お母さん、日記はなんのために書くの？

そう問われた私。
きいたのは宝物。

彼は毎日宿題に出される日記を楽しんでいるようだが
彼のクラスメートはそうではないようで、話し合いがもたれた模様。

そうさな。
日記が苦手な人っているよね。
そういう人は決まっていうのさ

「なんのために日記をつけてるの？」って。


「そしたらお前はいつも、意味のあることしかしてへんのか？」と
ケンカを売りたいところだが・・


「あのな、宝物。ここは大事な所やから、よう聞け。
日記はな、『オチのある人生』を送るために書くんや。」

「『オチのある人生』って何？」

「エエか。今日、こんなことしました。
こんな所にいきました。ってそんな事ばっかり書いてある日記はつまらん。

要は、起こった事に対して、自分がどう思ったかや。

それを整理するために書くねん。
自分の気持ちを整理するために。

ほら、おもしろい事ばっかり違うやん。
怒ったり、悲しかったり、悔しかったり
そんなことをそのまんま、『ムカツク～』とか書いてたら
それはたいしたことないねん。

この腹立つ話を、人様にどっと笑ってもらえるように書く。
そこに日記の良さがあんねん。

わかったか？」

「わかった！！」



となりですぐに日記を書き始める宝物。


今日の日記の話ですが
母さんが言うには「日記は人を笑わせるために書く」とのことです。



「いやいや、違うがな、宝物。
それでは小学生にはきついレベルやろ。」

「え？そう？」ケシゴムを使う宝物。

「じゃあ、どう書いたらエエん？」

「そやなぁ・・・自分の気持ちを整理するために書く・・で
エエんとちゃうの？」

「わかった！！」


言われた通り書く宝物。
ホンマにわかってんのかいな。

とにかくせめてお前ぐらいは
『オチのある人生』を送ってほしい。
『ネタにされる人生』ではなく。