12月20日は、マックが逝って11回目の命日でした。
25年前の我が家の新築と同時に家族の仲間入りしたゴールデンレトリバーです。
子供の頃から犬が怖かった相方さんは触るのも嫌だったらしくて、新築の家の中でしかも大型犬を飼うという私に最初は反対したものでした。
しかし、ゴールデン特有の優しさ、従順さ、フレンドリーさが解るにつれ、だんだんとまるで我が子のように可愛がるようになったのでした。
まだ小さかった子供たちの遊び相手・・
真夜中に仕事で疲れて帰り、ソファにぐったりと腰を落とした私の横にトコトコッと座り、膝に顎を乗せて心配するように見つめていた優しい目・・
夫婦で口論をして気まずくなったときに、間にスッと割り込んできて二人の手を交互に優しく舐めてくれたこと・・
私の単身赴任で一人家を守る相方さんを隣でずっと支えてくれたこと・・
今でも良い思い出しかありません。
ただ、それだけ愛すべき相棒、家族だっただけにマックが突然いなくなった時の悲しさ、辛さは例えようのないくらい大きなものとなります。
マックが逝ってからの相方さんの落ち込み様はそれはそれは大変なもので、犬に関する何かを見るにつけ、聞くにつけ、自然と涙がポロポロとこぼれてしまうという状態が続きました。
少しでも心が安らぐようにと犬の抱き枕を買ってあげると、朝も昼も夜に寝る時もそれを手放せなくなった相方さんでした。
なんとか心の隙間を埋めてあげなければと思い、半年後に我が家にやって来たモコ助。
同じ犬種だとどうしても前の犬と比べてしまうと言われて、全く違うタイプのトイプードルにしたのです。
どっしりと落ち着いていたマックと違い、天真爛漫なモコ助は我が家をいつも明るくしてくれています。
11年が過ぎてもリビングにはマックの痕跡が残っています。
今は水屋の上で神さまと一緒に我が家を見守ってくれている。
あの時、相方さんを癒してくれた小さい方の抱き枕・・
今はモコ助のクッションとなってくれています。