小説家、精神科医、空手家、浅野浩二のブログ

小説家、精神科医、空手家の浅野浩二が小説、医療、病気、文学論、日常の雑感について書きます。

伊藤美誠 ボクシング

2017-05-29 21:53:13 | 武道・スポーツ
卓球の、伊藤美誠選手が、ボクシングの練習を取り入れた。

卓球と、ボクシングは、同じ筋肉を使うから、という理由らしい。

僕は、以前から、卓球と、ボクシング、は、共通点があると、思っていた。

僕としては、むしろ逆で、ボクサーが、ボクシングの技術を上げるために、卓球の練習をしたら効果があるのではないか、と思っていた。

踵を浮かし、素早い、反射神経、を、鍛えることに、卓球は、ボクシングに効果があるのではないか、と思っていた。

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泣いた金正恩

2017-05-29 02:44:29 | 政治
世間では、やたら核実験をしたり、核ミサイルを発射している北朝鮮、金正恩が、大悪人と、信じて疑わない。
しかし、実際の所は違うのである。
北朝鮮は、さかんに、研究者に命じて、核兵器を開発し、核ミサイルの発射実験を行っている。
それは、当然、世界の憎しみに満ちた敵意を受けている。
金正恩の側近でさえも、
「将軍。これ以上、核ミサイルを発射しつづけると、我が国は、存続できなくなるかもしれません」
と、言上した。しかし、金正恩は、
「いや。かまわん。核ミサイルの発射を続けろ」
と、荒々しい口調で、厳しく命じた。
さらに。
「国営放送では、徹底して、アメリカを批判しろ」
と、命じた。
当然、世界各国は、この、とんでもない独裁国家を批判した。
世界各国が、「北朝鮮は、とんでもない悪の国だ」と。
全世界の人間は、金正恩は、とんでもない大悪人と、信じて疑わない。
しかし、事実は違うのである。
金正恩は、子供の頃から、優しい性格の子供だった。
金正恩は、日本の童話の、「泣いた赤鬼」の話が大好きだった。
「泣いた赤鬼」、の話とは、自分が悪人になることで、人を救う話である。
金正恩は、父親の金正日、が死ぬと、世襲で将軍となった。
実は、金正恩は、どうしたら、世界平和を保てるか、を、子供の頃から考えていたのである。
金正恩は、側近に厳しく命じた後、一人、部屋に入った。そしてベッドに倒れ伏して、泣いた。
泣きながら、金正恩は、独り言をつぶやいた。
「これでいいんだ。これで。世界の平和を保つには・・・どうしても悪の存在が必要なのだ。同胞の韓国は、竹島の領土問題や、従軍慰安婦問題で、韓国国民の怒りを、日本に向けることで、国内の、サムソン財閥と、政界の癒着に対する、憤り、をそらしている。もし、竹島の領土問題や、従軍慰安婦問題が、なかったら、韓国国民の怒りは、国内政治に向けられ、財閥や、政治家に対する、テロが起き、流血革命が起って、独裁国家になってしまうだろう。我が国が、悪の国になることで、日、米、韓、の合同軍事演習が行われ、日韓の、つながりも、協力も生まれているんだ。もし、それがなかったら、韓国は、とっくに、日本に戦争をふっかけていただろう。日韓大戦争が勃発してしまう。日本と韓国が戦争を始めたら・・・。日本は軍事大国のアメリカと軍事同盟を結んでいるから、米国が韓国に、核ミサイルを打ちこみ、その報復として、韓国は、アメリカに核ミサイルを打ちこむだろう。アメリカは、NATOによって、ヨーロッパと、軍事同盟を結んでいるから、ヨーロッパ諸国も、その戦争に参加することになる。また。中国が南沙諸島に人工島を建設して、軍事基地建設にすることに、アメリカは怒っている。下手をすると、アメリカと中国が戦争を起こすかもしれない。まさに、第三次世界大戦が起って、世界は、完全に滅んでしまうかもしれない。そんなことには、決してしては、ならない。それだけは、絶対に、避けなければならない。そのための、唯一の方法は、我が国が、徹底して、悪の国を装うことだ。悪の国を装って、全世界の憎しみを、我が国にだけ、集中させることだ。それしか、世界平和を保つ方法が無い。韓国の同胞にまで、嫌われるのは、つらいことだが、ここは、ぐっと我慢しなければならない」
そう、呟きながら、金正恩は泣いた。
こういうことを、世界の人々は知らない。
世界平和は、実は、北朝鮮によって、維持されているのである。
金正恩は、オレンジジュースを飲んで、一息ついて、また、独り言を、呟き出した。
「彼らは、ノーベル文学賞を受賞した、アナトール・フランスの、(悪は必要である。もし悪が存在しなければ、善もまた存在しないことになる。悪こそは善の唯一の存在理由なのだ)という格言を知らないだろう。可哀想な人達だ。彼らは、歴史も知らない無知な人達だ。日中戦争の時、激しく嫌い合っていた、共産党の毛沢東と、国民党の、蒋介石、が、奇跡的に手を結べたのは、日本という、両者にとって、共通の敵があったからこそ、出来たのだ。しかし、いざ、太平洋戦争で日本が負け、日中戦争が終わった途端、共産党の毛沢東と、国民党の、蒋介石は、激しくケンカ別れし、争いを始めた。そんなことは、歴史上、いくらでもある。何も歴史をもちださなくても、ヒーローものの漫画、アニメ、ドラマを、考えれば、簡単にわかることだ。ヒーローものの漫画は、正義の使者が、悪の組織をやっつける。そのことに、人々は、興奮と、満足感、を得て、そして、そういうものを見ることによって、子供の正義感が形成されていくのだ。もし、ヒーローものの漫画、に、悪の組織を登場させなければ、そもそも、ヒーローものの漫画、や、話、は、作れない。何も、ヒーローものの、話だけではない。登場人物が、全て、善人のお話し、など、作れないのだ。そんな、ドラマを見ても、人々は、あくびをするだけだろう。のほほんとした、平和が、続くと、人々は何か物足りなくなる。そして、心の中に潜んでいる、「悪」、が、だんだん、無意識のうちに大きくなって、やがて、人々は、争い合うようになる。「善」とは、「悪」に対する憎しみの感情から、その情熱が高まっているのだ。人間の心には、「善」と「悪」、があって、憎しみの対象である、「悪」、が無くなったら、人間の、「善」、を希求する情熱がさめて、眠っていた「悪」、が、台頭してくる、ことを、無知な世間の人間は知らない。人間の体には、毎日、ガン細胞が出来ていて、それを、NK細胞が、やっつけることによって、人間の免疫力は、鍛えられているのだ。人間の腸の中には、悪玉菌と善玉菌が、あって、両者が、拮抗することで、健康が維持されているのだ。悪玉菌がなければ、善玉菌は、存在しなくなってしまう。人間の心には、全て、そういう節理が働いている。世界の人々は、愚かだから、「悪」の存在が、世界平和を維持させている、ということに気づいていない。「悪」は、容赦なく、無くすべきものだ、という、単純な思考能力しかない。だから、僕は、どんなに嫌われても、世界平和を維持するために、悪を装おう」
泣きはらした金正恩は、立ち上がって、窓から外を見た。
美しい夕日が、沈みかかっていた。

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