今日は、8月13日、お盆の入りだ。一年のうち、正月と並んで特別な日だ。なぜか昔が思い出される。近所の人や親戚の人が次々とやって来て、盆の祭壇の前に座って、線香を上げ、そして、ひとしきり世間話をして帰って行く。普段は来ないような人もやって来る。
15日ともなると、嫁に行った姉たち家族がやって来る。当然、子どもたちもついて来る。普段そこらここらでのんびりと寝そべっている猫は、お盆に限って雲隠れして全く姿を消す。子供たちにちょっかい出され、イジメられるのが嫌だったんだろう。反撃することもできるが、相手は子どももしやり過ぎて、子どもが泣き出したりしたら大変なことになる。そこは、「逃げるが勝ち!」と悟っている、実に頭の良い猫であった。
当時、おふくろは毎年天ぷらを揚げて出していた。畑からネギやナス、物置小屋からさつまいも来てこれを揚げるのだ。ちなみに、私はネギの天ぷらが好きだったし、今でも、食べたくなるときがある。
後年、次姉に、ネギの天ぷら食べたいと注文したら、次姉は「ネギは嫌いだから、食べない。どんな天ぷらなの?」だとさ。知らないことってあるもんですね!