『コンクリートはヒビが入って当然な理由!』
皆さんは、「コンクリート」に使う「セメント」を、砂や砂利を入れないで、
練って、固めた事が、ありますか?
一度、どうなるか、やってみて下さい!
「セメント」は、ホームセンタ-に行けば、比較的安く買えます。
ただ、その際に、ほとんどの「セメント」は、「モルタル」の材料にする
目的で、「砂」が混入していますので、必ず、「セメント100%」の商品
を買って下さい。
その「セメント」に、規定の水を加えて、良く練り、固めてみましょう!
すると、水を加えてすぐに、粘った様な感じになりますね。
これは、「セメント」が「水」と反応して、固まりかけて居るのです。
その時に、「熱」も出て温かくなります!
その「セメント」を、何か水を通さないビニールの上に、お好み焼きを焼く
みたいに、のせて、固めましょう。
暫くすると、「セメント表面」が、ヒビ割れて来ます!
まるで、お正月の鏡餅にヒビが入るみたいですね^^
そうなんです!
「コンクリート」にヒビが入るのは、もともと、その材料の「セメント」自体
が、固まる時に、「ヒビ割れる性質」を持っているからなのです!
ですから、「コンクリート」にヒビ割れが生じるのは、ある意味「当たり前」
の事です。
「微細なヒビ」まで、「欠陥だ!」と騒ぐ、「怪しげな建築技術者」は、
ただ、「建物調査」でカネが欲しいから、こんな事を言う訳です!
では、なぜ、「セメント」が固まる時に、ヒビが入るのでしょうか?
そもそも、「セメント」は、石灰岩からつくった「建築材料」です。
固まった状態では、非常に脆い物質です。
ですから、「セメント」が固まる過程で、内部に「応力」(力)が、発生
すると、「引っ張る力」が作用した場所は、「ヒビが入る」訳です!
物理学の話になりますが、「引っ張る力」があると言う事は、「押す力」
も同時に発生している事になります。
「プラスの力」と「マイナスの力」が、打ち消し合い、釣り合った状態
になっているからです。
先ほど、「セメント」を練ると、「あたたかくなる」と、説明しましたが、
この時に、「セメント内部」では、化学反応が起き、セメントの粒子の
回りから、角の様な結晶が成長し、セメントの粒子同士が、おしくらまんじゅう
している訳です。
だから、「温かく」なる訳です!
この時に、温度が上昇し、「セメント」内部に「膨張」が、起こります。
この「膨張」で膨らむ力が、「押す力」なのですね。
…これが、「コンクリート」にヒビが入るメカニズムなのです!
でも…
あまり、ヒビが入っては、「建築材料」として使いにくいですね!
そこで、「骨材」と言われる、「砂利」や「砂」を添加する訳です。
「骨材」を入れる事によって、「セメント」が「硬化膨張」するのを、抑える
事が出来る訳です。
…しかし、その時に、「コンクリート内部」に「眠った応力」が残ったまま
「コンクリート」が、固まってしまいます。
その「眠った応力」が、「アルカリ骨材反応」と一緒になって、悪さをします!
古くなった「コンクリート」は、自己崩壊を始める場合が、あるのです。
…これが、「コンクリートの癌」と言われる「アルカリ骨材反応」の、メカニズム
ですが、この内容は、かなり専門的なので、またの機会に…
これで、「コンクリート」には、ヒビが入るのが、当たり前な事が、お分かり
頂けましたか^^
『万物は、常に変化し、原型をとどめる事は、無いのです!』
『全ては、諸行無常!』
『家を愛するのは結構ですが、もっと、人を愛し、争わない様に!』
『欠陥裁判をやりたがる、弁護士や、インスペクターを遠ざけましょう!』