欠陥建築バスターズ

土地・建物の調査研究が専門。日本の地震や災害に備えた建築や、不動産市場や世界経済の未来鳥瞰について述べています。

寒い家の特徴〜その1『天井の高い部屋』

2023年12月24日 10時30分06秒 | 建築のうんちく

寒波などが来ると、日本列島、一気に冷えます。

 

エネルギーの高騰と円安で、電気代やガス代、灯油、ガソリン代が高いです。

 

節約したいですが、寒いので、我慢にも限界があります。

 

そこで、暖房を効率良く使いたいと思いますね。

そのためには、暖房費が、なるべくかからないような部屋が必要です。

 

せっかく暖房をつけても、部屋が寒いという現象、みなさんもご経験があると思います。

 

さて、どんな部屋が寒いのか?

 

それは『天井の高い部屋』です。

 

暖かい空気は、上へ上へと行き、天井に溜まっていくので、天井が高いと、下の床に近い部分は、冷たい空気が溜まり寒いままです。

 

吹き抜けなんてあると、さぞ、寒い家だと思います。

 

圧迫感が嫌だからと、天井を高くして開放的にした部屋も、寒いです。

 

また、階段を伝って、暖かい空気が2階へ行ってしまう構造の家も、寒いです。

 

このような家は、暖房費がかかって仕方がない家です。

 

上へ行ってしまう暖かい空気を、逃さないためには…

 

天井の低い部屋がよろしいのです。

 

 

建築基準法では、居室の天井高は、「2.1m以上」とあります。

 

日本の住宅の部屋の天井高は、2.4mあるのが多いです。

 

2.4mもいらないです。

2.1mあれば、十分です。

 

では何故、2.4mもある住宅が多いのでしょうか?

 

 

頭の悪い計算できない大工が、いまだに『バカ尺』を使っているからです。

 

現場で寸法など測るのに使うものです。

 

古代からの木造建築が主流である宮大工などは、当然にまだ使用すると思います。

しかし現代住宅にも、まだ使ってるんですね

 

 

このバカ尺を使うと、ちょうど2.4mほどになるんです。

 

法律上は、2.1mあれば良いのです。

 

なのに、大工がバカ尺使うので、2.4mになってしまうのです。

 

最近では、工場などで、プレスカットされた材木を使うことが多くなりました。

 

工場ではバカ尺を使いませんから、天井高を、2.1mにすることができると思いますが、実際はまだ、2.4mの寸法にしている家が多いです。

 

現場の大工の好みに合わせて、工場側もプレスカットしているみたいです。

 

私たちの家は、効率良く暖房を効くようにするためには、天井高を低くする必要がありますが、住宅を造る者たちの都合で、天井の高い、寒い家に住まわせられることになっています。

 

冬になり寒くなると、ホームセンターには、プチプチの発泡材を買いに来るお客が増えます。

 

「家が寒いから、窓にプチプチの発泡材を貼ろうと思って」

そう言って、たくさんプチプチの発泡材を買って行くお客が多いそうです。

 

もちろん、窓からも冷気が入り、寒いのですが、天井も高いと、寒いんですよ。

 

国民は、高い税金の支払いで貧乏になり、寒さに耐えています。

一方で、一部の国会議員たちは、パーティ券で私腹を肥やし、暖房を遠慮なく使えるお金持ちになっています。

 

国会議員なんて、報酬なくして、ボランティアでいいんですよ。

「国会議員になったら、お金持ちになれる」という日本は、ほんとおかしな国です。

 

国にために働いてくれるからこそ、国民から尊敬されるのです。

 

寒い冬、どうぞ、冷えには気をつけて、乗り切って下さい。

 


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