昨日は「損保って大丈夫?」となってしまったが、損保を批判するつもりは毛頭ない。自動車保険、火災保険、地震保険、傷害保険等は生活に必要な保険である。もしこれらの保険商品がなかったら、自動車事故では自車の損害は別として対人、対物で莫大な補償を払いきれないし、家が火災、台風、水害により失ってしまったら・・・保険はもしもの安心を買っているわけである
。
しかし、これらの保険の補償内容が一般人には非常にわかり難い。補償内容がシンプルでない。専門的な表現と特約とか割引制度とか、何が補償され、何が補償されないのか。どこまでの損害、被害なら保険金を支払い、どのような損害なら保険金が払われないのか。保険料は安いのか高いのか。もしもの安心を買ったはずが、無駄だったということにならないよう注意する必要がある。かと言ってしおりとかパンフレットを読んで調べてたとしても非常に難解だ。まして、どこに行けばどの保険に入れるのか。代理店というけどコンビニとかATMのように見つけられない。小生はゴルフ保険
に入るため苦労した。いろんな保険に入れるお気に入りの損保の代理店が身近にない。
地震を例にとると、地震による被害は火災保険では補償されないが
、火災保険にセットした地震保険なら地震保険で補償する
。しかし、火災保険に入る人は、「地震保険に入りません!」と宣言し申込書に印を押したら補償されない。単体では地震保険に入れない。火災保険を契約するときに入りますといったら補償される・・・。保険に入る側からすれば、迷路に誘い込まれている感じがする。
はじめから住宅保険のネーミングで火災、地震、水害等々補償するといったトータルな保険を販売したほうが、わかりやすい気がする。そもそも火災保険も住宅総合保険とか、普通火災保険、団地保険とたくさんの保険があり、自分がどの保険に入っていて、どの補償が得られるかわかり難い。
損保だからモノ単位、リスク単位の保険商品名をつけているのだろうが、個人商品にはひとを中心としたワンパッケージ・シンプルな商品を開発してほしい。または個人財産を中心としたリスクをまとめた保険とか、例えば「自然災害保険」で車、家、家財、怪我を補償するといったこと等々。
生保商品と損保商品がひとつになるのが理想である。今は個人の管理が大変で、銀行預金、証券の資産管理、生損保の証券保管とかいろいろな銀行、証券会社、保険会社と取引している現状である。金融トータルなサービスが必要で、日本も銀行、証券、生損保の一体化が必要だと感じている。
地震保険以外に証券、銀行で個人の地震リスクを回避する商品を開発できないのだろうか。住宅金融公庫とか日本政策投資銀行等の政府系金融機関の地震リスクに関する個人金融サービスにも期待したい
。