11月21日(土)の散歩は本郷の東大構内へ。朝7時頃、正門も赤門も開いています。東大は外来者に対しておおらかです。犬と散歩を楽しむ人、ランナー、銀杏を拾う人、修学旅行と見える一団、観光客、様々な人を受け入れてくれます。この日、私は「弥生門」の7段ほどの階段を昇って構内へ。色づいてきた銀杏を撮影したかったのです。わけても「工学部1号館」付近の大ぶりな銀杏が大好きで、東大構内散策のときは必ずここを訪れます。
(工学部1号館脇の銀杏)
(少し撮影ポイントをずらして)
(校舎の間の銀杏並木)
(微かにランナーの影が・・・)
(正面奥が安田講堂)
(東大正門)
折りしもランナーが通り過ぎて行きました。ふと五輪真弓の名曲「恋人よ」の一節が思い出されました。
『・・・・・
♪ 砂利路を駆け足で
マラソン人が行過ぎる
まるで忘却望むように
止まる私を誘っている ♪
・・・・』
ラジオ体操を終えた頃は曇っていた天候も、丁度東大へ着いた頃には陽が差し始め、銀杏の樹の先端が黄金色に染まり出しました。
昨日(11月21日)、かりや淳子さんの個展が、地元「たぬき食堂」で開かれ、行って来ました。假屋さんは街並みを描くことをライフワークの一つとしています。2年ほど前「たぬき食堂」で開かれた個展で知りました。私も知っている街並みが見事に再現されていました。街並みを歩くことやその絵を見る事の大好きな私にとって素晴らしい空間が「たぬき食堂」にありました。
「たぬき食堂」は私の属する町内会「駒込富士前町」と町内会を同じくします。現店主のお父様が経営されていたころ、美味しいランチのお店として地元で愛されていましたが、残念ながら私は行ったことがありません。人伝手に評判を聞くだけです。そのお店、父君が亡くなられて一時閉店していましたが、故あって、2年ほど前の春、ご子息の現店主が再開され今に至っています。何度か通い、現店主の人柄と、歩んできた人生街道を知るにつれ、応援をしたくなり、かって「信楽」に行ったときには女性の「たぬき」の焼き物を購入、商売繁盛を願い寄付させて貰いました。自称「たぬき食堂の営業部長」です。2か月に一度通う程度ですから、熱心な応援団員ではありませんが・・・。
(たぬき食堂入り口)
(個展の看板が・・・)
その「たぬき食堂」で何故若き画家さんが個展かは聞いたことはありませんが、今日は假屋さん、街並みではなく、他のライフワークの一つ「音楽活動」をテーマとした個展。その音楽活動のライブ演奏も行われました。私が聴きに行けたのは午後4時の部。黒川倬生さんのギター演奏で、俼実聖子さんのボーカルの生ライブ。生で聴く演奏は迫力がありました。ただボーカルの聖子さん「最近旧型インフルエンザに罹りまして」と声の調子がいまいちであることを語っていましたが、マイクを握れば、プロの血が騒ぐのでしょう、見事な声量を披露してくれました。アルバム第2弾も発売されたとの事。
(ライブ演奏のお二人)
(ギター演奏の黒川さん)
假屋さんの作品の中から、街並みを登場させているカレンダーを購入して帰って来ました。私の馴染みの街並みが5つほど登場する手作りのカレンダー、見ていると心和むのです。店内に置かれていた作品ノートから、その旺盛な制作活動の様子が伝わってきます。
神保町界隈や本郷の街並み、聖橋から見た御茶ノ水駅の風景、渋谷「ライオン」、吉祥寺近辺、私の居住付近等々。かって私が散策した風景が幾つも登場してきて、話題に話が弾みます。今日は「現代遺跡発見の旅」をお貸ししました。彼女の制作拠点の参考になるでしょうか。
今回の木版画展は11月21日(土)と22日(日)の2日間限りですが、風景画展は12月28日(月)~30日(水)、1月4日(月)~9日(土)(6日は休廊)とやや長期間に渡って、茅ヶ崎市のハスキース・ギャラリーで開催されます。
(聖橋付近からの御茶ノ水駅)
(2010年カレンダーの表紙:中華街入口)
(7・8月は吉祥寺近辺)
若き画家さんや音楽家達に活動の場を提供する「たぬき食堂」の親父の心意気を感じています。