煙に巻かれての痛ましい事故が相次いでいます。亡くなられた方のご冥福を心よりお祈りいたします。
昨日(23日)、富士神社境内で「防災訓練」が行われました。主催は「駒込富士前町」町内会防災部。東京消防庁から5人もの消防士の方が見えられての訓練。今回は4つの訓練が実施されました。第1訓練は「煙の中で体験訓練」。第2は消火器の使い方。第3は「119番通報」の仕方。第4は「人口呼吸と心臓マッサージ」更に「A E D」箱の使い方。
第1の訓練と、第4の訓練の「A ED」使用方法が私には初めての訓練でした。第一の訓練は「密閉された空間に煙が立ち込めたとき」の訓練で。20畳ほどのテント内に無害の濃い煙を立ち込めさせて、この中を3人ずつ歩くのです。テントの中は真っ白の”白い闇”まるで先が見えません。消防士の方からは次の3点が強調されました。屈んで進むこと。口にハンカチなどをあてがう事。壁(今日の訓練ではテント)に手を当て、壁沿いに出口まで進む事。
昨今、煙に巻かれた事故が続けて起こっていますから、皆真剣です。訓練を終え「周りがまるで見えないので怖い感じがした」、「出口までがとても遠く感じられた」、「実際にその場に居合わせたらパニックに陥ってしまう」等々の感想が語られました。私も一刻も早く脱出したくて、急ぎ足になり、つまずきそうになり、平常心から遠ざかりました。実際の時は精神錯乱状態になるかもしれませんが、一度でも訓練をしておくことが何かの役に立つかもしれません。
ただ脱出後は、迷路脱出のパズルを思い浮かべ、もし循環経路のグルグル回りに陥ったらどうやってやってそこから抜け出すのが正解か、パズルの一面があるなと感じました。
(これが体験ハウス:横)
(体験ハウス入口)
(消火器訓練直前)
(消火器は”ピン・ポン・パンと覚える)
第4の「AED」使用方法の訓練も有効でした。駅などで見かける事の多くなったこの「AED」箱、一体どのくらいの人が使用方法を知っているでしょうか。知らなければ”絵に描いた餅”で終わってしまいます。
箱を開けると「倒れた人の胸をはだけ、2枚のシートを心臓を挟むようにして貼り付け、電源を入れて下さい」と言うような音声が流れました。この音声の様に実施する訓練でした。
この様なPRを兼ねた訓練は、非常に意味が大きいと思います。消防署が町内会を通じてこのような訓練を実施することの意義は大ありです。更には学校などで少人数を対象にしての訓練がヴェストではないでしょうか。気候の良い日が幸いしました。23名の参加者、皆お互いに顔見知り。和気藹々の内に訓練は終了しました。
(人工呼吸)
(「A E D」の使い方)