファンとして各候補の”スポーツ振興策”に注目していた。 ”利益誘導”と思われるかも知れないが、現時点で中国地方にプロチームは『広島カープ』と『サンフィレッチェ広島』しか無い。 将来の『道州制』の事も考えれば、この”文化の差”は大きな意味を持つ。 私は最初、スポーツ界出身の古葉氏に注目していたが、広島市の新野球場建設計画について「今からでも各種イベントが開催できる屋根架け球場にするべきだ。」と語っていたのを聞いて正直失望させられてしまった。 ”専門”のスポーツへの感覚がこれでは政治の方も期待はできなく思えてしまった。
各候補の出張を見ると、『広島ドーム』に『広島タワー』など、他の大都市にある物を広島にも造るべきなどと言うのが多かったが、今は新幹線にでも乗れば1~3時間で大阪なり福岡なり行けるのだ。 よその物真似をしても”広島パッシング”に歯止めは掛けられない。 逆に大阪や福岡から人を呼べる様にするべきなのだ。 その為には”広島にしか無い物”を育てて行かなくては...
私見だが、『原爆ドーム』と並ぶ広島のシンボルであるはずの『広島城』の再建をしてはどうだろうか? 現状では天守閣に似せた資料館と門しか残っていない。 せっかく『原爆ドーム』の近くにあるのに立ち寄る観光客も少ないし、市民の憩いの場にもなっていないからな。 それと、旅行好きの私から見て最大の”お国自慢”は川岸の緑地公園だ...
広島市は大田川の中洲に出来た街で、市内中心部には6本もの川が流れているが、川の護岸全域を公園や芝生緑地にしている。 これは川岸でバラックを建てて生活していた人達と対立するなど苦労の末に出来たものだ。 日本には東京や大阪など多くの”川の街”があるが、広島の美しさは何処にも負けていないと地元民ながら思っている。 もうハコ物の時代は終わったのだ、目立たないけど、そんな広島の良さを認識して世界中にアピールして行って欲しいものだ...
キャンプの休日...
at 2003 02/04 23:57 編集
今日はプロ野球のキャンプも休日のところが多かったらしい。 カープも休日だったみたいで、取材陣は新人の永川投手を追いかけて観光地まで行っていた。 ...まあいいけど。
我が家にハイビジョン放送がやって来た。 親が買った物で私のテレビでは見られないものの、『BSジャパン』も映るので念願のテレビ東京の番組が見られる様になった。 親がいない時に限られるが...
広島で味噌と言えば『ますやみそ』か『新庄みそ』だろうか。 だから”マルコメ君”はお呼びでは無いと思うのだが...
今日は何とも取り留めの無い話になってしまった...
『新人選手』
at 2003 02/05 23:55 編集
先日、広島市内へ行って来た。 そして前から見ようと思っていた映画『オールド・ルーキー』を見た。 用意していた前売り券で入場し、座席を確保...しようと思ったが、平日だから特に混んでいない。 首が痛くならない様にまっすぐ見られる位置に座り、売店でポップコーンとコーラを買って上映を待つ。 予告編とかは無く即座に上映開始。 そしてタイトルが映る...『ザ・ルーキー』...?そうか、これが原題で『オールド・ルーキー』は邦題か。
上映時間の2時間半は長くも短くもなく、ちょうど良いかな。 ストーリーの流れ、構成も悪くないし。 映画のクライマックスで主人公のジム・モリスはメジャーリーグ昇格を果たすのだが、舞台となったテキサス・レンジャースの本拠地の『ザ・ボールパーク・アット・アーリントン(だったかな...?)』を見て思わず感嘆してしまった。 野球場だけど大聖堂...いや、”野球教の神殿”みたいな荘厳さがあった。 広島にもこんなのが出来れば良いのだが。
この映画を見て思ったのだが、やはりアメリカ球界と日本球界との最大の差はマイナーリーグの充実だろうか。 この映画でもクライマックスのメジャーリーグでの場面よりもマイナーリーグでの苦労の方に重点が置かれている感じだし。 日本がアメリカに追い付き、追い越すには何と言ってもマイナーリーグを育てる事しか無いと私は思っている。 以前書きましたが全ての県に最低一つはチームがあっても良いし、そうすれば野球人気の底上げも出来ると思うのだが...
先輩たち
at 2003 02/07 00:06 編集
テレビ放送が始まってから、2月1日でちょうど50年だそうだ(その時まだ私は生まれていないので...)が、そのせいかNHKは今週中はずっと特別編成になっている。 おかげで毎週見ている『プロジェクトX』や『その時歴史が動いた』が休みなのでつまらない...と言いつつもテレビ50周年記念番組を連日見ながら、懐かしのスポーツシーンやドラマの名場面を「こんな事もあったのか...」と思い出したりしていた。
昨日はスポーツの50年をやっていた。 今や(色々な意味で)伝説となったカープの初優勝はちょうど『高度成長期』が終わり、”ミスタープロ野球”こと長嶋選手の引退の翌年だったのか。 私も”知ってるつもり”になっていたが、そこまでは知らなかった。 高度成長時代と期を同じくしてジャイアンツの『V9時代』があり、戦力の均衡を求めてドラフト制度が導入されて、どのチームにも(本気でやれば)優勝を狙える戦力が整えられる様になった訳だ...
