ドンマックのつらつら日記

離職してからの毎日の生活や愛犬モコ助のことを気楽につらつらと書き綴ってみようと思うオジサンなのであります。

ついに車中泊の旅を目指すオジサン

2023-11-10 20:38:00 | 街歩き、ドライブ、旅行


 宣言していたモコ助を連れての秋旅行。
 いよいよ今月、決行することにしたのであります。
 
 相方さんはどうせなら九州を出たいと言う。
 モコ助連れは初めての事なので欲張らずに一番近い山口県に行くことにしました。



 
 さっそく犬と泊まれる宿を検索したところ、建物は古いけれども離れの1軒屋という宿があり、周りに気を使うこともないので「良いね」とそこに決定。
 しかし翌日、良く考えてみると今回は往復の移動でかなりの時間を費やすので一泊だけではろくに観光もできないのではないか?と気が付いた。
 その日の前後はすでに予約済みになってるし。

 ・・どうする?
 
 そうです、我が家もついに車中泊を決行する時が来たのである!
 何の時間の制約もなく、ペットホテルに預ける必要もない、行きたいところに思い立った時にいける気まま旅!
 素晴らしいではないですか?
 そういう訳で1日目は初の車中泊をして2日目はペット可の温泉宿に泊まることになりました。
 残念ながらうちの車はトヨタの小型車、「タンク」である。
 しかしこの車、シートアレンジが多彩で工夫すればいろいろと使える車なのです。
 以前も夫婦で車内泊ができないものかといろいろと考えたりしたこともありましたが決行には至らず。

 前回の検証で二人並んで足を伸ばせることは確認済み

 しかし今回はさらにモコ助も連れての3人旅になるのでさらなる工夫が必要なのであります。
 「えぇ~い、なんとかなるさ。俺は男だ!オイ、吉川君!・・ 」
 (↑ 意味がわからない場合はおじいちゃんに聞いてください😅
 
 先ずはシートアレンジを考えないといけない。
 タンクは後部座席が足元にすっぽり収まってフラットになるのでここに二人寝れます。
 モコ助は今回のために100円ショップの金網で急遽作った車内用ケージを助手席に置き、そこで寝てもらいましょう。



 次に絶対に必要な車内の目隠し。
 専用のカーテンも売ってはいますが勿体ないので、相方さんが遮光の端切れを使ってミシンで作ってくれました。
 100円の突っ張り棒に吊るせば立派なカーテンができました。

 さらに外の冷気を防ぎ保温するために分厚いアルミシートを買ってきて窓の形に切り抜き、これがまたいい具合にスッポリとはまりました。


 ついでに街歩き用にモコ助のキャリーバッグも家のトイバッグを利用して作ってもらいました。
 本人も居心地が良いのかお気に入りのようです。




 あと余談ですが車のスライドドア開閉時の「ピーピー」という警告音。
 これって深夜のキャンプや車中泊で周りにかなり迷惑みたいなので、ディーラーに相談したところ簡単に無料で音を消す設定にしてくれました。
 まあ、こんな感じで果たして車中泊なるものができるものであろうか?
 不安なオジサンはそれを確認するためのお試し車中泊ということでモコ助を連れて近くの道の駅へと向かったのでありました。





高千穂峰登山 後編

2023-11-04 23:37:08 | 日記


 馬の背を渡り切り、神宮本宮で登山の無事をお祈りして、さあいよいよ最後の急斜面に向かいます。
 角度は急ですが、ここには丸太の階段が・・あった・・はず。
 いや、前に登った時は頂上まで階段が続いていたのですが、今は残骸らしいものがあるだけでした。
 なにしろ20年以上も前のことだし、その後にすぐ新燃岳が大爆発をしたことで降り積もった火山灰に覆われた上に、長期に渡る立ち入り禁止で手入れもできなかったのでしょうね。
 またもや3歩進んで2歩下がる状態ながら足場に注意して慎重に登る。
 
 頂上らしきところはかすかに見えているのだが、登れども登れどもなかなか近づかない。
 立ち止まってはポールに寄りかかり上を睨んで深呼吸をする。
 降りてきた若い女性が「もうすぐですよ、頑張ってください」と声をかけながら軽やかに下っていく。
 向こうから見たら息も絶え絶えのお年寄りがゼイゼイ言いながら登ってくる様を見て声をかけずにはいられなかったのでしょうか?

