高校時代に、女ギライな先生がいた。
その先生は外見だけでも特筆すべき人だった。
なにせ、ミドリなのだ。
ミドリですぜ、親分。
ミドリゆうたら、蛙しか思いつきまへんがな。
その先生はスーツがミドリ色だった。
目がさめるようなミドリ。
あれは特注。おそらく特注。
髪はおかっぱで、やせぎす。
肌はぬけるように白い。
だから、蛙というよりは河童なのね。
もしくは、「シェー!!」ってポーズする『イヤミ』?
彼は旧家出身だとか、離婚してからおかしくなったとか
いろいろ言われていた。
この○山先生が、教室に入ると
まずざっと見渡し、男子の席を確認する。
起立、礼、着席がすむと
すぐに男子の席のそばにたち、ボールペンを借り
そこで出席を取る。
授業中は普通で、女子も平等にあてられた。
私の学校は、四分の三が女子だった。
ある日、男子がいたづらを思いつき、
教室の前方に女子を座らせた。
男子は後ろ二列ほど。
○山先生の為だけの、席替えだ。
ガラッと音をたてて、扉をあけた先生は
一瞬固まった。
それからなにげなさそうに教壇にたち
普通に授業をはじめた。
出席はとらなかった。
指名して教科書を読ませている間に、教壇をおり
背面黒板に移動した。
一番後ろの隅っこの男子から、ボールペンを借りて
出席をとった。
○山先生はその時間、背面黒板で授業をした。
そんなことを何回かしていたら、
ホームルームで、担任教師に叱られた。
今後2度と、こんなことはしないようにと注意された。
バレンタインデーの○山先生はモテモテだった。
授業をおえ、職員室に戻る間、
差し出される無数のチョコレート。
彼はそれを本当にイヤそうに、
口元をハンカチで押さえ、あいている手で
女子生徒を払いのけながら歩いた。
イヤがるから、おもしろいらしい。
あの頃は子供やったんやなぁ~みんな。
今そんなことをしたら、訴えられるに違いない。
その先生は外見だけでも特筆すべき人だった。
なにせ、ミドリなのだ。
ミドリですぜ、親分。
ミドリゆうたら、蛙しか思いつきまへんがな。
その先生はスーツがミドリ色だった。
目がさめるようなミドリ。
あれは特注。おそらく特注。
髪はおかっぱで、やせぎす。
肌はぬけるように白い。
だから、蛙というよりは河童なのね。
もしくは、「シェー!!」ってポーズする『イヤミ』?
彼は旧家出身だとか、離婚してからおかしくなったとか
いろいろ言われていた。
この○山先生が、教室に入ると
まずざっと見渡し、男子の席を確認する。
起立、礼、着席がすむと
すぐに男子の席のそばにたち、ボールペンを借り
そこで出席を取る。
授業中は普通で、女子も平等にあてられた。
私の学校は、四分の三が女子だった。
ある日、男子がいたづらを思いつき、
教室の前方に女子を座らせた。
男子は後ろ二列ほど。
○山先生の為だけの、席替えだ。
ガラッと音をたてて、扉をあけた先生は
一瞬固まった。
それからなにげなさそうに教壇にたち
普通に授業をはじめた。
出席はとらなかった。
指名して教科書を読ませている間に、教壇をおり
背面黒板に移動した。
一番後ろの隅っこの男子から、ボールペンを借りて
出席をとった。
○山先生はその時間、背面黒板で授業をした。
そんなことを何回かしていたら、
ホームルームで、担任教師に叱られた。
今後2度と、こんなことはしないようにと注意された。
バレンタインデーの○山先生はモテモテだった。
授業をおえ、職員室に戻る間、
差し出される無数のチョコレート。
彼はそれを本当にイヤそうに、
口元をハンカチで押さえ、あいている手で
女子生徒を払いのけながら歩いた。
イヤがるから、おもしろいらしい。
あの頃は子供やったんやなぁ~みんな。
今そんなことをしたら、訴えられるに違いない。