ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

ほっつき百選1

2014年06月08日 21時57分22秒 | 自然

5月4日に決意したほっつき100選。
あれからひと月以上たちました。

これまで忘れていたわけではなく、
実はほっつき百選の登録No.1に
是非選びたかった植物が咲くのを待っていたのです。

それが「ハマデラソウ」です。

昭和7年に牧野富太郎博士が
大阪の浜寺で見つけたところから
その名前がついています。

一旦絶滅したといわれていたこの花を
doironも昭和57年に泉大津の助松で見つけ、
写真を撮っています。
これ。





多分今も自生しているとは思うので、
先日歩いて見に行きましたが、
見つかりませんでした。
以前写真を撮ったのが、
記録では6月30日でしたから、
これからでしょう。

でもそれまで待っていられないので、
しびれを切らしてほっつき百選を
始めることにしました。

このハマデラソウ、日蔭を嫌がる植物なんですが、
自生していると思われる場所は草刈りがされていました。
例年生えてくることを前提の草刈りだと思います。

今、浜寺公園のバラ園周辺で咲いているのも
この助松で採取した種から育っている個体なんだそうです。

その花の季節には少し早いので
時期が来ればほっつき歩いて、
現場で実写するなどして
登録をすることにしました。

さらに登録NO.2も実は決めています。

それは多分市内で咲く唯一の野生ランである

「ネジバナ」です。

泉大津市では、
昭和58年と59年に
「泉大津の自然と植物」が発行されていることを
ジダンが教えてくれました。

彼の会社が仕事で関わったそうです。

早速、図書館で探してみたら、
2冊ともボロボロですが残っておりました。

それによっても、泉大津の野生ランは
そのネジバナだけでした。

これは、御坊の実家で撮影したものですが、
たしかに昨年も市内で見かけていますから、
今年も必ず咲くでしょう。

花期は7月頃です。

撮影したらまた紹介しましょう。

昭和59年の、
「泉大津の自然と植物」には
木も含めて400種足らずが記載されています。

doironがあの花は市内のあそこでみかけたなあ
と記憶をたどっただけでも100種は軽く超えますから、
100選作りには取捨選択が必要になるでしょう。

No.3以降は仮のナンバーとして登録しておき、
すべて出そろった頃にナンバリングをしていくことにしましょう。

で、最近ほっつき歩いた中から、
まず4種を紹介しておきましょう。

オジチャリで大津川に行きました。

堤防から河原を眺めていると、
目についたのがこの2種です。

ひとつは、河原の空き地を真っ赤に染めていたこの花。



和名はベニバナツメクサ。
その姿から
「ストロベリーキャンドル」といわれ
園芸店でも売られています。

多分そんなところから逃げ出したのでしょうが、
春の一時期の河原の様子を語るときに
この花には触れないわけにはいかないくらい、
大量に繁殖しておりました。



そしてこれは「クサフジ」。



昭和59年の報告書の中には
含まれていませんでした。

ということは当時はなかったんですねえ。
上流の方から広がってきたんでしょうか。
それとも工事の土に種でも紛れ込んでいたのでしょうか。

以上の二種はマメ科の植物です。
さすがに根粒菌などを持ち、
やせた土地でも強い繁殖力を持つ科
の植物だけのことはあります。

これはカヤツリグサ科の「アゼナルコ」。



最近めっきり姿が減ったように思いますので、
地味な植物ですがこれも仮登録しておきましょう。
大津川の帰り道
田んぼのあぜ道で見つけました。

そしてこれはまたその近くに咲いていた
バラ科の「ヘビイチゴ」。



撮影したのが5月ですから、
今頃はあの赤い実をつけているでしょう。

以上、今回のほっつきでチェックした内の
一応この4つの種をほっつき百選にノミネートしておきましょう。


ほっつき百選

2014年05月04日 21時19分50秒 | 自然

GWということで息子が長野から帰郷し、
今日は家でBBQをしました。
今日はわが家が焼肉屋さんです。



で、その買い出しを兼ねて
オジチャリ10の翌日、
再度市内の“滝”を探すべく、
息子のムスチャリとオジチャリを一緒に転がしていると、



やはり春ですねえ。
あちこちで咲いている花や
飛んでいる鳥、泳いでいる魚たちが
目に飛び込んできました。

都会には都会なりの自然が
四季を通じてあるものですねえ。

結局、ジダンが探索した
滝のようなアオサギや



滝のようなセイヨウカラシナを含めても、



泉大津の滝百選の作成は無理のようです。
(夕方彼のブログで新たな「滝」発見の一報が入りましたが、
百選には焼け石に水です)