ところで当時のカープ監督で、その後10年にわたる黄金時代を支えた古葉氏は先日の広島市長選挙に出馬した。 しかし彼は広島のオープン型新球場(ボールパーク)計画を「多目的に使えるドーム球場にするべきだ。」と地元野球ファンの心情を逆撫でする様な政策を言い出した。 おそらく彼はドーム球場建設にこだわる土建屋や商工会議所の連中に担がれたのだろうけど正直、古葉氏とこんな形で再会したくはなかった。 大切な思い出を壊された気分で残念だ...
この番組では何度も現役時代の長嶋茂雄氏の映像が流されていた。 私は彼のプレーをリアルタイムで見た事は無いが、こうして見ていると同時代に生きていれば私もファンになったかも知れない...が、私はジャイアンツ監督としての姿ばかりを見ていたからか、どうしても好きにはなれない。 いくら長嶋氏の”伝説”を聞かされても素直には受け入れられないな。
ところで、その若き日の長嶋選手の映像を見ると、当時の本拠地・後楽園球場は天然芝でフェンスなんかも低い。 こんな素晴らしい球場でプレーしていたのに、今の人工芝グラウンド全盛の環境が本当に良いと思っているのだろうか? 立場があるので言いたい事も言えないのだろうか。 あれだけのカリスマ性があるのだから、もっと本当の”自分の言葉”で語ってくれれば良いのだが。 彼の為に一肌脱いでも良いという人は多いはずだ...
伝統の一戦1000試合か...
at 2003 02/08 23:58 編集
NHKは今日もテレビ50周年記念の番組をやっている。 昼の番組ではスポーツドキュメントの名作を紹介していたが、その中の『伝統の一戦』と言う”巨人・阪神戦”の1000試合目を記念して名勝負の数々を見せる番組をやっていた。 そこで「いつもスタンドは超満員で熱気が溢れていました。」とやっていたが、何故か違和感を感じる。 それは多分1970年代の後楽園球場だと思われるが、こんな場面があった...
まず、レフトスタンドのタイガースファンが...
「読売新聞、ボロ新聞ーーーーーー!」
すると、ライトスタンドのジャイアンツファンがこう返す。
「阪神電車はボロ電車ーーーーーー!」
これは”エール交換”の逆ってところだろうか。 しかし、相手チームの親会社を揶揄する事に何の意味があるのだろうか? やはり昔は親会社が前面に出て来る事に誰も違和感を持たなかったのだろう。 私にしても子供時代はそうだったし。 しかし、今はそうでは無いのではないだろうか? 私は『巨人・阪神戦』(阪神・巨人戦)をスタンドで観戦した事は無いのだが、今ではこんな野次の応酬(交感?)はやっていないと思う...
もちろん、仮にやっていても鳴り物応援がうるさいので聞こえにくいのかも知れないが、私はやっぱり今はやっていないと思う。 まだ記憶に新しいと思うが、ジャイアンツが胸のロゴを『TOKYO』から『YOMIURI』に変えた時、東京ドームのライトスタンドのジャイアンツファンは「俺達は読売ファンじゃ無い、巨人ファン!」と横断幕を掲げて抗議していた。 彼らが”読売新聞”だの、”阪神電車”だのとやり合うなんて考えられないから...
今までジャイアンツとタイガースの試合が”伝統の一戦”として特別扱いだった理由は、”読売”では無く”巨人”、それに”阪神”は企業名だが地域名でもある。 だから”関東 vs 関西”の代表として特別な意味を持てたのだろう。 私は以前は特定のカードだけ特別扱いするのに反感を持っていたが、サッカーなどに目を移すと”伝統の一戦”は世界中何処にもあるものらしい。 それだけに企業名が前面に出る今の野球界の体質は何とかしなくては...
周回遅れ
at 2003 02/09 15:13 編集
ちょっと古い話題だが、ヤンキースの松井選手が11月に行われるアテネオリンピック野球のアジア予選に出場できる事になったらしい。 敵味方に関係無く、彼の存在感は大きいので本当に心強い。 何でもヤンキースとの入団交渉で”オプション”としてアテネ五輪の予選出場を勝ち取ったとか。 私も以前、松井選手の”凄腕”代理人に頼んでヤンキースにオリンピック出場を認めされて欲しいと書いた事はあったが、私ごときに言われるまでも無く考えてくれていたのか... やはり松井選手は”本当の意味で”日本野球やファンの事を考えてくれているのだな...