 この辺りになると最後の頑張りを出せるようになのか案内板が「あと100m」、「あと90m」と10m間隔で立っていました。


 そしてついに登り始めてから約2時間半・・
 思いのほか時間はかかってしまったが何とか無事に登頂できたのであります。
 今回はだめかなと思いつつも、諦めずに一歩一歩と足を進めることでなんとかゴールできるものですね。😆

 山頂は白い霧(雲)に包まれていたので残念ながら想像していたパノラマのような下界をカメラに収めることはできませんでした。
 でももうそんなことよりも無事に登り切れた達成感で満足しているオジサンでした。
 登山てマラソンと似ているな。
 実際走っている時はなんでこんな苦しい思いをして走ってるんだろうと思うけれども、ゴールしてしばらく経つとまた走りたいなあ・・なんて思ったりするものです。



 まずは山頂に突き刺さる「天の逆鉾」の前でお辞儀をして記念写真
 神話では、まだ地上に陸地がなく、どんよりと漂っていた頃に国づくりを命じられたイザナギとイザナミの夫婦神が矛を逆さに持ち地上に突き立てかき回して引き抜くと、切っ先から滴った雫がオノゴロ島(日本列島の始まり)になったという話があり、その時の矛であると言うことになっております(諸説あります😅

 かの坂本龍馬も新婚旅行で薩摩に来た時にお竜さんと一緒にここまで登り、いたずらで逆鉾を引き抜いてしまったことをお姉さんへの手紙で書いています。
 今の逆鉾は何代目かになるんでしょうが、いつからここに刺さっているのかは最早だれにも分かりません。
 ロマンですねえ~😑

 まあ神様にまつわる有難いものであることには違いないので、ほとんどの人はここで記念写真をとるのであります。

 さあ、目的は達したので白い霧に包まれながら丸太に腰かけて膝の上におにぎり弁当を広げる。




 そろそろ降りようかという頃に両太ももが急にピクピクと痙攣しはじめました。
 これはいかん、降りられなくなったらどうしようと焦り、リュックに忍ばせていた湿布薬をべったりと張ってマッサージをするオジサン。




 大丈夫かな?とおっかなびっくりで降りていくが・・。
 おぉ、登りに比べたら下りのなんと楽ちんなこと。
 重力の御蔭ですいすいと足が前にでる!なんて調子に乗って前の中年御夫婦を抜き去ろうとした瞬間、砂混じりの砂利に足を取られてズルズル。
 しかもすぐには止まれないのでそのままスッテンと気持ちの良いくらい派手に転倒して尻もちを着く。



 あまりにも立派な転倒を見せられた奥さんは少し笑いながら「だ、大丈夫ですかあ?」と声をかけてくれる。

 「はは、滑りますねぇ」と笑ってごまかしながら砂を払って先に進む。
 前につんのめると危険ですが、後ろはリユックが安全装置になるのでお尻を打つくらいで大丈夫です。
 その後、小さな転倒2回、未遂3回ほど・・

 
 馬の背まで降りてきて、振り返り山頂を望む。
 良く登ったなあ・・それにしても今になって山頂も晴れてるじゃないか?
 光の具合も変わり、景色も微妙に変化して美しい。


 奈落の底・・・押すなよぉ、押すなよぉ・・

   ↑ こ、これも絶対に押すなよぉ・・

 最後の御鉢の岩肌を下りる時が一番怖かった。
 ここで転べばごつごつした岩で大けがをしそう。
 降りるときに気が付いたが、登山ルートには黄色のマークが付けられているではないか?


