地震リスク delphis manta blue

身近な地震リスク 減災を目指して

<復興を願い 2011.3.11東日本大震災>
<未曾有の巨大災害 記録>

埼玉県の地震被害

2009-07-31 | 地震リスク

埼玉県が平成19年にまとめた地震被害想定調査によると、被害が生じる地震は5地震。埼玉県で最大の被害となるのは東京湾北部地震(M7.3)、いわゆる首都直下地震である。この地震で埼玉県では、最大震度6強の揺れに見舞われ、約1万3千棟が全壊、7万1千棟が半壊し、火災による焼失は冬18時の最悪のパターンで2万1千棟にものぼる。なお、埼玉県の建物総数239万棟、うち木造は187万棟、非木造は約52万棟、昭和55年以前の建物は約90万棟の状況だ。

首都直下地震だけでなく大きな被害となる地震は、活断層地震である深谷断層地震(M7.5)で、埼玉県を震度7の揺れが襲う。深谷断層は埼玉県に横たわり、関東平野北西縁断層帯に構成されている。地震調査研究推進本部が公表した長期評価では、関東平野北西縁断層帯の主要部で地震が起こった場合の今後30年以内発生確率はほぼ0%~0.008%、発生間隔は1万3千年~3万年、前回の地震は6千2百年前~2千5百年前とされる。

また、埼玉県の行政と産業の中心都市、人口121万人の政令指定都市であるさいたま市に大きな被害をもたらす地震が、荒川断層によるさいたま市直下地震である。この地震が発生した場合、建物全壊は9.2千棟、半壊は27.3千棟、火災焼失は19.6千棟、建物被害額は1.9兆円と想定されている。

<埼玉県 平成19年地震被害想定調査>

http://www.pref.saitama.lg.jp/A05/BC00/h19higaisoutei/h19gaiyo.pdf

<東京都 地震知識>

http://www.bousai.metro.tokyo.jp/japanese/knowledge/pdf/tachikawa/X0B3E100.pdf

<さいたま市 地域防災計画 総則>

http://www.city.saitama.jp/www/contents/1238643568321/files/sinsaiitibu.pdf


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1649年川越大地震(M7.0)

2009-07-30 | 地震リスク

今から360年前の7月30日、武蔵(むさし)・下野(しもつけ)でM7.0の地震が発生し、現在の埼玉県川越市では家屋700棟が倒壊し、日光東照宮では石垣・石の井が破損した。その後、余震が一日に40回~50回続いたとされる。

武蔵は現在の埼玉、東京の大部分と神奈川の一部、下野は栃木とされるが、この地震は活断層による直下地震ではなく、プレート内での直下地震と思われる。その発生年前をみると、1628年、1630年、1633年、1635年、1646年、1647年、1648年と立て続けにM6からM7クラスの地震が関東地方を襲い、その後も1649年9月、1650年、1683年3回、1697年にも関東地方にM6からM7クラスの地震が発生した。

これら地震が発生した後の1703年に元禄地震(1923年関東大地震の前の関東地震)が発生しており、1600年代の江戸時代で起こったこれら一連の地震活動が、関東大地震の前後に関東地方で地震が活発になるとの歴史の証明といえる。

1923年の関東地震から86年が経過し、次期関東大地震までにあと120年あまりとなったが、今後、30年先、50年先に関東地方も活発な地震活動が起きる可能性がある。

<地震調査研究推進本部 日本の地震活動 埼玉県とその周辺の主な被害地震>

http://www.hp1039.jishin.go.jp/eqchr/f5-43.htm

 


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震度5以上の地震 発生なし期間歴代2位

2009-07-29 | 地震リスク

毎日新聞の28日付記事によると、「国内で震度5弱以上を観測する地震が発生していない期間が27日、計319日に達し、震度5、6を「強」「弱」に分類した現在の震度階級が導入された96年10月以降では歴代2位の長さになった。」とのことだ。

昨年まで能登、新潟、岩手・宮城内陸、岩手県沿岸北部の地震に代表されるように被害が生じた地震が頻発し、日本は地震活動期に入ったとされる。油断禁物、不断の備えを怠りなく。