なんて喜んでいたら2~3日後に「ヤンキースは松井選手のアテネオリンピック予選出場は認めたが、レギュラーシーズンと重なる本戦の出場は認めないと表明した。」と言うニュースが入って来た。 一方で「メジャーリーグ側も野球のオリンピック競技としての存続の為、メジャーリーガーのオリンピック派遣も検討する可能性あり。」とあった。 それが実現すれば松井選手も出られるけど... やはりちょっと違和感はある。
アメリカ、日本、韓国、台湾...など各国がオリンピックにプロのスター選手で構成した”ドリームチーム”を送り込む。 それをやるのならまだサッカーみたいな正式の『ワールドカップ』をやるべきで、オリンピックはあくまでアマチュアかプロの20歳前後の若手選手を派遣する方が良いと思うのだが...まあ今はまだ野球が本当の意味での”国際化”が出来ていない過渡期なので、野球そのものが注目を集める為にも”ドリームチーム”は仕方が無いのかも知れない。
既に多くの方が言われているが、野球を”一部地域で盛んなマイナー競技”にさせない為にも日本が先頭を切って行かなくては。 韓国や台湾などを巻き込んだ『アジアリーグ』を作ったり、『野球ワールドカップ』の開催を提唱したりとやる事は色々ある。 そうすれば将来的には野球の”母国”アメリカを追い抜く事だって出来るかも知れないのだから。
今シーズン初の試合
at 2003 02/10 21:09 編集
プロ野球のキャンプが始まって10日。 明日はカープがタイガースと練習試合をするらしい。 今年初めての”実戦”になる訳か。 タイガースからは金本選手も出場すると表明しているので、カープの新井選手との”師弟対決”が早くも実現する事になる。 どんな試合になるのやら... ところで、この試合はタイガースがキャンプ地を沖縄に移したのを機に両チーム監督の”個人的親交”もあって実現したそうだが、こう言うのってもっと早く実現出来なかったものだろうか...?
日本人選手のメジャー挑戦により、向こうのキャンプ、オープン戦、シーズン開幕と続く流れを知ったが、向こうではキャンプ突入からすぐにオープン戦が始まる。 当然、選手はキャンプまでに”実戦モード”に調整して来る。 それを知ってしまうと、日本の一ヶ月にもわたるキャンプが長く感じられてしまう。 まあ、何もかもアメリカ式にする必要は無いが、若い選手に実戦経験を積ませる為に週末や祝日に練習試合を組んでみてはどうだろうか?
キャンプから競争にさらされる若い選手はキャンプまでに”実戦モード”に仕上げているはずだし、地元の野球ファンやキャンプを支援してくれるボランティアの為にも実戦を見せて楽しんでもらえれば良いのでは。 せっかく各球団のキャンプ地が沖縄や宮崎に集中しているのだから、それを利用しない手は無いのでは。 やっぱり一ヶ月ものキャンプは間延びする気がする。 完全なオフよりはマシとは言え...
話は変わるが、オークション直前で判明したと言う例の巨匠・ゴッホの絵だが、競り落とした広島の住宅建設会社って、以前サンフィレッチェ広島のスポンサーもやっていた『住建産業』(現ウッドワン)ではないか。 昔、サンフィレッチェの背番号の上に”JUKEN”とあったからな。 それにしても、出来れば背番号の上には企業名ではなく選手の名前にして欲しいものだ。 ちなみに例の絵は広島・吉和村の美術館に飾られるとか。
なかなか決まらない話
at 2003 02/11 23:58 編集
ドラゴンズは入団を拒否しているミラー選手の獲得を断念したらしい。 まあこれは仕方無いか、全くやる気の無い選手を無理に連れて来たところで活躍は見込めないし。 続報が入ってないので今後どうなるか分からないが、正式な入団契約を交わし、キャンプ直前で入団をキャンセルするなんて相手の事情を無視した行為は一社会人として問題でしょう。 本人には気の毒だが日本球界として甘い対応も出来ない。 最悪の場合、一年ほど”浪人”する事も覚悟してもらわないといけないか...
そう言えば、前にも書いたバファローズの大塚投手も未だにチームに復帰していない。 新聞にはセ・リーグに興味を持っているチームがあるので、そことのトレードの可能性があるそうだが... 実力的には通用するはずだし、一年前ならメジャー入りも出来ただろうに、気の毒だが仕方が無いのでは。 何とか浪人や現役引退と言う事態は避けて欲しいものだが。
ちなみに、元カープのラミーレス投手が歩スティングシステムでヤンキース入団を決めたらしいが、彼の移籍金は約4000万円。 この程度なら今のメジャーでも何とかなるが、日本人選手は契約金などかなりの金額が掛かっているから、こんな金額では無理だし、やはりこのシステム自体の見直しは必要か...
ヒーローの条件、ヒールの条件
at 2003 02/12 23:58 編集
昨日、ドラゴンズ入団を拒否しているミラー選手に対し私は「相手の迷惑を考えない行為で社会人として失格。 ”浪人”させる事も含めた厳しい対応をするべき。」と書いたのだが、後でマーティー・キーナート氏のコラム(この事件をアメリカ側から見ている)を読んで考えが変わってしまった。 当事者達の間では色々と行き違いがあったらしく、迷った末に彼は”お金”より”夢”を選んだらしい。 詳しくは以下のコラムで...
http://journal.msn.co.jp/articles/nartist2.asp?w=255166
現在、キャンプ地のタンパ(フロリダ州)で自主トレをしている松井選手(ヤンキース)だが、メジャーリーグ挑戦を表明して以来、日本のあちこちで英雄扱いされていた。 彼は読売の提示した破格の条件を蹴ってメジャー行きを決断した。 そう、”お金より夢を選んだ”のだ。 ...もちろん、ドラゴンズとの正式な入団契約を一方的にキャンセルしたミラー選手と一緒にしては失礼だが、それにしても何故こんなに受ける印象が違うのか...?
