『水道屋がダブルトラップ(二重トラップ)禁止を知らなかった!』
皆さんは、「排水トラップ」と言うものを、ご存知でしょうか?
これは、排水管の途中に(主にU字型)設けて、排水口から排水管の悪臭が
上がって来たり、虫やネズミの侵入を防ぐ仕掛けです。
この「排水トラップ」にはいつも水がたまる様に出来ています。
水洗便所の水がたまっている部分も、この「排水とラップ」なんです。
後は、洗面台の下についている、トランペットの管みたいに曲がりくねっ
た部分も「排水トラップ」です。
この「排水トラップ」は、同時に二つ付けてはいけない決まりがあります。
こんな事をしたら、水の流れるスピードが遅くなり、いつかは配管がつまっ
てしまいます。
しかも、一旦配管がつまったら、配管をバラバラにしないと、配管のつまり
を取る事はできません。
…まさか、プロの「水道屋」がこんな事をする訳ないと、思っていたのです
が…
先日、近所の方から相談を受けて、現場を見に行くと、まさにこの「排水
トラップ」を二つ付けた「ダブルトラップ」だったのです。
これは、この家の廊下につけた「洗面台」における欠陥ですが、この問題
の「洗面台」は家を増築した時に、付けられたものだそうです。
工事は地元の「大工」に依頼したとか…
「欠陥」は「職人」の「無知」から生ずる事も多いのです。
この様な、初歩的な工事ミスは、「増改築」した家の多くに見られます。
『今まで調査した中古住宅の全てに欠陥や法令違反がありました。』
正直申しまして、中古住宅は、素人が安心して買える保証はありません。
…と、申しますのも、過去に我々が調査した住宅の全てに、何らかの問題
があったからです。
その中には、大手の不動産会社が仲介した物件も、多数存在します!
「不動産業者」は素人目には建物の事なら何でも知っていそうですが、
実際は「建築基準法」をあまり知らない人がほとんどです。
また、「物理的」な「構造力学」に関しても、「土木技術」に関しても
ほとんど素人です。
「不動産業者」の中には、自ら「建物」を調査するセクションをつくっ
て、「この家は、私たちが検査しましたから、安心してください。」
みたいな「お墨付き」をつけている所もあります。
しかし、「売る側」が調査した結果を信用できるのでしょうか?
また、「建築士」でない不動産業者が、建物検査をどこまで出来るので
しょうか?
今は、家が売れない時代です。だから、売る側は「あの手」「この手」
と、次々に趣向を凝らした販売テクニックを考え出すのです。
…家は、慌てて買ってはいけません。
「不動産屋」は「この家は他にも問い合わせをしているお客さんが
いる。」と、言って契約をさせようとします。
でも、これは、ほとんど「嘘」です!
「不動産屋」が、もし、こう言う台詞を吐いたら、そこの不動産屋は
やめた方が良いです。
家なんて、いくらでもあります!
これからは、高齢化で「中古住宅」がもっと安く買える時代になるで
しょう。
消費税が上がったって、それ以上に「中古住宅」が安くなる可能性が
あるんです。
「高い家は絶対手を出さない。」
「中古住宅は欠陥住宅の可能性が高い。」
「不動産業者が、焦らせようとした時は、買うのをやめろ!」
この三つのポイントをお経の様に唱えてください。
そうすれば、「欠陥住宅」を買う可能性がぐっと減るはずです。