イギリスでは、ワクチン接種率も6割以上を達成して、コロナ感染予防を徹底している。しかし、新型コロナウイルスのインド変異株が急速に感染拡大し、感染者5万人を数えるという。そんな中、テニスの伝統の大会であるウインブルドンテニス大会が開かれた。男子決勝では、観客席がほぼ満杯の状態で、マスクもせずに、観戦しているのを見て、「これで大丈夫なの?これじゃ、感染拡大は避けられないだろう。」と正直思いました。あとで、観客全員PCR検査で陰性の証明のある人で、歩行中はマスク着用を義務付けていたという報道に接し、「なるほどなあ」と納得しました。
東京では、22日から東京オリンピックが開催されます。それも、多くの人がコロナ禍で感染拡大する中で、オリンピックを開くことに懸念を示す中、なぜ、反対を押してまで開催するのかという記者の質問に、まともに答えないまま、強引に開催することを決めている。観客を入れる入れないで、方針が二転三転しているのが現状だ。外国選手団を受け入れる国際空港の感染チェック体制も十分でないように思えるし、政府が感染拡大防止の柱に、GPSを使って外国の人の動きを監視し、街に出て飲食することを防ぐので、感染の心配はないと、これまた乱暴な発言を繰り返している。
北朝鮮のような国ならばいざ知らず、日本において、GPS装置で外国人の動静を監視できるのだろうか?だいたい日本には、GPS装置を使って、行動を監視するなどという法律的な根拠は全くないに等しい。いったい、どうやって、GPSによって把握し、行動規制を行うのだろうか?外国から来る多くのオリンピック関係者をGPSによる監視のために、いったい何百人の要員を確保できているのだろうか?また、そのためのシステム作りは終わっているのだろうか?甚だ疑問と言わざるを得ない。
恐らく各国の報道関係者は、ウインブルドンテニス大会や大リーグオールスターで、観客を入れて試合を行ったことと、東京オリンピックの無観客試合を比較して、取材報道することだろうし、ワクチン接種状況やPCR検査体制の問題を取り上げるだろうと思う。そんな中、当然、これまで国内に醜態を晒してきたお粗末な対応も報道されることになるだろう。まさに、日本の恥を全世界に晒すことになるのではないかと心配でなりません。これは困ったこと、残念なことです。