で、この時ハタと思いつきました。
それなら泉大津の自然百選を作ってみてはどうだろうかと。

これはなかなかいい企画ではないですか。
映画「ネイチャー」も話題になってることだし。
さすがにブログで3Dは無理ですが・・・。

オジチャリやランで気づいた植物や
生き物等を100種集めて
コメントを加えてリストを作ってみれば、
新しい発見があったり、
意外なことに気付くかもしれません。

なによりオジチャリ、ふにゃランの
ハゲみにもなるしね。
ぜひ作りましょう。

で、問題はそういうものが
100あるかどうかです。

しかし、これは杞憂でした。

全然大丈夫。
一度試しに思いつくままに
記憶をたどって書きだしてみると、
100は軽く超えました。
こうなると100積み上げることよりも、
取捨選択の方に手間取るかもしれないくらいです。

これからブログを綴っていく中で、
市内で目にしたものを
順次報告しながら気長に
自然百選を作っていくことにしましょう。

そんでもってタイトルは

「泉大津の自然ほっつき百選」

がええでしょう。
ネットでいろいろと調べて見ますと、
そういう取組はないようです。
もしかしたら、大阪初、いや日本初、
世界初かもしれません。

とまあそれはオーバーですが、
20年もすれば泉大津から絶滅しているものも
あるかもしれないので、
貴重な記録になることは間違いないでしょう。

世界文化遺産になるやもしれません。

このことをジダンに相談したら、
協力いただけるとのこと。
ジダンブログとの協賛企画として、
あくまでのんびりと
ボチボチやっていくことにしましょう。

でもどなたでもかまいませんよ。
もし泉大津市内で、
お、これは!と思うようなのを見つけたら
ご一報いただけたらと思います。

「和泉の自然ほっつき百選」「岸和田の自然ほっつき百選」
も作れるかなあ。
あ、「熊野街道の自然ほっつき百選」
なんてのも
できるかもなんて考えていると
どんどん夢が広がっていきます。


春の恵み ノビル編2

2014年03月22日 21時00分08秒 | 自然

採りたてのノビルは非常に香りが強いので、
九条ネギのように細かく刻んで、
薬味としての使いみちがある。
これはこの植物の
最もお手軽ないただき方だ。
このようにおでんに少しかけても、



これだけでおでんの濃い味にもまけない
十分な存在感を示してくれる。

一日おいたノビルでも、
冷奴にかけると



野趣に富んだ味を楽しませてくれた。

この際だ、ただの食材なので
ふんだんに他にもいろんな料理に活用してみた。

あさりの酒蒸しは、



酒と貝の味に少々押され気味かな。

ラーメンにも入れてみた。



名付けてノビルラーメン。

入っているといないとで
味がガラッと変わる。
それは蕎麦なんかだと
もっと顕著にわかる。

それにしてもラーメンや蕎麦に
ノビル(伸びる)とは人聞きが悪い。

と、ここで思いついた。
ノビルをチヂミに入れたら面白いのではないか。
ノビル(伸びる)なのかチヂミ(縮み)なのか、
はっきりせいという料理やねん
といってたら、doironさんらしいなあ
と友達に言われてしまったよ。