今回のミラー選手と、彼が「自分と一緒ではないか。」と言った中村(紀)選手のFA問題。 明らかに別物だと思うが、一つだけ共通点がある。 それは”決断を長々と先延ばしして各方面に迷惑を掛けた”事だろう。 松井選手はチームが日本一になってすぐにFA宣言を決断してメジャーリーグ挑戦を表明した。 前々から彼の意思は固まっていたのだろうが、この”素早い決断”に多くの人は好印象を持ったのではないだろうか...
私は思うのだが、人間にとって一番難しいのは”決断する事”ではないだろうか。 大きな買い物、仕事を辞める、独立して事業を始める、好きな人に想いを告白する、故郷を出て新天地を求める...等、こんな事を書いている私自身、決断を先送りばかりしている”弱い人間”だ。 人は自分には無いものを持っている人に憧れる。 長野県の田中知事が多くの人に支持されるのは何故? 厳しい決断をし、それを鉄の意志で実行する”強さ”が彼にはあるからなのでは...
ミラー選手は名門レッドソックスへの憧れ、ドラゴンズの提示した好条件、それに正式契約を一方的に破棄する事への後ろめたさ...もあって悩み、決断を先送りしてキャンプ直前で入団拒否を”決断”したのでは。 私も同じ立場に立たされるとギリギリまで迷って迷惑を掛けたかも知れない。 本人も反省してHPで謝罪している。 アメリカ人の謝罪の意味は大きい。 今回みたいな事態を防ぐ為、今後は契約の際に「1月16日以降のキャンセルはできない。」と言うオプションを入れれば良いと思います。 今回だけはミラー選手を許して欲しいと私は思っています。 同じ”弱い人間”として...
”お旗様”は神様です
at 2003 02/13 23:51 編集
今日の新聞によると、来期から東京ドームの巨人戦の外野自由席が廃止されて指定席になるらしい。 外野席で大量の席取りをして批判が高まっている応援団の実質上の排除だ。 球団側は「応援団の排除では無い。」と言っていたが、客の多い東京ドームの外野席で全席指定になれば大旗や太鼓などの持ち込みは不可能になる。 ひどい時には十数人で100人分近い席を占拠していたと言うのでは当然の処置だろう。 毎試合テレビ中継される巨人戦だけにプロ野球の応援風景を変える機会になるかも知れない。
出来れば他の球場でもやって欲しい。 広島市民球場で観戦していても応援団による過剰な席取りは目に余る。 せっかく球場に来たのに座れず2時間以上も立たされ、一方で旗を振り回す為の空席を見せられては球場に行くのが嫌になるだろうし。 だが、客の入りが悪い球場では連日球場に来てくれる応援団は”お得意様”でもある。 他の客からの苦情は来ていると思うが手が付けられない”聖域”と化しているのだろう。 だからこそ客の多いジャイアンツから応援の常識を変えて欲しいものだ。
敗戦処理投手
at 2003 02/14 23:58 編集
先週、私は映画『ミスター・ルーキー』を見た。 主人公のジム・モリスは高校教師から転身し、家族とも離れて厳しいマイナーリーグ生活。 何度も諦めそうになったのだが家族の励ましに支えられてついに夢だったメジャーリーグ昇格を果たす。 合流するチーム(タンパベイ・デビルレイズ)の遠征先は偶然にも彼の地元であるテキサスだった。 家族や教師時代の教え子達の見守る中、彼は大差の付いた負け試合の敗戦処理としてデビュー登板し、球場は大歓声に包まれる...
...簡単なあらすじだったが、改めて考えてみると”敗戦処理投手”も色々なドラマと言うか背景を背負って投げているのだな。 先発や抑えはもちろん、中継ぎでも大事な場面を任されるのは実績のある投手だ。 それだから緊張感の無い場面で出て来る投手もチャンスを掴もうとしている若い投手だとか崖っぷちに立たされているベテラン投手だとか、色々な状況でマウンドに立っているのだろう...
私も年に何回か野球場で試合を見ているが、運悪くワンサイドゲームに当たる時はある。 その時は”敗戦処理投手”達に声援を送るとするか...
先日の試合から...
at 2003 02/15 21:47 編集
プロ野球のキャンプが始まってもう半月。 各地で紅白戦なども始まっている。 カープは先日、タイガースとの練習試合を行った。 若手ばかりのメンバー同士とは言え、これが今年初めての”実戦”になる。 試合の方はカープが負けたが、苫米地投手や朝山選手など今期に飛躍を目指す選手に結果が出ているのは期待が持てる。 金本選手ら主力の退団で弱体化したと言われているカープだが、チームの再建は徐々に進んでいる気がする...
一方、勝ったタイガースでも若い選手の台頭が目立った。 特に去年から浜中、関本らのホームランが打てる選手が出て来て『90年代タイガース』に蔓延していた”小粒感”を払拭しつつある気がする。 こうして考えて見ると、小粒な打線に一人二人の強打者を混ぜ込んでもやっぱり小粒なのは変わらず、例え時間が掛かっても強打者を自力で育てるしか”強力打線”を作る方法は無いみたいだ...
