離職してすぐに日記を買いました。
毎日の終わりに日記でも書けば少しはケジメある日々を送れるかなと思ったのと、数年後の病状がどうなっているかもわからない時期だったので先ずは3年後を見据えて「3年日記」を買ったのです。
こう書くと「おぉ、なかなか素晴らしい志であるな」と思われるかもしれませんが1年半を過ぎて最近では気が付けば1週間も白いページが残されてしまうことが多くなりました。
コロナ禍の中での引退生活は毎日が殆ど変化無く、1週間前に何をしたかなんてなかなか覚えていません。
ここで日記が終わってしまっては残念な事になるので必死にその日の事を思い出すことになります。
先ずは買い物のレシート。
日記と同時にパソコンで家計簿も付け始めたので買物のレシートは保存してあります。
店の名前や買った物で「あぁ、この日は遠出をしてあのお店で食事をしたんだ」という感じでふと思い出したりします。
じゃあ買い物や食事にも行ってない日はどうするか?
そういう時はスマホの地図アプリにお世話になってみたりします。
どのスマホにも入っている「Googleマップ」というアプリはただ地図を表示したりナビ代わりに使うだけでなく、なんと自分が何月何日にどこに行ったかが全部記録されているんですね。
思い出せない日を確認してみると、その日にどの道を通ってどこに行ったのか地図上に色つきの線で表示されます。
車だったか自転車、徒歩の区別まで表示され、何時から何時何分までどこのお店に滞在したか、そこで写した写真まで記録されているので思い出すのに重宝します。
食事をしている時に、「この店、どれくらいぶりかな?」と妻に聞かれ調べてみると「この店に前回来たのは〇年〇月〇日です。」みたいにも確認できたりします。
でも、これって自分の行動の詳しい情報が敵(誰と闘ってるんだ・・)にも筒抜けってことなんですよね。
はるか上空に浮かんでいるデータ衛星が絶えずスマホのGPS信号をキャッチして情報を送り続けているのでしょう?
もちろん最初に「データ提供を許可する」みたいなチェックがあり、それに同意したので使うことができていると思うのですが、何だか気味悪い感じもします。
まあ、政府の要人とかならともかく、田舎の無職のオジサンがいつどこに行ったかなんて敵(だから誰と闘ってるの?)にバレても別に良いかなと思いながらも、たまに上空を見上げて「そこで見てることは知ってるんだからね・・」と呟いてみるオジサンなのでした。