チヂミにはニラがよく入っている
その代わりにノビルを入れてみることにした。

早速料理当番の日に試してみた。

先ずはチヂミ粉の作成からだ。
市販のチヂミ粉を買ってもいいが、
極力家にあるもので作ってみるべく、
チヂミ粉の調整から始めた。

ネットで検索してみると、
薄力粉10に対して片栗粉を3の割合で
混ぜるのがいいらしい。

そうしてレシピに沿って、
基本のベースを作り、
それにここからはオリジナルとなる
刻んだチヂミを混ぜて焼き始めた。



あとはマヨネーズであえた豚肉も



後ほど載せて完成したのがこれ。



これにごま油をきかせたタレ



をかけていただいた。

ふむふむ、思ったほどチヂミの香りはないが、
食べているうちにじんわりノビルが現れてくる
って感じかな。

ノビルがあまりに細いので、
食べにくくてもいけないと思い
細かく刻んだが、
今度はニラと同じくらいの長さに切って
もっとふんだんに入れて
焼いてみるのもいいかもしれない。

ほかの料理にノビルを使いすぎました。

ほとぼりが冷めた頃にもう一度、
近所のあぜ道に摘みにいってみようかね。

結局この日は並行して、
ニラ入りのスタンダードチヂミも作成した。





色付けにエビも入れてね。

やはりこちらは伝統的な味やね。

桜の便りがボチボチ聞こえ始め
食卓にもそんな春の恵みがやってきた今日この頃だ。


春の恵み ノビル編1

2014年03月21日 21時53分34秒 | 自然

春になるといろいろと山菜が出てくる。

フキノトウ、ウド、ワラビなんかは
季節を味わう絶好の食材になる。
しかしこれらを手に入れようと思えば、
どうしても山や山里に行かないと採集できないが、
街中でも田んぼのあぜ道なんかを探せば
簡単に手に入る食材もある。

それが「ノビル」だ。

漢字で書くと「野蒜」となる。
ネギ属の多年草で、
こんな花が咲き、



茶色いむかごがつく。



多分春の野原やあぜ道なんかで見かけたこともあるでしょう。
子供の頃にいたずらで
このむかごで友達と頭を
コツンとやりあったりした思い出がある。

今の時期はまだ花茎も伸びていないので、
雑草に紛れてわかりにくいが、



慣れれば比較的簡単に見分けがつく。

摘むのはそんな花茎が出る前の今の時期がいい。



この植物は古い時代に作物と一緒に
日本に入ってきた史前帰化植物といわれている。

古事記でも応神天皇の歌として

「いざ子ども 野蒜摘みに 蒜摘みに」

との記載があるし、
万葉集にも登場する植物だ。

ネギ属ということもあって、
非常にネギ独特の香りが強い。

摘んでいると手ににおいがついて
なかなか取れなかったりする。

doironが採集するのは、根ごとだ。

意外に根が深いので、
やわなスコップだと曲がってしまう。
それに人里だからあぜ道でもたもたしてたら
不審がられるので、
こういう山菜採り専門のスコップ(根掘り)があれば
素早く採集出来て最適だろう。



不審がられるのならまだいい。
近所に人に見られると

「あそこのお家は、退職して
親も四人も抱えて生活苦しいんやできっと」

なんてうわさになるかもしれない。

まあ、それはそれで、
色々と野菜のおすそ分けとかあれば
ありがたいっちゃありがたいのじゃが・・・。

その自慢の根掘りはもう30年以上使っている。
すこし反ってきているのと
部分的にさびが来ているが
さして支障はない。
昔の道具はどれも頑丈にできているなあ
とつくづく感心する。

