地震リスク delphis manta blue

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<復興を願い 2011.3.11東日本大震災>
<未曾有の巨大災害 記録>

存在感じて供養の日々日本海中部地震津波40年悲しみ抱えて(上)そのままの机

2023-05-25 | 地震リスク
鎮魂 日本海中部地震から明日で40年

40年前の5月26日、日本海東縁ひずみ集中帯に位置する秋田県沖で地震が発生し、津波が秋田県、青森県に押し寄せ、津波により100名の尊い命が失われた。当時、遠足中の児童・教員、護岸の工事関係者らが津波にのまれ犠牲となった。建物倒壊等の犠牲者を含め104名の命が失われた。

日本海東縁ひずみ集中帯はユーラシアプレートと北米プレートの境界に位置し、北海道から新潟県までの1000kmにも及ぶ。この地震の10年後には北海道南西沖地震により奥尻島に地震直後2分から3分で大津波が襲い200名を超える尊い命が失われている。

日本海中部地震発生前には、日本海では津波がないとの俗説や津波警報の発表が地震発生から15分後の体制であったことから住民に津波情報が伝わらず悲劇となった。

1940年の積丹半島沖地震、1964年の新潟地震、2004年の新潟中越沖地震、2019年の山形県沖地震はいずれもこの日本海東縁ひずみ集中帯で発生しており、現在、まだ地震の起こっていない空白域は、秋田県沿岸南部とされ警戒が必要だ。