ナースコールは、病院で寝ている患者が、看護師を呼びたいときにボタンを押して知らせる装置で、どこの病院でも使われている誰でも知っている装置だ。しかし、ボタンを押せない患者もいる。そういう人のために、様々な装置が開発され、使われるようになってきている。
妻は、多少、指を動かせるが、ボタンのところに手を持っていくことができないし、ボタンを押す力も弱くて、ボタン式のスイッチは使えない。この外に、声でスイッチを操作する装置や息を吹きかけて操作する装置もあるが、声が良く出なくなっていて、吹きかける息の勢いも弱い妻には使えそうもない。装置を取り付けに来た係員に、「瞬きに反応するスイッチはないの?」と問うと、「丁度持ってきているので、使ってみます。」と言い、その装置を取り付けた。ちょっと大きく3回瞬きするとスイッチが入るように設定して、試してくれた。感度の調整が微妙で、装置が過敏に反応し過ぎると、スイッチを入れるつもりもない通常の瞬きでスイッチが入ってしまったり、逆に鈍感にすると、瞬きしてもスイッチが入らなかったり、かなり微妙な調整が必要だ。でも、何とか瞬きによってスイッチを作動できるようになった。
まあ、これで、自分の意思でスイッチを入れて、ナースコールができるようになったが、今後の入院生活の中では大事な働きをすることになるだろう。
でも、少し離れた病室の患者が、何度も「看護婦さん!看護婦さん!」と呼んでも、ちらっと見るだけで、その患者のもとへ行こうとしない。まあ、それまでに色々な経緯があったり、その患者の要求は分かり切っていることなのかもしれないが、そういう光景を見ると、ナースコールの装置があっても、それに反応するかしないかは看護師次第だなぁと思った。患者の家族から見ると、呼ばれているのにその患者のもとへすぐに行かない看護師を見て、「この病院は患者をちゃんと見てくれるのだろうか?」との疑念が湧いてくる。分かり切っていても、呼んだ患者のもとへ行って直接話を聴く対応を取って欲しいものだ。
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