正月2日に起こった航空機事故。
5名の海保職員の方が殉職されたのは悲しいことでしたが、日航機に乗っていた379人が全員助かったことは奇跡。
臨時ニュースで火まみれになって滑走路を走る機体や停止してからも燃えさかる炎を見ていたら、申し訳ないけれども多くの犠牲者がでてしまったのだろうと夫婦して夕食を食べる気にもならなくなってしまったが、全員脱出の報を聞いてホッとして涙が出た。
そして徐々にその時の機内の様子が解ってくると、CAや機長がまさに教科書通りに冷静に正確な判断をし行動したことで全員を助けることができたとわかり誇らしく思えたものである。
ただ、事故が起こってまもなく行われた日本航空の緊急記者会見でそういう気持ちに水をさされてしまった。
まだ事故原因等についてはわからない状況で深々と頭を下げた責任者に対して、いつもの一部のメディアの記者の質問?に呆れはててしまった。
「避難誘導は適切に行われたのか?」
いや、適切に行われたからこのような奇跡がおこせたんだよ。
「着陸許可は出ていたのか?」
「調査中です」
「誰に調査するのか?御社の信用問題にかかわることだよ、はっきりしないと」と強い口調で詰め寄る記者。
事故原因も解らない状況で、「あなたはどう思うのか?」と質問して、「はっきりはいえない」と答える責任者に「いや、あなたがどう思うのか?」と詰め寄り、「個人的には・・」と答えると、「ではそういう事で良いですね!」と誘導して「日本航空が断定した」という記事を書こうとしているのがみえみえ。
他にも「最初に頭を下げたのは誰に対して謝っているのか?」とか「高価な機体を失ったが保険はかけていたか?どれくらいの損得か?」などとお金のことを聞く記者がいたり・・
いや、先ずはこんな大事故にも関わらず全員の命が助かった事を喜ぶべきではないか?救出された方々や乗員の現状を確認して讃えるべきではないか?
かねてからどういう訓練をしてるのかを聞いたらどうか?
海外のどの国もただちに報道して「乗客乗員が正しく動いたことで奇跡を起こした」と称賛しているのと比べて、日本の記者たちのレベルが残念だった夜。
「御社の信用にかかわりますよ!」と詰め寄った記者に「御社の信用にかかわりますよ!」と返したい。