歩道を歩いていると、私より若い人がどんどん私を抜いて、いつの間にか引き離さられる。年々こうしたことが増えている。まあ、それだけ歳をとったということなのだろうが、正直言って、腹が立つ。人は誰しもそういう気持ちを持っているものだろう。
まあ、子供の頃から足は遅い方で、徒競走で買った試しがないし、学業でも自慢できるものではない。だから、負けることには慣れているはずなのだが、やはり悔しいという気持ちは他の人と変わらない。
唯一、人と伍して行けると思っていた車の運転も、子供たちに諭されてやめた。もう何もない。でも、生きていかなければならないが、これもまた仕方ないことだと思う。