採取するときは先の写真のように
雑草に紛れているが、
根ごと掘るのであとで簡単に選別できる。
根を採るのは、この根も美味だからである。

名古屋で買ってきたこれが役に立つ。



掘った根っこを軽く水で晒してこの味噌をつけ
コリッとかじると、お酒のつまみにぴったりなのだ。



根を掘るのが大変な人は、
まず葉っぱ部分だけブチブチッとちぎってきてもいい。

細い葉っぱでも驚くべき香りを放つ。



根は先のようにして食べ、
葉っぱはいろいろと料理に使う。
どんな風に使うかというと、

それは明日に続きます。

ノビルだけに伸ばします。


小さな庭の片隅で

2013年11月05日 21時27分33秒 | 自然

姉は、とんでもない田舎に住んでいる。
一般道から500mほど
家のない山道を歩くと到着するようなところだ。

隣の家まではさらに100mを
登らなければならない。
街じゃちょっと考えられない田舎だ。

兄貴が定年退職してからは、
夫婦でせっせと畑仕事もしており、
最近はイノシシに荒らされて大変だ
と嘆いていた。
そんな姉が、2年くらい前に
親父の見舞いも兼ねて
シイタケの原木を2本持ってきてくれた。
それにしてもこんな見舞いは始めていただいたわい。

シイタケの原木というと
山の中によく並べて置かれてある
光景が浮かぶだろう。
そう、そいつだ。
こんな街なかで
はたして育つのかいなと、
半信半疑で庭の片隅の、
金木犀の影になるところに置いておいたが、
やはり一向にシイタケが出てくる気配がなかった。

それどころか朽ちたようになって、
きくらげ状のものが出てきていたり、
カビが生えていたりして、
そのうちカブトムシがひょっこり顔を出したり
もしかしたら粘菌が発生するんではないか
と思っていたほどだ。
シイタケだと思っていたら、
年金疑惑ならぬ粘菌疑惑だった
なんてシャレにもならないしね。

やはり、山の気候と町の気候は違うんだなと思っていた。

案の定、原木をもらってから2年経っても
一向にシイタケが出てこない。
これはいよいよあきらめて
捨てようか
と思ったりもしたが、
木が太すぎて、捨てるには細かくしないといけない。
面倒なので、ついついほっておいたら、
な、な、なんと、先日、何気なく根元の方を見てびっくり!

立派なしいたけが実っているではないか。
さすがに、他の植木の影の部分なので
これまで気がつかなかったんやろねえ。

突然の出会いにぎょっとした。

これ。



まあ、これまでいろんなものを栽培し、
収穫してきたし、
脱衣所の片隅に変なキノコを生やして
育てたこともあるが、
我が家の庭でシイタケが出たのは初めてだ。

夏場の水やりでも、
一応きっちりと原木に水はかけてきた。
去年出なかったので
どうせ無駄だろうとは思いつつも、
万が一を考えて、
湿気は保ってあげようと
蚊に刺されまくりながら
水やりを続けてきたかいがあったというものだ。

ここんとこ雨が多いので、
原木も奮起したんだろう。

小さいのはもう少し育てることにし、
大きいものから収穫した。
原木から捥ぐのは初めての体験だったが、結構楽しい。

そうして収穫したのがこれ。



シイタケのマヨネーズ七味焼きにしていただいた。

産地偽装、食材偽装もない
doiron産のしいたけだ。

そして今日、小さな株も
大きくなってたら収穫しようと、
見てみたら、なんとしいたけに
ナメクジが群がっているではないか。

しまったあ、
ナメクジ除けの薬でも
原木の周りに撒いておけばよかった
と後悔したが、後の祭り。

1匹ずつ丁寧に取り除いて
駆除してやったぜ。

しかし、予期しなかった秋の恵みに、
収穫の日はいつもより多めに
ビールを飲んでしまったdoironなのでした。


奇妙な生き物

2013年11月01日 21時37分14秒 | 自然

先日、御坊の実家に行ったときに、
例によってメダカを保護のために(?)採取してきた。

季節の加減か
いつもより数が少なかったので、
採取するのはわずかにしておいた。

家に帰って、どの甕に入れようかと眺めていると、
何やら様子がおかしい。

メダカの甕の中で
オタマジャクシが泳いでいるのだ。
しかも2匹。

え~、こんな季節にオタマとは変じゃな。
土の中に卵でも入っていたかな?
と思いつつ、でも動きが変なので小さな網ですくってみた。

するとこれがなんと、メダカ。



メダカにもいろいろ種類がありまして、
近所の友達が自慢している「ダルマメダカ」と形がそっくり。
違うのは大きさだ。
こちらの方がはるかに巨大。

それにしても今までこんなメダカが
うちの甕の中にいたとは知らなかった。

もしかしたら卵を排卵できずに
お腹がはちきれそうになってる?
それともウンチがたまっている?