ところで、タイガースが強くなるとまた「これでプロ野球の人気が回復する。」なんて言い出す者が現れそうだが、私はそうは思わない。 今は『昭和40年代』とは違う。 サッカーJリーグは各地に根を張り、世界中からスポーツ情報が入って来るのだ。 プロ野球も地域密着路線に変えなくては。 今の状況を放置していれば、いずれプロ野球ファン数の大幅な減少になるだろう。 もっとも、”プロ野球ファン全体におけるジャイアンツやタイガースファンの割合”は変わらないかも知れないが...
テレビ局や新聞社にとってプロ野球は貴重な存在ではあるが、だからと言ってプロ野球と”心中”する義理は無い。 思うように稼がせてもらえないと考えれば”捨てる”だけさ。 来シーズンから巨人戦の放映権料を半額にしてくれと言われたらどうするのか? カープにとっても他人事では無い...
”登竜門”を泳げぬ鯉
今日からカープはホームのマツダスタジアムでバファローズとの三連戦です。 交流戦最後のカード、では無く先週の土曜日に仙台でのイーグルス戦が雨で中止になってるのが来週の予備日程で開催......
見逃した試合
at 2003 02/16 23:14 編集
今日は日南のキャンプ地でカープの紅白戦があった...らしい。 今期の四番打者の座を競う(?)新井選手と前田選手が紅・白チームそれぞれの四番に入ると言う”演出”もあってか、地元・広島にテレビ中継されていたらしいのだが、洗濯や洗い物にいつもの図書館に行っていたりして見逃してしまった。 残念だ、カープファンらしからぬ”失態”かな。 出来ればキャンプ地にでも見に行けたら良いのだが、宮崎は”青春18切符派”には遠い...
見逃した...と言えばサッカーの『A3マツダチャンピオンズカップ』も見なかったな。 私は特にサッカーのファンでは無いのだが、日本、韓国、中国各国リーグのチャンピオンチームの集まる大会と聞いて興味を持っていた。 ...そう、私は野球でこの様なイベントをやりかたったのだが、またまたサッカー界に大きく先を越されてしまったか。 本当に残念でならない。
以前から一部のパ・リーグ関係者が提唱している『アジアリーグ構想』もなかなか日の目を見ない。 パ・リーグが来期から1~3位のチームによる『プレーオフ』の導入をする事になったが、将来的には日本、韓国、台湾。中国の各国リーグを勝ち抜いたチームによるプレーオフ、そしてアジアチャンピオンシップが出来れば、東アジア地域はアメリカをしのぐ”野球の本場”になれるかも知れないし...
罪と罰...
at 2003 02/18 23:57 編集
小学校時代... クラスで教材などの忘れ物が多発し、業を煮やした担任の先生は『忘れ物撲滅の日』を作って、もし忘れ物をした子は翌日の水泳の授業を休ませる...と言う一種の”賭け”を行った。 そして当日、クラスで私一人が忘れ物をしてしまった。 そして本当に翌日の水泳の授業は体調の悪い子と共に見学となった。 後でその話を聞いた私の母は「確かに忘れ物はいけないが、学生には授業を受ける権利がある。 水泳でも何でも授業を受けさせないのは間違っている!」と学校に対し抗議した。 私は正直恥ずかしかったが、今となってはそれが正しかったと思う。 私と言う人格の形成において母の影響は大きいと思える...
先日から何度か取り上げているミラー選手のドラゴンズ移籍拒否問題は、結局ドラゴンズがミラー選手を旧所属先のマーリンズに戻し、マーリンズ経由でレッドソックスに移籍させる事で終結した。 ドラゴンズ球団側はマーリンズに支払った移籍金を返却してもらうとコメントしていたが、違約金とかの要求はしないのだろうか? ミラー選手の行為から考えるとちょっと生ぬるい気がするが...
確かに私は先日、ミラー選手を許して浪人する様な事態は避けるべきだとは書いたが、あくまで”野球選手から野球を取り上げる事”だけは止めるべきだと言うだけで、”契約不履行”と言う罪に対しては断固とした処置をとるべきだと考えます。 それが今後の再発防止にもなる訳だし。 アメリカは契約社会で訴訟社会。 マク●ナルドのコーヒーが熱くて火傷したからと裁判になるのだから、今回の”一方的な契約不履行”は十分訴訟沙汰に出来る。
私は先日、「ミラー選手だって私と同じ弱い人間で決断に迷う事もある。」と書きましたが、正直書いていて情けなくなった。 私が初めてメジャーリーグに興味を持った頃、メジャーリーグはまだ”夢の世界”だった。 そしてメジャーリーガーは強さと優しさを併せ持つ”本当の大人”だと思っていたのに... 今回の様な醜態は見たくなかった。
今やメジャーリーグは世界中から選手を集め、そして世界中にその情報を発信している。 もはやメジャーリーグは”アメリカ人だけのもの”では無いのだ。 世界中のファンの夢を壊さない様にメジャーリーガーの方々には”大人”として振舞ってもらいたいと願っている。
気になった一本
at 2003 02/19 23:57 編集
先週、テレビ放送開始50周年記念と称してNHK衛星放送にて名作スポーツドキュメンタリー特集があったが、その中で広島カープに関するものが『江夏の21球』、『19年間休まなかった男』、『もう一度投げたかった』と3つもあった。 「懐かしいなぁ...」と思いながら見ていた。 50年ほどのカープの歴史の中でも色々な事があったのだな。 以前書いた事があるが、チームの歴史を大事に継承して行く為にもチーム名から企業名は外してもらいたいものだが...
