欠陥建築バスターズ

土地・建物の調査研究が専門。日本の地震や災害に備えた建築や、不動産市場や世界経済の未来鳥瞰について述べています。

『ヌードの家』が美しい…『無駄がないデザイン!』

2014年12月06日 09時24分45秒 | 建築のうんちく




『美しいモノには、余計なモノが無いから、美しいと感じる!』



私の、亡くなった母は、画家でした。

いつも、私が、学校から帰宅すると、母のアトリエには、裸のモデルがポーズを

とっていて、鉛筆や木炭で、カサカサと音をたてながら、母が絵を描いていました。



私は、いつも、『ヌードモデル』を前に絵を描く母に、『何故、ヌードなのか?』

を聞く機会がありました。



…母は、それに対し、『人間の裸は、神様が造ったモノだから、余計なモノが無い!』

つまり、『余計なモノが無いから、美しいのだ!』と、言いました。



今でも、美術大学では、必ず、『ヌードデッサン』『ヌードクロッキー』を行ないま

す。

また、古今東西の、画家も彫刻家も、必ずと言って良い程に、『ヌード』の作品を

残しています。





…『家』も、余計なモノを取ってしまった方が、美しいと考えた『建築家』が沢山

居て、『近代建築』の時代を迎え、今に至るのです。



最近では、部屋と部屋を仕切る『壁』さえも、取り去ってしまう家が多いですし、

カーテンや網戸が無い家だって、珍しくはありません。



まさに、『ヌードの家』が多いのです!



人類は、建築材料として、鉄筋コンクリートや、鉄骨、ガラス、セラミック、プラス

チック等を、手に入れて来ました。



これらの、素材を使う事で、『洗練されたお洒落な』外観を演出する事が出来る様に

なりました。



…しかし、『お洒落だから、住み易いかというと、そうでもない様です!』

『ヌードでは、具合が悪い事もあるのです!』




『建築家というのは、人のお金で、自分のアイデアを形にする人の事です!』

『決して、住み易い家をつくる人ではありません!』

『ヌードの家ほど、住みにくい家はありません。』







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