『ユーチューブにも投稿されている欠陥住宅事件』
皆さんも、ある人物が大手住宅メーカーの代理店に建ててもらった住宅が、
「欠陥住宅」だと言って、ブログやユーチューブで騒いでいる事件をご存知でしょうか?
私も、ユーチューブの画面で、問題になっている住宅の映像や、ブログで主張している
内容を検証してみました。
この事件は、あるメーカーの「ツーバイフォー工法」の住宅において、家の「耐力壁」を
構成する「構造用合板」が腐ってしまい、外壁が崩落したと言うものです。
実は、昔から「ツーバイフォー工法」の家には、この様な問題は、以前からありました!
もともと、日本古来の建築工法ではなく、比較的空気が乾燥した「欧米」で発達した建築
工法です。
…この工法は、日本古来の家のように、「柱と梁」で構成される構造ではありません。
トランプを並べてつくる「カードの城」みたいに、少し厚めの「ベニヤ板」に細い柱とい
うよりも、もう少し頼りない「角材」でフレームを付けた壁を連続して「家」にしたもの
です。
これは、「耐震性」も良く、「断熱性」も高いことから、バブルの頃を中心にはやりまし
た。
…しかし、これは早い話が、「ベニヤ板の家」です!
薄いベニヤ板は、腐りやすい「欠点」も、持っているんです。
「欧米」の様に、空気が乾燥した場所においては、長持ちするのですが、日本の様に、
梅雨時になると、湿度が80%を超える風土には無理があります。
…問題になっている家は、20年で住むことが出来ない位、ボロボロになってしまった
と主張している訳です。
私が、ユーチューブのビデオ映像から検証した結果、原因の一つは「壁体内結露」です。
そして、もう一つの原因が、窓周辺の防水が不完全な為の「雨漏り」です。
被害者は、ビデオ映像の中で、「雨漏り」が原因であると強く主張していましたが、
被害状況をよく見ると、それだけで説明出来ない箇所もありました。
…現在、被害者側では、裁判を起こしている様ですが、あまり良い結果は得られないの
ではないかと、思われます。
その理由は、被害者側の証拠資料だけでは、建築の素人である「裁判官」を説得するに
十分とは言えないからです。
また、既に建築から20年以上経って居り、住宅としての価値を「かなり減価償却」し
て居る事から、裁判所は「和解」を勧める可能性が高いと思われます。
被害者は、裁判をすれば、新しい家を建てられる位、「損害賠償金」を取れると勘違い
しているのかもしれません。
…これは、私の予想ですが、数百万円の和解金でチャンチャンになると、考えています。
被害者側では、既に家の一部解体や弁護士費用等で500万円以上の出費が出て居ると
思われます。
結局、裁判をやっても、プラスマイナスゼロ或はマイナスになる可能性が高いと言えま
す。
…私の推測ですが、「弁護士」が強く裁判を勧めたのではないかと、思います。
「欠陥住宅」は「弁護士」にとって、最もおいしいネタなんです!
…「弁護士」だけが大きな利益をあげて、「被害者」が損をする事を心配しています。
また、それだけで済めばいいですが、相手の住宅メーカーは、当然この被害者を、逆に
裁判で訴えて来ると思われます。
「企業」と言う所は、「組織防衛」の為に攻撃を受けたら、必ず反撃してきます!
「欠陥住宅」問題を「裁判」で解決しようとするのは、「最も下手クソ!」な手法なの
です。
また、「くやしい!」からと言って、ブログや動画投稿サイトに「◯◯会社の欠陥
住宅」等と言って、その会社の信用を損なう様な、一方的主張をすべきではありません。
その事自体が、「裁判官」の心証を著しく悪くするでしょう。