 登るときはやみくもに全く外れた砂利の部分を必死に登っていたらしい。

 そんなこんなでなんとか無事に生還いたしました。
 登山口のビジターセンターでは霧島の歴史に関する映画、資料を見ることができます。
 坂本龍馬が書いたイラスト入りの手紙が興味深かった。
 山頂までいけない人のために逆鉾のレプリカも展示されておりました。






 神様!世界が平和になりますように・・







 




神が降り立った山 ~25年ぶりに高千穂峰を目指す~(前)

2023-11-02 00:32:59 | 日記


 明日で間質性肺炎と診断されてからちょうど5年が経ちました。
 体調が回復するにつれ、ウォーキングやハイキングなどで少しづつ体力の回復を確認しつつ過ごしております。

 で、先日も高千穂峰に登ると言ったところ心配した相方さんに止められて、大浪の池登山で様子をみたところでありました。

 で、で、今度こそ本当に久しぶりに霧島の名山、高千穂峰に登ることにしたのです。
 この山は中学の遠足で初めて登り、社会人になってからも何かの節目の時に何度か登りましたが小学生になった子供達と登ったのが最後となり、あれからもう25年が経ったんですね。

 前の日から着替えや救急セットやオヤツやら一人でリユックに詰め込むオジサン、まるで遠足前の小学生のようである。

 そして当日、天気予報通りの晴れた朝、霧島を目指します。
 途中で飲み物とおにぎり弁当を買って90分程走り、高千穂河原に到着したのは9時過ぎ。
 平日の朝早く駐車場もガラガラでした。


 トイレを済ませて入山届をポストに入れて、これから登る山に向かい鳥居の前でお辞儀をして気合を入れる。

 天孫降臨の地と言われる高千穂の峰、やはり遠くから見ても神々しく神聖な山の気がしてこれはもうなんとしても登りきってお礼を言わなければと誓い森の中の石段の道を一歩一歩と登っていくのであります。
 この感じは今までのハイキングで何回か慣らしてきたのでなんとか普通に登っていけました。




 そして20分も進んだ頃、急に視界が開けて・・
 ドドーンと25年ぶりに対面した御鉢の全貌。
 相変わらずゴツゴツした岩と瓦礫の急斜面が空に続いています。

 昔を思い出しながらピョンピョンと登っていくつもりでしたが・・・
 なかなか上に進まず、すぐに息が切れて立ち止まる。
 え?こんなに大変だったとは?これ病気の性?それとも歳の性?

 でしょうね・・歳・・

 だって登った時の記憶は25年前のままだけれども、体は確実に25年分衰えている訳ですからねぇ。
 しかもここの斜面は大小の小石と砂で覆われており、足の置き場を間違えると一気にズルズルと引きずり落されます。




 ♫ 三歩進んで二歩下がる、それ!ワンツーワンツー・・・。
 (まだおやじギャグをかますほどの余裕が残っていたようだ😓

 逆にポールが邪魔になってるみたいだったので収納して、四つん這いで手足を使って、やっとこさの思いで斜面を登りきったのであります。



 初めての人はここで「やったあ!頂上だ」と思う人もいるらしい。
 ところがどっこい、ここは単なる通過点であり、ここまで来てやっと遠くに聳え立つ高千穂峰を望むことができるのであります。



 ここからは馬の背と呼ばれる御鉢の噴火口沿いを進むコースになります。
 狭いところでは2~3mの道幅で強風の日や登山者が多い時には注意が必要。
 実際に前を行く登山者を追い越そうとして足を滑らせ、滑落して亡くなった事故もあるそうです。

 いや、しかし天気は良いのに何もない山頂の一本道は風が強く、汗をかいた体が冷たい。
 たまらず岩の上に腰かけて、汗を拭くと背中に乾いたタオルを挟んで一息つく。


 ついでに頂上で食べるはずだった卵パンとか食べてしまったりして。
 ここからの景色もなかなか良い。

 少し元気を取り戻し、先にすすむと馬の背が終わり、高千穂の峰の登り口へと下っていく。




 そしてここにも大きな鳥居があります。
 実は鹿児島観光でも有名な霧島神宮はもともとは神を祭るためにここに建てられていたそうですが西暦788年に御鉢の噴火で焼失し、先ほどの登山口に再建されたものの、これまた1235年に噴火の被害にあったため、現在の場所に移されたと記録されています。

 そんな大昔にこんな山の上に神社を作っていたなんて、やっぱりすごいなあ。
 坂本龍馬だって新婚旅行で鹿児島に来て、草履袴で夫婦して登っているし・・
 昔のロマンをいろいろと想像しながら神社跡の碑にお祈りをして、いざ頂上へと続く道を登り始めたのであります。

続く