後者なら親父の愛用している下剤を
数滴甕の中に垂らしてやろうか
と思ったくらいだ。

調べてみると、やはりどうも病気らしい。

原因はいろいろで、
周りに手ごろなオスがいないときにこうなることもある、
とネットには書かれてあった。
手ごろなオスって、どんなオスじゃ?

また病気によるものもあるというので、
とりあえず、二匹を別の容器に移し、
今は隔離をしているところだ。

doiron的にはドバっと卵を産んでくれることを期待したいところである。
しばらく様子を見てみよう。

奇妙な生き物をもうひとつ、今度は植物だ。

先日車を運転している時に
信号待ちで、道路沿いの街路樹の根元に
奇妙な植物があるのを発見した。

今まで見たことのないような、実?をつけている。

何となく奇妙で、
それでいて妙に親近感のある実だ。

その時はじっくり観察できなかったので、
後日の夜にそこまでテクテク歩いて行ってみた。

う~ん、たしかに奇妙な実だ。
触ると弾力があって、
中に何か空気かもしくは柔らかいものが
パンパンに詰まっているような感じだ。

それがいくつも実っていたので、
失礼して1個いただいてきた。

これ。



角度を変えて



程よく重量があり、
表面にはしわしわが刻まれ、
ところどころ少し硬めの毛が生えている。

なるほど、親近感が湧くはずだ。

これもネット調べてみようと思ったが、
どう調べていいのかわからないので、
とりあえず「〇ンタマ草」で調べてみたら、見事にヒット。

正式名は「フウセントウワタ」というそうです。

多年草なので、来年もきっとそこで実を結ぶでしょう。

そして通称は、
やはり・・・「〇ンタマ草」であるとのこと。
しかも熟すと、茶色になってくるという
念の入れようだ。

ではスパッと切って、
中身を見ようと思いましたが、
ぼ、僕にはそんな無体なことは忍びなくてできません。

「キン太、マスカット切る~、痛そ~
「キン太、マカオに着く~、臭そ~
という唄を思い出しました。

しばらく放置しておいて様子を見ようと思っています。

誰かが何かの目的で植えたのか、
それとも植込みの土の中に
種がまぎれていたのかわかりません。

それにしても
造化の神様のいたずらとしか思えない奇妙な植物でした。


明日から二日間、
来年のウルトラに向けての合宿の
(doironとちゃいますよ)
コーチと自分の練習を兼ねて
加太に行ってきます。

詳細は、帰ってからになります~


遅咲きの貴婦人

2013年10月30日 22時12分50秒 | 自然

公園を歩いていても、
街でオジチャリに乗っていても、
あちこちから香ってくるのが

キンモクセイ

毎年、祭りの頃にいっぱい花をつけて、
目と耳を楽しませてくれます。
あの香りをかぐと、
祭りのあの興奮がよみがえってきます。
トイレで芳香剤のにおいをかいでもよみがえります。
と、もうひとつこの香りでよみがえるのが、
スーちゃんの事件。

満開のキンモクセイの香る庭で、
転倒したのがきっかけで
介護になってしまったからです。
それは、この香りのdoironにとってのマイナス面です。

香りにまつわる思い出は数々あります。

粉っぽいにおいをかぐと、
未だに大学時代の研究室を思い出します。
凝集性紛体の挙動・・・これが卒論のテーマでしたっけ。

また、ウエットスーツのゴムの香りをかぐと、
トライアスロンのスタート前の
波打ち際での緊張がよみがえります。

沈丁花の香りは・・・
ムスクの香りは・・・


とまあ、いろいろあるわけですが、
今年のキンモクセイの香りは
いつもより強いように思います。

夏の暑さが影響したのか、
花の時期が後ろにずれたたようです。
そんな遅咲きだったがゆえに
精一杯「わが世の秋」を
満喫しているのでしょう。
その姿がこれ。



金木犀のその姿は、
冬は固い枯葉の鎧をまとい、
夏の間の暑苦しいまでの緑に覆われた姿と違って、
オレンジ色の花で飾られたその姿は
愛嬌のある、それでいて上品な貴婦人のようです。