<毎日新聞 地震:ただ今、不活発期 「震度5以上発生なし期間」歴代2位に--気象庁調査>

http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20090728dde001040047000c.html


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1889年熊本地震

2009-07-28 | 地震リスク

120年前の7月28日、M6.3の直下地震が熊本市を襲った。震央は金峰山南東麓付近をで、この地震による被害は家屋の全半壊は475棟、死者20名の被害が生じた。

熊本市は内陸で大きな被害となる地震を想定している。立田山断層地震(M6.5)、布田川断層地震(M7.2)のふたつだ。立田山断層地震の場合、建物の全壊は1.5万棟、死者624名と算定し、布田川断層地震は建物の全壊は1.9万棟、死者781名と被害は大きい。布田川断層地震の今後30年以内発生確率は0%、発生間隔は約11000年~27000年、前回は約1500年~1200年前の活動だ。

<国立科学博物館地震資料室 熊本地震>

http://research.kahaku.go.jp/rikou/namazu/index.html

<熊本市地域防災計画>

http://www.city.kumamoto.kumamoto.jp/Content/Web/Upload/file/Bun_25052_21sinnsaisonota.pdf

<熊本市 建築物耐震改修促進計画>

http://www.city.kumamoto.kumamoto.jp/Content/Web/Upload/file/Bun_22763_22t_hon+shiryou.pdf

 


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今年は自然災害に注意

2009-07-27 | 環境
群馬県で竜巻?車十数台横転、20人以上けが(朝日新聞) - goo ニュース

今年は異常な夏になりそう。連日の自然災害に2009年の夏は要注意。

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仙台市の地震防災

2009-07-27 | 地震リスク

女性職員のエース、破顔 仙台市長に奥山さん(河北新報) - goo ニュース

政令指定都市で最初の女性市長が誕生した仙台市は、1601年伊達政宗によって雄藩の城下町として開かれた東北地方における経済、行政の中枢都市。人口1,031千人、世帯数は453千世帯と東北最大の都市である。

今後30年以内発生確率99%の宮城県沖地震では、1万6千棟の建物に被害が生じ、経済被害額は1兆3千億円にのぼると予測されているが、さらに仙台市では海溝型の宮城県沖地震よりさらに大きな被害となる仙台市中心部に位置する活断層の地震である長町-利府断層帯地震(M7.5)の発生が懸念される。

地震調査研究推進本部の地震評価によると発生間隔は3,000年、今後30年以内発生確率は1%以下、300年以内は10%以下の値だ。

新市長のもと防災・減災政策を推進し、地震が起きた場合の迅速な復旧対策をお願いしたい。

<仙台市 地震被害想定>

http://www.city.sendai.jp/syoubou/bousai/ciikibousai/jisin/pdf/1-06.pdf

<仙台市 耐震改修促進計画>

http://www.city.sendai.jp/toshi/jutaku/bousai/pubcom/pdf/honpen.pdf

<宮城県 耐震改修促進計画>

http://www.pref.miyagi.jp/kenan/taisin-program/miyagi-taisin-program.pdf

<日本地震学会 なゐふる 14号>

http://wwwsoc.nii.ac.jp/ssj/publications/NAIFURU/vol16/v16p4.html


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2003年宮城県北部連続地震

2009-07-26 | 地震リスク

6年前の7月26日に発生した宮城県北部連続地震は、午前0時13分に震度6弱、午前7時13分には震度6強、午後4時56分にも震度6弱と一日に3回もの大きな揺れとなった。この地震の発生は当時、活断層の旭山撓曲(あさひやまとうきょく)が動いたのではないかとされたが、その後、未知の断層である須江断層がみつかり、これが動いたとされている。

被害状況は消防庁によると住宅全壊1,276棟、半壊3,809棟、一部損壊10,976棟、負傷者677人となり、建物火災も3件発生した。木造住宅の全壊建物の建築年代は、昭和56年以前が圧倒的に多く宮城県での全壊数738棟中637棟にのぼった。また、宮城県に工場・事業所を置く企業でも被害が生じ、半導体子会社が被災した企業では当時ニュースリリースでいち早く被害状況を公表していた。

