ユニデンは19日、同社の地震・津波警報機が川崎市の保育園、小中学校に導入されることを発表した。
以前にも紹介したこの地震・津波警報機は、FMラジオの緊急地震速報、緊急警報放送を受信するもので、地震発生時や津波警報が出された場合に、スイッチが入り放送される。価格が本格的な緊急地震速報機に比べ大幅に安く、税込・送料無料で6,980円。
全国で本格的な緊急地震速報機を導入している幼稚園、保育園、小中学校などはどれほどあるかは開示されていないが、校舎の耐震化、津波対策同様に導入は遅れているものと推測される。また、今回の東日本大震災を受けて、導入の予算化を図ろうとしても全部に導入するには費用の面で難しい現状ではないだろうか。
各市町村の予算からも1台数十万円の緊急地震速報機と毎月の通信回線費用等の数万円のランニングコストを考慮した場合には、すべての幼稚園、保育園、小中学校などに導入は難しい状況だ。緊急地震速報機が家庭、職場に普及導入されていないのもこの費用の高さがネックになっている。
ユニデンの地震・津波警報機のメリットは価格の安さとランニングコストが電気代のみという点だ。FM放送で緊急地震速報、緊急警報放送を受信できる地域であれば、すべての学校の各教室1台に簡単に配備できる。また、家庭でも職場でも簡単に導入が可能だ。音量は大音量に対応しており、広い室内でも大音量とLEDライトの点滅で知ることができる。
これまで、同様の商品はアイリスオーヤマの製品が先行していたが、同社の製品は緊急地震速報のみ受信する製品であり、ユニデンのように津波警報は受信できない。ユニデンの製品のほうが地震も津波も備えられ優れている。
今回の川崎市の決定は迅速な決断ではないだろうか。いまだに活発な地震活動の中で、将来ある「子供を守る」ための施策が優先されたことに敬意を表したい。
常時、テレビ、ラジオをつけられない場所や、就寝中の夜間などでは十分な威力を発揮する。ぜひとも備えたい製品だ。
<ユニデン ニュースリリース8月19日>
http://www.uniden.jp/release/6815Uniden_EWR200_KAWASAKI_20110819.pdf