ところで、今回放送された3本の中で『19年間休まなかった男』が気になった...と言っても良かったというのでは無く、物足りないと感じてしまったのだ。 この番組は衣笠選手が連続試合出場世界記録更新の前に放送された物だから仕方無い部分もあるが”その後”を知っている人間としては、出来れば再放送では無く、改めて新作として作って欲しかった。 今こそ必要なのではないかと考えているから。
私としては記録を達成した事よりも、後にこの記録が破られた事の方が重要だと考えています。 衣笠選手の記録がメジャーリーグのリプケン選手に破られた時、衣笠選手は「まさかこんなに早く破られるなんて思わなかった。 出来れば私が生きている内には破られないで欲しかったのだが...」と言っていたが、実際にアメリカに行き、リプケン選手に会って祝福して帰って来た後は「彼みたいな人に記録を更新されて光栄だ。」と言っていた。 記録が人との出会いをさせてくれたのだ。
今年もプロ野球では王選手(現ホークス監督)の年間ホームラン55本の日本記録に追いつく選手が出て来るのだろうか。 出来れば出て来て欲しい。 そして新しい記録を祝福し合う嬉しい光景を見せて欲しいと願っています。
日本のプロ野球をナメているのは...
at 2003 02/20 23:25 編集
プロ野球のキャンプはもう終盤に入ったが、メジャーリーグのキャンプは最近始まったばかりだ...それにしても、予想はしていたが松井選手(ヤンキース)に対する”過剰報道”はすごいものだ。 『すぽると』なんて日本球団のキャンプ報道をしながら、右隅の小さな画面で松井選手を追いかけ続けている。 確かに私も松井選手のメジャーリーグ挑戦に興味はあるが、これはいくらなんでもやり過ぎだと思う...
話は変わりますが、東京ドームの外野自由席をビニールシートなどを使って大量占拠し、それを旅行会社に転売していた連中が逮捕されたそうだ。 それがヤ●ザ関係者に一部の応援団、一部の球場警備員までが関わっていたと言うのだから何と言っていいのやら... それにしても、先日東京ドーム側が外野席の全席指定席化を発表して賛否両論巻き起こしている今の時期の摘発にはちょっと怪しい...タイミングが良すぎて。
家族の支え
at 2003 02/21 23:55 編集
四番打者としての活躍を期待されていたマリーンズのローズ選手の突然の退団には驚いてしまった。 まだ年齢的には十分やれると思っていたのだが、プロともなると2年間のブランクは大きいのか...素人の私には分からないレベルの話ではあるが。 私がそれ以上に気になったのが「家族が日本に馴染めなかった。」と言うコメントだ。 日本人なら簡単に”単身赴任”と言う方法を採るかも知れないが、外国の人は家族との生活を重視するからそんな訳にはいかないのかも知れないな...
私はその話を聞いて先日見た『オールド・ルーキー』と言う映画を思い出した。 映画の中で主人公のジム・モリスは厳しいマイナーリーグ生活につい弱気になり、「給料も安く、家族と離れ離れの生活はもう限界、教職に復帰したい。」と妻に漏らすと、彼女は「あなたがメジャーリーグに昇格する日を子供達は待っている。 諦めないで。」と励ました。 状況が違うのだから安易には一緒に出来ないが、ローズ選手の場合はこの逆の格好になってしまったのかも知れない...
家族と言えば、週刊誌にまたも「メジャー挑戦する松井選手に不安?」と称して松井選手が未婚である事を不安視する記事が載っていた。 確かに、イチロー選手の活躍に弓子夫人がパートナーとして支えたのは事実だが、だからと言って”妻がいなければ異国で成功できない”みたいな論調には疑問だ。 第一、”先輩”の野茂投手や佐々木投手は妻子を日本に残してアメリカに渡り、最初の一年目は”独身状態”だった訳だし。
最後に、残念な結果にはなりましたが、ローズ選手の日本での実績自体には何も変わりが無いし、他の何人もの外国人選手同様に日本のプロ野球史に残って行くと思います。
何かベストな方法は...
at 2003 02/22 23:56 編集
今日の朝日新聞に「今回のパ・リーグのプレーオフ案はシーズン自体の面白さを損なうものであり、こんな決定がファンの意見も聞かずに行われた事は嘆かわしい。」みたいな意見記事があった。 ...私は今回のプレーオフ構想には基本的に賛成です。 もちろん、この記事で指摘されている通り、ゲーム差が開いてしまえば結局Aクラス入り争いも盛り上がらない訳だし。 何より最大の問題は6チームしかない内の3球団がプレーオフに出られるのではシーズン自体の緊張感が失われる事か...
それでも、やってみれば問題点も浮かび上がって来る。 その上でまた修正して行けば良いのではないだろうか。 ”変化”が求められている中、全く何もしないのが一番いけないと思うし。 私はカープファンとして、セ・リーグの危機感の無さに不安を感じる。 まさかタイガースが優勝争い出来れば全てが解決するなんて思っているとは思えないが...
