白い約束で、お年玉をいただく

　年末からガタゴト、ギリギリと今にも止まりそうだった我が家の洗濯機。

　１０年近く前に買った日立の「白い約束」ってタイプです。

　どんな約束だったのかはついに最後まで分かりませんでしたが、今日でお別れなのであります。

　古い洗濯機を業者さんが一気にどかした時に、その下にいったい何が？と考えるとこれはもう自分たちで移動させて裏や下部を確認するしかない・・・。

　だって突然ヨレヨレの〇〇〇とか出てきたらそれは眼もあてられませんもの。

　二人で洗濯機を持とうとしたけれどその重いこと。

　相方さんがまた腰をやるといけないのでここはオジサンが最後の力を振り絞ってコマ送りかというくらいに少しづつ少しづつ動かしなんとか手前に移動させられた。

　はたして「約束」は果たされたのであろうか？

　心配したものは落ちて無かったものの、ヘドロのような黒い汚れが配水管あたりにベットリと発生しております。

　このままにしておくと、いずれ何か新しい生命体が発生して「早く人間になりたーい」なんて呟き始めると怖いので今のうちに出来る限りの掃除をする。

　排水管の中のどす黒い液体の中に手を突っ込むと指先に何やらザラザラと固い物が触れて思わず手を引っ込める。

　ピンセットを差し込んでそーっと摘まみ上げると、なんと真っ黒な100円玉ではないですか？

　そうなると再度手を突っ込んで一個づつ摘まみだしてみました。

　出るわ出るわ、かなりのコインをゲット。

「これ汚なすぎてお店では使えないよね？」と相方さんがいうので、「ちょっと洗って自動販売機で使ってみれば。」と言うと、相方さんは「次の人がそんな汚いコインをお釣りでもらったら嫌でしょう。」と、時間をかけて酢に付けたり洗剤でゴシゴシ洗ってなんとか使えるくらいにはなりました。

　中には昭和４５年の５０円玉なんてのもあり、いつからここにおったのだろうかと申し訳なく思う次第。

　占めて875円のささやかなお年玉です。

　あ、白い約束ってこのことだったのか？・・・そんな訳はない。

　単にオジサンがコインをポケットに入れたまま何回も洗濯機に放り込んでいただけなのです。

　ひょっとすると今回の異常音の発生もコインが中に入り込んでモーターを止めようとしているのではないかとも考えたが、コンドルのジョーの最後でもあるまいし・・と苦笑いをしたオジサンです。

　新しい洗濯機も設置され、家事オジサンとしては少し嬉しい午後でした。