宮城県の調べによると県内の経済被害額は320億円(住宅被害除く)と土木・産業関係被害が多くを占めた。

この2か月前の5月26日には宮城県沖で震度6弱の地震があり、また、2か月後の9月26日には北海道十勝沖で震度6弱の地震があり、次は11月26日との噂となり26日が地震日と話題となった。

<消防庁 災害情報>

http://www.fdma.go.jp/data/H160330Miyagihokubue.pdf

<地震調査研究推進本部 地震評価 宮城県北部の地震活動評価>

http://www.jishin.go.jp/main/chousa/03aug_miyagi/index.htm

<東北大学総合学術博物館 地震のかたち>

http://www.museum.tohoku.ac.jp/past_kikaku/earthquake/frameset/tenji2.htm

<日本地震学会 なゐふる40号>

http://wwwsoc.nii.ac.jp/ssj/publications/NAIFURU/vol40/v40p6.html

<宮城県 宮城県北部連続地震の記録>

http://www.pref.miyagi.jp/syoubou/726kiroku/kirokutop.htm

<宮城県 宮城県北部連続地震による被害について(確定報)>

http://www.pref.miyagi.jp/kikitaisaku/saigai/0726saigai40.pdf

<企業の被害開示状況>

沖電気 http://www.oki.com/jp/ir/filing/2003/f03006.html

 

 


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2008年岩手県沿岸北部地震(M6.8)

2009-07-25 | 地震リスク

死者1名、負傷者211名、住宅被害381棟の被害を出した岩手県沿岸北部地震から24日で1年が経過した。

昨年6月の岩手・宮城内陸地震から続けて大きな地震に見舞われた岩手県では、発生した時刻が深夜であったことから被害状況が一時錯綜し、一部報道機関では倒壊家屋多数との情報も流れた。

岩手県の地震被害想定によると、今後、県内に被害をもたらす地震は4地震。活断層による内陸型直下地震である北上低地西縁断層群北部地震(M7.4)、北上低地西縁断層群南部地震(M7.3)、海溝型地震は十勝沖地震(M7.9)、三陸沖空白域地震(M8.0)である。

最大の被害としては、北上低地西縁断層群北部地震で最大震度は6弱、建物全壊が5千棟、建物全焼164棟、死者97人、負傷者1,484人と想定している。今後30年以内発生確率ではほぼ0%としており、平均発生間隔は1万6千年から2万6千年とのことだ。

また、岩手県は過去に明治三陸地震津波(1896年)、昭和三陸地震津波(1933年)による被害が発生している。明治三陸地震津波の再来で津波の高さは31.2m、建物被害は全壊で17千棟、半壊6.6千棟、死者最大1.3千人を想定している。

