ハートロッカーを観てきました。
今年のアカデミー賞 最多6部門受賞
監督:キャスリン・ビグロー
ウィリアム・ジェームズ一等軍曹:ジェレミー・レナー
サンボーン三等軍曹:アンソニー・マッキー
オーウェン・エルドリッジ特技兵:ブライアン・ジェラティ
決して娯楽映画ではありません。
恐怖とサスペンスはあるけど、考えさせられる映画でもあります。
これがイラクの現実なのか?どうして戦争は終わらないのだろう。
主人公の兵士は、米軍の爆弾処理班のウィリアム・ジェームズ三等曹長(ジェレミー・レナー)
ジェームズは爆死した前任者の後を継ぐ形で処理班にやってきた。
ジェームズを守るのはサンボーン軍曹(アンソニー・マッキー)と
エルドリッジ技術兵(ブライアン・ジェラティ)
ふたりは、防爆スーツをまとったジェームズの眼となり耳となり無線で通信する。
爆弾は、人々が普通に暮らしているところだったり、国連の施設だったりと、大勢の人が被害を受けるところに仕掛けられています。
処理中は、銃を構え、テロリストの動向に神経をとがらせなくてはなりません。
ジェームズはときおり向こう見ずな行動をとり、サンボーンは激しく苛立ちます。
映画の中では爆弾処理を、4、5回するのですが、最期は悲惨です。
全身に爆弾を巻きつけられ、時限装置を仕掛けられた男性。
果敢に処理しようと努力をしますが、時間的に助けることが出来ないとわかります。
周りの建物の窓から人々が様子を見守っています。
ぎりぎりのところで、謝って駆け出すウィリアム・ジェームズ三等曹長
爆破された男性はどうしてあんな事になってしまったのだろう。
向こう見ずであり、勇敢であり、優しいところもあり、しかし、戦場ではどこか狂ってしまいます。
そんな、危うい人間の心理、戦争の悲惨さ。
アカデミー賞をとった理由が分かります。
タイトルの「ハート・ロッカー」とは、アメリカ軍の隠語で「苦痛の極限地帯」「棺桶」を意味するそうです。