土曜日、次男が孫を連れて夫婦でやって来た。これはそのときの出来事だ。
次男の妻が、掃除機を掛けていた。どうしたことかと思ったら、ウェイトベルトの砂が毀れたので掃除機を掛けているのだという。彼女は掃除を終わって掃除機のスイッチを切って、掃除機が止まった。しかし、いつもならフィルターの目詰まり防止のため、掃除機のスイッチを切ると、フィルター掃除のカタカタカタカタという甲高い音が聞こえない。
どうしたことか、聞いてみると、フィルター掃除をしないようにスイッチを操作すれば、掃除機のスイッチを切ってもフィルター掃除が始まらないのだという。このカタカタカタという大きなことにどれだけ悩まされたことか。私はだいたい妻が寝ている朝方に掃除機を掛けるのだが、寝ている妻にはこのカタカタカタという音がひどくうるさく聞こえるらしく、この掃除機を買ったときにさんさん文句を言われた。「こんなうるさい掃除機、安いからって買うんじゃないよ!」と、その剣幕たるや凄いものだった。以来、スイッチを切るときは、一番離れた場所まで移動してスイッチを切るようにしていたのだった。
「フィルター掃除をやらなくできるんだ?」と問うと、「やってみたら、できた。」と答えた。何でも、掃除機を止めるときに、「切る」のボタンを2度押すと、フィルター掃除をしないで止まるのだという。やってみると、全くそのとおりで上手く行った。「毎回、フィルターを掃除する必要もないからね!」と言う。
操作してみて機能を探し出す、これって正にゲーム世代が生まれて成長する間に、自然と身に付けたものだろう。われわれの世代は、操作方法を思えると言うと、取扱説明書を読んで覚えるのが普通だと思うが、ゲーム世代は取扱説明書なるものはあまり読まない。パソコンなども、ヘルプを上手に使ってスイスイスイと使いこなしてしまう。こうなると、もう世代の差を意識せざるを得ない。
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