絵に描こうと思いましたが、
なかなかこれがね難しい。

あの微妙な貴婦人ぶりを表現するには、
まだまだ腕は未熟でした。
だって、写真に撮ってもうまく表現できないくらいですもんね。







見たようには絵には描けても、
香りまでは描けませんしね。

画紙からキンモクセイの香りが
香ってくるような絵を描けたらなあ、
なんて思っています。

そうそう今度、ジム友と一緒に、
絵に心得のある人が、
ボランティアで開いてくれている
お絵かき教室に参加してきます。

折しもテーマは、「樹木のスケッチ」らしく楽しみです。

趣味で始めたお絵かきですが、
デッサンも少し学び
水彩テクニックも少し憶えて
少しずつ花開きつつあることを
実感し始めている今日この頃。

キンモクセイが「遅咲きの貴婦人」なら、
退職画家は「遅咲きのおじさん」を目指します。

「おじさん」には「遅咲き」しかありませんけどね・・・


大自然の脅威と戦った

2013年10月19日 22時26分47秒 | 自然

よく歩道なんかを歩いていると
ある街路樹の下だけ
異常に汚れているところがあります。
よく見ると、そのヨゴレの正体は鳥のフンで
それはその街路樹に
ムクドリが集団ねぐらを形成することによるものです。

特に今の時期のムクドリは
小規模の集団を作りがちで
あちこちの街路樹をねぐらとして
集団による天敵への備えをしているそうです。

そのムクドリ、街路樹だけでなく
電線にも大量に飛来し
フン害だけでなく
「ギャギャ、ギョーギョー」と
やかましく鳴くことで
騒音扱いをされるという困った鳥なんです。

そのムクドリが、1週間ほど前
我が家の前の電線、といっても
一番高い電柱に張られた電線なんで
高さは20m位あります。
物干しざおでも全然届かない高さの電線に
夕方、大量に飛来してくるようになりました。
それを見たミセスが

「てえへんだ、てえへんだ」と叫びながら
原稿執筆中のdoironの部屋に入ってきました。

執筆中は気が散るので
よほどのことがないと
入らないでといってあったので
よほどのことがあったのだろうと思い
「どうしたん?」と聞くと

「鳥が、鳥が、鳥が」と、鳥みたいに
唇を尖らして言う。
「わかった、今夜は鳥鍋なんやな」というと
「ヒ、ヒッチコックの「鳥」みたい・・・」という
いやいやコックはあなただろうなどと突っ込んだのだが
彼女は真剣な表情のままだ。

「とにかく来て」というので
仕事を中断し、襟首をつままれてついて行って
玄関先で指さす方を見ると

じぇじぇじぇ~

家の前の電線に
びっしり鳥がたかって
ギャーギャー鳴いてるではないですか。

我が家の庭の木がねぐら候補に
あがっているのか?
いやそれより前に、あんなところから
車に大量のフンを
落とされてもかなわない。
いずれにしても、その場所に
陣取られては、うかうか道も歩けない。

その数は、ざっと数えただけでも
300羽ほどいたでしょうか。

このままじゃ家の中がフンだらけになる。
祭の仮設トイレの事件といい
近頃はトイレネタが多い。
ウンがついてくる前兆かもしれんよ。
などという冗談が通じないほどミセスは真剣だ。
だって、家の中にフンが落ちるし
それ以前にあのヒッチコックの映画を
彷彿させて不気味なんだそうです。

「追い払って」といわれたものの
電線ははるかかなたの高さ。
棒切れで届くはずもなく
石なんかは住宅地なので投げられない。
さてさてどうしたものかと思案しつつみていると
ご近所で、車のドアを「バタン」と占める音がした時
2~3羽が驚いたように飛んでいった。

