ひとつき、かかりました

うちでの携帯デビューは、高１からと決まっている。
決めたのは父。
私は携帯なんて、働きはじめてからでいいと
マジで思っていたのだが、河童姫が可愛くてたまらない父が
「買ってやりなさい。」というので
そう決めた。

ところがあなた。
やはり末っ子には、親は弱い。
おまけにちょうど、携帯が余っていた。
ので、宝物は小６からのデビューとなった。

最初は同じsoftbankの親友とだけやっていた。
「明日は何時にくる？」「１時」「ＯＫ」てなメールだ。

そのうち、同じ水泳仲間にアドレスをきかれ
他の学校の子ともやりだした。

やりだして、二日目。


いや～びっくりしたね。
人の携帯は覗くなって、よくサンマさんが言ってるけど
ホント、他人のメールのやり取りってのは、度肝をぬかれるね。



「○○さん、ボクと付き合ってください！！」って
宝物が送信したメールを発見したんだから。



ひょっとしたら、地球より重いかもしんない
ストーカー体質の私から、こんなホコリより軽い男がうまれているなんて
考えたこともなかったわ。


メールでコクるか～？
しかも、よく知りもしない相手に。


返事はすぐにきたよ。
今どきの文字使いで。

「ごめん～。私、彼氏、おるんよぉ～」

しかも、そのあと、すぐにその彼氏さんからメール。


「俺の女に手ぇ出すな！」





・・・・なかなかドロった小６でんな（涙）


同じ水泳仲間で、交際しているカップルらしい。



自分の息子のあまりに軽い男っぷりと
小６らしからぬ、このドロドロ加減と
大丈夫なんかよ、これからの水泳人生っていう心配と


そんなこんなで、タメイキしかでない
一ヶ月を送ってしまった。

ホンマ、オチがみつからんから、日記にも書けへんちゅうねん。


これ以上、事態を悪化させてはいけないと思ったので
すぐに宝物の携帯はロックをかけた。


彼はこのひとつき、暗証番号の解読に全精力をかたむけていたが
結局、コンプリートできなかった。



ムリだと思うよ。
だって暗証番号は、高校の時好きだった人の誕生日だもん。



このぐらいのストーカー体質になれっててんだ、アタシの息子なら。