こうして泡となって消えた
自分の子を祀った
「泡子塚」を西行が立て、
そんなストーリが残っている
この辺りの小字名が
「児醒井」という地名に
なっているとのことです。
伝説は突拍子もなく見えても、
どこかに何かの事実を
含んでいることが多いのですが、
西行さんは一体どんな事実を
もたらしたんでしょうねえ。
そのあたりには
こんな石のベンチが置かれ、
きれいに整備されておりました。
そんな三水のひとつ西行水から
さらに東に進んでいくと、
中山道が地蔵川を超えるところに
この橋が架かっていますね。
醒井大橋と名前がついています。
このあたり道と川が複雑に入り組んでおり、
すぐ横には駅のほうへと
向かっていく道も地蔵川を超えており
「居醒橋」という橋が架かっています。
そうしていよいよ道は
地蔵川の横に続く
それらしい街道宿の地域へと入ってきました。
ここまでくると、
結構観光客がいますねえ。
醒ヶ井駅にバスを止めて、
「冷水に輝くバイカモ見学日帰りツアー」
なんかがやってきているでしょうね。
さて、ここが三水のもうひとつ
「十王水」です。
平安中期の高層である
「浄蔵法師」が開いたとされる水源です。
あの空海・最澄が密教を持ち込んだ
約100年後に天台宗を
諸国遍歴しながら
教えていた人によるもので、
それなら名前は「浄蔵水」でも
よいのですが、
近隣に十王堂があったことから
今は「十王水」と
名付けられたそうです。
地蔵川に小さな水路から
水が流れ込んでいました。
じゃあ水源はどんな感じ?
といっても近づくことは
できませんでした。
残念。
で、まあこれで醒井三水のうち二つ確認です。
進んでいきましょう。
ちょうど道の川とは反対側に
お寺があります。
「了徳寺」です。
この寺にあるのが国の天然記念物である
「お葉付き銀杏」です。
銀杏ができるときに
葉もついてできてきます。
こんな感じ。
これにより花が枝や葉の
一部であることがよくわかる
という植物です。
これまでも、奈良県などでも
たまに見かけました。
あの談山神社近くにもありましたねえ。
ここの木は樹齢150年。
中山道醒井においては
比較的新しい名所の一つです。
あたたかい夏の日差しを遮って、
梵鐘のある古刹の庭に
堂々と育っておりました。
水だけでなくこういう古刹も
いいですねえ。
そうまさにその通りです。
さてこの辺りに来ますと、
花はあまりありませんが
地蔵川の底に長い藻類が
繁殖しております。
手を付けてみますと、
「冷たーい」。
その先にはスイカが冷やされています。
ほんとに冷たくて、
ここを訪れる女性たちも
思わず足湯いや足水状態です。
また見栄えがいいように、
流れの中には水車が作られていたりもします。
この辺のバイカモもきれいですね。
常に流水で洗われているから
花がキラキラと光っています。
観光客たちも楽しそうですね~。
で、この辺りには、こんな一服どころや、
こんな醤油さんの店先を
改造したお店も出ていたりします。
こんな看板の出ているお店の前の
椅子に座ってラムネをいただきました。
その名も「梅花藻ラムネ」だって。
まあ普通のラムネに
特別なシールを貼って
販売しているだけですけどね。
でもねえ、実はこのバイカモは
藻類ごと「食べられる」んだそうです。
増え方は、尾花雌花の生殖で
ということもありますが、
大体はちぎれた藻類から
根が出て増えていくという
単為生殖で増えていくそうです。
じゃあ増えさせそうやなと
思ってもそうではなく、
一定水温の適度な流れがいるので、
庭で簡単に栽培というわけにはいきません。
なので、絶滅危惧種と言われる
この植物を川に入って
栽培していくわけにはいきませんから、
残念ながらそういう食品は売られていません、
と続く。
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