これだ!と思い

試しに「パチン」と手をたたいてみると
4~5羽が飛んでいった
でもまだ電線は真っ黒だ。
ミセスと二人で
手をたたきまくって
集団は半分くらいになったでしょうか。

それでもまだしぶとい奴は半数ほどいます。

そのうち、手のひらが痛くなってきたので
その日は、何羽か驚いて
飛んでいったのでそれくらいにしといてあげた。
あまりになりふりかまっていなかったので
通りかかった通行人に
変な宗教家だと思われなかったかと
あとで二人で反省をいたしました。

そして次の日の夕方・・・

またまた家の前の電線は前日と同じようにムクドリで真っ黒

同じように手を叩いてみても
今度は全然逃げる気配がありません。
生意気に学習しよるんやね。

う~ん。音が小さいからかな?
と思ったので
薄い紙袋を膨らませて作った紙風船を作り
それを手でたたいて破裂させてみた。

パン!

子どもの時に
友達を驚かすのにみんなよくやった
あの紙風船の破裂音は効果てきめん。
大半のムクドリが飛んでいきました。

でも残ったムクドリもいて
それを見た仲間がまた舞い戻ってくる始末。

もうこうなっては
そのあといくら「パン!」としても
一瞬集団がびくっとする程度で
ほとんど飛んでいかなくなった。

「こ、これはまずい」ともう一度考え直して
知恵を絞った。

長い木の先に
以前カラス除けに買ってあった
目玉風船を結び付け
ミセスがパン!とすると同時に
その木をできるだけ高い位置で
振り回してみたのだ。

これが大成功!

一瞬で、ムクドリの集団は
どこかに飛び去って行きました。

しかし、まったく夫婦で
何をやってるんだか。
今頃もしかしたら
ナニコレに投稿されていたりしてね。

しかし、そんななりふり構わぬ
夫婦共同作業が功を奏したのか
以来、ムクドリは一羽もやってきません。

勝った!

自然に対して人間の英知が勝っていたことを
見事に証明することができた。
大自然の脅威に勝つことができた。
もうスズメバチだって怖くない。

よしよし、と思って満足していると
二日後、近所の友達が家の前で空に向かい
ぱちぱちと手をたたいているのを見て
くくくっと笑いをこらえきれなかった
doironなのでした。

あしたの彼が見ものである。
苦労しているようだったら、
目玉のついた最新兵器を
貸してあげることにしよう。


秋の恵み

2013年10月17日 21時52分00秒 | 自然

今日は、昨日の取材原稿を仕上げた後、
義母さんが不自由な身体で
丹精込めて育てた小芋の収穫をした。



実は小芋の地上部分が
こんなだとははっきりと認識していなかった。
ニョキニョキッと伸びた茎とも葉っぱともいえる根の周りに
シャベルを入れ、てこの原理で根を押し上げると
根ごとズッポリと抜ける。



土まみれの根っこを掃うと、
中から見事な小芋が現れる。

これは面白い。

庭のあちこちに植えてある株を
夢中で掘り起し、
大量の小芋を収穫した。



よく洗って、これは義母さんの煮物に入る。
手間はかかるけど、
じっくり時間をかけることは
義母さんの得意技だ。
そうして皮をむき、
ことこと煮ると絶品の煮物となる。

あまりにおいしくて
写真を撮るのも忘れたほどだ。

先日は、採りためたむかごで
むかご飯を炊いた。



秋になると、いろんな収穫があるものだ。

そういえば、ここんとこ
神社の鳥たちもとっても喧しい。
木の実の収穫時期だからである。
早朝からピーチクパーチク騒がしく、
小鳥を飼ってる夢を見つつ目が覚めるほどだ。
「あ、エサをやらなきゃ」みたいなね。

ほとんど楽しみもなかった時代に
この収穫の季節を喜び
小躍りして喜んだというのが
きっと秋祭りのルーツなんだろうと思ったね。

そうそう、収穫と言えば
山の中にある公共施設の
フェンスにぶら下がっているアケビも収穫してきた。



これは友達にあげたが、
きんぴらにして食べたら
とてもうまかったそうだ。

今や多くの種類の野菜は
いつでもスーパーにあり、
そういう面での季節感はなくなった。
そんな時代に
こういう季節感たっぷりの
自然の恵みをいただくと、
体の中まで
しっかり秋仕様になっていくような気がするのだ。