<内閣府 災害情報>

http://www.bousai.go.jp/kinkyu/080724-jisin-iwate2/2008-iwate-engan-011.pdf

<首相官邸 緊急情報>

http://www.kantei.go.jp/jp/kikikanri/jisin/iwate/0807251930.pdf

<岩手県 地域防災計画震災対策編>

http://www.pref.iwate.jp/~hp010801/kentiikibousaikeikaku/sinsai-1.pdf

<地震調査研究推進本部 長期評価>

http://www.jishin.go.jp/main/chousa/01jun_kitakami/index.htm


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住宅向け太陽光発電大人気

2009-07-25 | 環境
太陽光発電ヒートアップ 補助で割安「早い者勝ち」(朝日新聞) - goo ニュース

国の補助・都道府県・市区町村の補助により自己負担が大幅に減っていることが人気を呼んでいる。

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想定 神奈川県直下地震

2009-07-23 | 地震リスク

神奈川県は22日、東海地震をはじめ南関東地震(首都直下地震ではなく大正型関東大地震)、神縄・国府津-松田断層地震、三浦半島断層地震の被害想定を公表した。

神縄・国府津-松田断層地震(M7.5)では、建物全壊117.6千棟、半壊220千棟、死者1.5千人の被害が生じ、被害額は28.5兆円にのぼる。

三浦半島断層地震(M7.2)では建物全壊250千棟、半壊273千棟、死者4.3千人の被害が生じ、被害額は40.4兆円と大きな被害となる。

これら二つの活断層地震は発生確率としては非常に高い区分となっている。

<神奈川県 記者発表資料>

http://www.pref.kanagawa.jp/press/0907/115/index.html

概要版: http://www.pref.kanagawa.jp/press/0907/115/gaiyouban.pdf

調査結果概要: http://www.pref.kanagawa.jp/press/0907/115/tenpusiryou.pdf


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2005年千葉県北西部地震(M 6.0)

2009-07-23 | 地震リスク

4年前の7月23日、東京に震度5強の地震が襲った。東京での震度5クラスの地震は92年発生の東京湾地震(M5.7)以来13年ぶりであり、都民をはじめ震度5弱を記録した近隣の神奈川、埼玉、千葉県の人々は揺れに身構えた。

幸いにも死者、住宅全壊・半壊が出る大きな被害とはならなかったが、エレベーターの停止が6万4千件、エレベーター内への閉じ込めが78件発生し、その後のエレベーターでの地震対策見直しの契機となった。

<内閣府 災害情報 千葉県北西部地震(第6報)>

http://www.bousai.go.jp/pdf/050723jisin_chiba_6.pdf

<気象庁 報道発表資料>

http://www.jma.go.jp/jma/press/0507/23a/kaisetsu200507231815.pdf


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巨大地震による地殻変動

2009-07-22 | 地震リスク
地震で30センチ近づいた=豪州とニュージーランド(時事通信) - goo ニュース

先日発生したニュージーランドの巨大地震により、オーストラリアとニュージーランドが30センチ近づいたことは驚異だ。

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新版 全国地震動予測地図公表

2009-07-21 | 地震リスク

21日、政府の地震調査研究推進本部は、これまでの「全国を概観した地震動予測地図」から高度化した「全国地震動予測地図」に変更し内容を公表した。

<地震調査研究推進本部 「全国地震動予測地図」の公表について>

http://www.jishin.go.jp/main/chousa/09_yosokuchizu/090721yosokuchizu.pdf

<地震調査研究推進本部 全国地震動予測地図>

http://www.jishin.go.jp/main/chousa/09_yosokuchizu/index.htm


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1835年宮城県沖地震 M7.0

2009-07-20 | 地震リスク

今から174年前の7月20日、宮城県沖でM7の地震が発生し、仙台城で石垣が崩れ城外では家、蔵が崩れた。これが現在切迫性が高まっている当時の宮城県沖地震だ。宮城県沖地震は約37.1年に一回の周期で発生する地震とされ、今後30年発生確率では99%と非常に高い確率となっている。

宮城県が平成16年に公表した宮城県地震被害想定調査結果では、宮城県沖地震単独型で建物全壊5.4千棟、半壊・中破38.7千棟、焼失2.4千棟の被害を予想している。仙台市の被害想定では、市内で建物全壊3.7千棟、半壊・中破10.6千棟、焼失4.6千棟の被害が生じるとしている。

政府の中央防災会議が想定した経済被害額は1兆3,000億円。首都直下地震の約100分の1規模だ。

<仙台管区気象台 宮城県に影響を及ぼした地震・津波の被害>

http://www.sendai-jma.go.jp/jishin-kazan/higai.htm

<仙台市 宮城県沖地震の発生確率>

http://www.city.sendai.jp/syoubou/bousai/kakuritu/index.html

<宮城県 第三次地震被害想定調査概要>

http://www.pref.miyagi.jp/kikitaisaku/jishin_chishiki/3higaishin/index.htm

<内閣府 防災のページ資料>

http://www.bousai.go.jp/jishin/chubou/taisaku_kaikou/pdf/higaisoutei/gaiyou.pdf


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桜島 噴火警戒レベル引き上げへ

2009-07-19 | 地震リスク
桜島が入山規制、噴火警戒レベル3に(読売新聞) - goo ニュース

爆発的噴火が続いており大規模噴火に警戒。

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