長い目で見れば、プロ野球の人気回復に本当に役立つのは「チーム数を増やし、全国に”地元チーム”を作る事。」だと思っている。 そうなれば全国に同じジャイアンツの試合を中継して効率的に設けるマスコミの商売は成立しなくなるが、野球がマイナースポーツに転落する危機は回避できると私は考えています。
オープン戦開始
at 2003 02/23 23:53 編集
昨日辺りからプロ野球のオープン戦が本格的に始まった。 カープも今日は今年初のオープン戦が行われて、先発ローテーション候補として期待されている河内投手がなかなか好投したらしい。 カープの先発ローテーションは4人目までは計算出来るだけに、後1、2人が出てくれれば面白くなりそうだ。 カープに限らず、どこのチームもこれから本格的にレギュラーを争う競争が激しくなりそうだ...
話は変わりますが、今朝の『サンデーモーニング』で先日のマリーンズ・ローズ選手の帰国&退団についてボロクソに言っていたのがちょっと気になった。 先日のミラー選手の一件もあるから風当たりが強くなるとは思っていたが... でも、ローズ選手はちゃんと日本にも来てキャンプにも参加し、実戦に入った段階で思う様なプレーが出来ないと感じて退団を決意したのだ。 むしろズルズルと決断を先送りせず、早い段階で見切りを付けた事はむしろ評価したいのだが。 まだ開幕まで一ヶ月。 マリーンズには何とかチームを立て直してパ・リーグを面白くして欲しいものだ。
新四番打者誕生
at 2003 02/25 23:55 編集
今日のスポーツ新聞(広島版)に「新井、開幕四番確定」の一面見出しがあった。 先日のオープン戦、1点リードされて迎えた9回裏に同点ホームランを打ち込んで首脳陣にアピールし、まだ正式には表明していないものの、新井選手の四番打者起用をほのめかす発言をしているらしい。 金本選手(現タイガース)のFA移籍に伴って空席となった四番打者の座だが、最初は実績のある前田選手が有力視されていたらしいが、足に古傷を抱える前田選手本人が難色を示し、ここに来て進境著しい新井選手が有力になった。
私は去年、金本選手がフリーエージェント宣言をした時に金本選手に代わる四番打者は新井選手にするべきだと書いたが、どうやら本当に実現しそうな雰囲気になって来た。 前田選手の実績は当然私も知っているが、古傷があるので140試合フル出場は難しいし、”チームの顔”である四番打者には簡単に代走や守備固めは出せないから難しいかな...とは考えていた。 前田、緒方、野村らの選手には無理をさせず、長くプレーしてもらって2007年の広島新球場の開場を迎えさせたい。
これで今シーズンのスターティングオーダーは...
1・セカンド 東出(福地)
2・ショート シーツ
3・センター 緒方
4・ファースト 新井
5・レフト 前田
6・サード 野村(栗原)
7・ライト 日替わり(町田、浅井など)
8・キャッチャー 西山(木村)
9・ピッチャー
...みたいな感じになるのかな?多少はシーズン開幕が楽しみになって来た。 カープファンの方々も少しは安心できるのでは。
外観復元
at 2003 02/26 23:57 編集
何年か前、私は初めて名古屋を旅行した。 明治村や徳川美術館も良かったが、”尾張名古屋は城でもつ”と言う位だから、旅のメインはやっぱり名古屋城にした。 お城の入り口に着くと城の中心である天守閣(正確には”天守”だが)が見える。 本来の建物は太平洋戦争の空襲で焼けてしまい。 現在ある物は戦後、街のシンボルとして再建された物だ。 それにしても本当に大きい... 近くまで寄って見るとその巨大さに圧倒される。 私は入場券を買ってその天守閣に入った...
中に入ってビックリ。 外観は江戸時代当時の雰囲気を残していたが、中は鉄筋コンクリート造りの”普通の建物”であり、よく見ると何とエレベーターまである。 まあ、”バリアフリー”と言えなくも無いが、やっぱり気分壊れるなぁ... 色々な展示物などもあるけど、この建物全体から”歴史”を感じる事はどうしても出来ない。 正直、「中に入らなければ良かったかな...?」とさえ思ってしまった。
この名古屋城みたいに、外観は江戸時代の物に似せていても、中身は鉄筋コンクリート造りの郷土歴史資料館になっていると言うお城は全国にあり、昔の城がそのまま残っているのは姫路城、松本城、松山城などごくわずかで、街のシンボルとしてお城の天守閣を再建する時にも昔同様の木造で造られる事はほとんど無かった。 まあ、昔は木造建築の高さを制限する法律などもあってやりたくても出来ないところもあったのだが...
でも、最近は流れが変わり、木造の天守閣を再現する所も現れた。 私が先日訪ねた掛川城(静岡県)は日本初の木造天守だったし、大洲城(愛媛県)でもやはり木造の天守閣が近々再建されるらしい。 規制緩和で高層の木造建築が造れる様になった事もあるけど、やはり”どこにでもある物を造っても今更注目されない”事が大きいのだろうと思う。 喜ばしい傾向だとは思うが、鉄筋コンクリート造りでクーラーが効いている”今の天守閣”を当たり前だと思っている人たちに”本物”の良さを分かってもらうのは容易では無い...