カラスの不気味な進化

2013年07月06日 20時59分04秒 | 自然

義母さんの家の庭にはさまざまな動物が集まる。

蝶々やトンボ、ブンブンなどの昆虫類はもちろん、
最近どうやら野良猫が住み着き子供を産んだらしい。
餌をあげているわけではないが、
昔ながらの家なので、
床下など隠れるところも多いし、
そこそこ広い庭には
居心地のよさそうなところも点在している。

義母さんの日向ぼっこ用の椅子なんかは、
ちょっと目を離すとすぐに
親猫の昼寝場所になったりしている。

こちらの動きが不自由で緩慢であると
タカをくくっているらしく、
義母さんが「シッ、シッ」と追い払っても、
「チェッ!」というような顔をしながら
のろのろと起き上がるだけで
その落ち着きぶりは見ていて腹が立つほどだそうだ。

なので、たまにdoironが行っては
「シャー!」と脅かすと、
慌てふためいて逃げていく。

特に家庭菜園の農産物を荒らすわけでもなく、
フンのにおいさえ我慢すればいいのだが、
困るのが、生まれた子供を狙ってやってくる
他の動物である。

その一つが、「イタチ」。

これはdoironも見かけたことがある。
道路の先を、シャーと横切っていった姿は、
さすがに精悍な感じであった。

それが、子猫を目当てに出没するようになったから、
親猫も敏感になっているようだ。

夜中にはそんなイタチが
天井裏を走り回るそうだ。
ネズミでも追っかけているのだろうか。

子猫の姿も1~2匹少なくなったような気がする。
そんな子猫の天敵が
もう1種いる。

それがカラスだ。

最近、カラスの行動が、
マスコミでよく取り上げられる。

以前は、ごみ箱をあさる
カラスの撃退法なんかが
よく話題になっていたりしたものだ。

タカの目のような風船を置いたり
きらきら光るCDをつるしたり
黄色の袋に入れるとカラスには中が見にくい
など、いろいろ提案されたようだが
どれも決め手とはなっていないようだ。
容器を作ってきちんと置いておくことが
最も効果的なのかもね。
それほど頭のいい鳥なんだそうだ。

最近は線路に置き石をする
カラスまでいるというから驚きだ。

それが、上空というか
義母さんちの屋根の上から見張っていて、
子猫を襲いに来るそうなのだ。
そんな時には、裏の庭から
カラスの威嚇する鳴き声と
親猫の攻撃時の鳴き声が交錯し、
野生の戦場と化すんだといっていた。
それはそれは恐ろしい光景なんだそうだ。

カラスにとっては子猫はエサであり、
親猫にとってはカラスがエサとなるわけだ。

そんな合戦があった翌日には、
カラスの羽根が散らばっていたり、
子猫の姿が見えなくなっていたりするそうだ。
猫とカラス
不気味さでいえば
やはりカラスの方が勝っている。

なので、加勢をしようとすれば
猫の方にということなのだけど、
もしそんな時に2種の戦いに干渉したら、
カラスはその人間の姿を覚えていて、
攻撃することもあるんじゃないかと、
もっぱら巷では噂になっているので、
うかつに手出しはできない。
なにせ、線路に置き石までするカラスのことだ。
こちらの素性を把握してどんな攻撃をしてくるかわからない。
もしかしたら巣の中で、
パソコンをコツコツいじるか、
タブレットを羽根でこすりながら
このブログを見て、
明日は「カー」と叫びつつ
doironを攻撃してくるかもしれないな。

昔は神社のクスノキに巣をつくっているカラスを
よく見かけたのだが、このごろはとんと巣も見かけなくなった。
生態も謎めいて、素顔をさらそうとしないカラス。

どうも人間の知らないところで、
不気味に進化しつつあるのではと
思えてならない・・・