欠陥建築バスターズ

土地・建物の調査研究が専門。日本の地震や災害に備えた建築や、不動産市場や世界経済の未来鳥瞰について述べています。

池上彰さん風に『コンクリートの謎解説』No.6

2013年10月26日 08時44分19秒 | 建築のうんちく




『コンクリートのヒビ割れをどうすれば良いか!』



コンクリート壁に「微細なヒビ」が入っても、それは、「欠陥とは無縁」な

事が多いです。



では、そのヒビは、どうすれば、良いのでしょうか?



『そのままにしますか?』



いいえ、それは、絶対にいけません!

必ず、補修してください。



もし、ヒビを放置すると、そこから、雨水が浸入する事もありますし、

「コンクリートの中性化」が進んでしまうからです!



コンクリートは、強い「アルカリ性」を示し、これが、内部の「鉄筋」が

錆びるのを防ぎます。


ところが、「コンクリート」が中性化してしまうと、内部の鉄筋は、ボロボロ

に錆びてしまいます。


そして、一旦、コンクリートが「中性化」してしまうと、元には戻せないの

です。



つまり、何回、表面をモルタルで補修しても、次から次へと、ぼろぼろと、

修理した場所の、モルタルが、剥がれ落ちる様になります。




ですから、この様な、コンクリートの「中性化」が、ヒビ周辺から進まない

様に、ヒビの中に樹脂を流し込んで、ヒビ内部が、水や空気に触れない様に

します。



通常は、「シアノアクリレート樹脂」と言うプラスチックで、ヒビを埋めます。





コンクリートは、昔は、永久のものだと、考えられて居ましたが、やはり、

寿命はあります。


酸性雨の影響を受けなければ、50年~60年。

酸性雨の影響を受ければ、30年~40年と、考えられて居ます。



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