昨日、『すぽると』の最後に横浜スタジアムの新しい人工芝が紹介されていた。 ストライプ模様の入った外野フィールドやアンツーカーなど、遠くから撮影した映像を見る限り、メジャーリーグの球場に外観上はそっくりだ。 でも、実際に球場に行って見てみるとやっぱり「人工芝は人工芝だ。」と思うのだろうか。 横浜では新しい球場を造る構想もあるし、”仮住まい”のコストは抑えると言う事だろうか...
広島では市のドーム球場建設計画に対し、カープ球団などが異議を唱えて、結果的にオープン型天然芝球場になった。 横浜でも新球場を造る時は開閉式ドームなどの天然芝フィールドが導入されると思うが。 そう言えば宮崎にある『サンマリンスタジアム』は総天然芝フィールドだ。 現状では新設される球場は天然芝。 既存の人工芝球場は新型の人工芝に張り替えると言う傾向になっているらしい。 それなら”本物のグラウンド”の時代は既存の球場が全て耐用年数を過ぎるまで到来を待たないといけないのだろうか...
選手を育てるのが上手いチーム(?)
at 2003 02/27 23:58 編集
先日書いた通り、金本選手FA移籍で空席となったカープの四番打者は若手の新井選手になりそうだ。 ところで、今気が付いたのだがカープはここ数年、FA移籍などで度々四番打者を失いながら、その穴を埋めたのはいずれも自前で育てた生え抜きの選手だ。 これは12球団を見渡しても珍しいケースだと思う。 FAで代わりの選手を獲って来る資金が無いと言えばそれまでだが、主力選手流出の事態を想定して後継の選手を育成出来ている事でもある。
(例・カープ四番打者の変遷)
江藤智(ジャイアンツにFA移籍)⇒前田智徳(故障により長期離脱)⇒金本知憲(タイガースにFA移籍)⇒新井貴浩(新四番に予定)
...と、江藤選手が四番に座って以来、代々自前で育てた生え抜き選手が四番打者を務めて来た。 カープファンの私にとってこれはちょっとした自慢の種であり、他球団ファンの方からも「カープは選手を育てるのが上手い。」と言う評判を聞く。 でもカープにも山本浩二、衣笠祥雄と言う一時代を築いた強打者が引退した後、約10年もの間クリーンアップを任せられる強打者が育たず、「カープの優勝は外国人選手次第。」と言われた時代があった。 この”歴史”に対する反省の上に今の「育てるのが上手い。」と言われるカープがあると思う。
でも「育てるのが上手い。」と言われても私は本当にそうなのか分からない...と言うのも江藤選手や前田選手ら”大成”した選手の陰に何人もの”大成”出来なかった選手がいるから。 江藤選手を例に取ると、同期入団で千代丸選手、森重選手と言う”クリーンアップ候補”がいたが、彼らは既に引退している。 ドラフト会議翌日の新聞を見ると毎年一人は”強打者タイプ”の選手が入団しているが、成功するのはごく一部。 この”カープ式”は、手間も時間も掛かるけど、やろうと思えばどのチームでも出来る方法ではないだろうか。
この2月、ドラゴンズのミラー選手来日拒否問題、マリーンズのロース選手退団問題と続いたが、両チームに共通するのは”長年、強打者タイプが不在で外国人選手頼み”と言う点ではないだろうか。 別に四番打者が日本人である必要は無いが、毎年の様に四番打者が代わり、アメリカ的に言えば”ルーキー”である選手にいつもチームの命運が掛かると言うのは...
でもドラゴンズ、マリーンズ共に数年前から強打者タイプの”クリーンアップ候補”を毎年ドラフトで獲得して育てている。 近いうちに彼らによって打線の大型化が進んで行くと思っています...
今日は図書館休館日
at 2003 02/28 18:15 編集
早くも2月最終日。 プロ野球のキャンプも大半は終了して、これから各地でオープン戦が盛んになるだろう。 私も地元・広島開催の試合を1試合は見てみたいところだ。 滅多に見られないパ・リーグ球団との試合が良いか。 やっぱり交流試合をやるべきだと思うのだが。 特に今のプロ野球は1リーグ6球団しか無く新鮮味に欠けるから... まあ、今の日本球界...いやテレビ局の連中は”多彩な対戦カード”より『巨人・阪神戦』を多く中継できた方がゼニになると思っているのかも知れないが...
ところで、昨日福岡ドームでホークスの紅白戦を開催したところ、有料だったにもかかわらず球場が超満員になったそうだ。 こんなニュースを聞くと”プロ野球の危機”なんて嘘の様に聞こえて来る。 来年札幌に移転するファイターズも是非成功して欲しいものだが。 それにしても、地方にはまだプロ野球を求めるところはあると思うのだが... 他の”プロ野球空白地”にも進出してみてはどうだろうか? 既存のチームが行っても良いし、いっそ球団を新設したって良い。 パ・リーグが8球団あったって良いと思うが。 プレーオフをやるんだから尚更そう思う...
話は変わるが、ヤンキースの松井選手がオープン戦でいきなりホームランを打ったらしい。 慣れない環境での調整遅れが心配されていたが、とりあえずの結果が出たから安心して調整できるでしょう。 本当に良かった。
...以上です。
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