GUINNESS BOOK

英国系パブ&ビール飲み歩き日記+α

イギリスでスーパードライ … Shepherd Neame (KENT)

2011-04-16 | イギリス旅行記2008
『アサヒ スーパードライ』が最高賞の“チャンピオンビール”を受賞

125年の歴史を持つイギリスのビール品評会“The Brewing Industry International Awards”において、、アサヒ スーパードライが“Champion Keg Lager”に輝きました。
ニュースリリース“Brewing Awards champion beers 2011 unveiled”には、
Champion Keg Lager: Asahi Super Dry, Asahi Breweries & Shepherd Neame, Faversham, Kent, UK
と書かれています。
受賞したのは日本のアサヒビールではなく、イギリスの“Shepherd Neame”。
スーパードライは、イギリスでもライセンス生産されています。

2年も前の話ですが、イギリス旅行でShepherd Neameのブルワリーツアーに参加してきました。
日本にも輸入されている、“SPITFIRE”などを製造しており、
イギリスで現在稼動している醸造所では最古となる、1698年の創業です。


Shepherd Neame

スーパードライの他にも、インドのキングフィッシャーなど、様々なビールがライセンス生産されており、ツアーの待合所には大きなパネルで紹介文も掲載されていました。

Tasting Notes:
Clean and crisp with a restrained bitterness and a subtle citrus aroma, this light golden beer was Japan's first "dry" lager. Its deft, distinct dryness comes from a carefully concise fermentation period, a minimum four week maturation period and the traditional addition of a small amount of rice. Fresh and with plenty of balanced finesse, it's an ideal accompaniment to the well-defined flavours and textures found in sushi.
(OUR BLANDS / LAGERSの紹介文より引用)

日本では味のないビールみたいな言われ方をするスーパードライですが、キッチリとテイスティングのコメントが書かれているのは嬉しい。
確かに、言われてみればシトラスっぽい風味も感じますね。


Shepherd Neame

イギリス最古だけあって、とても風格のある建物が並びます。
日本の大手ビール工場とは対象的ですね。


Shepherd Neame

ビールに使う水は、今でも工場の地下から汲み上げられているそうです。


Shepherd Neame

建物は古いですが、工場内部の醸造設備はピカピカの近代的なものでした。
これはスーパードライの酵母でしょうか?


Shepherd Neame

見学の最後は、お楽しみのテイスティング。
工場で造られているビールを何種か飲み比べましたが、最初に出てきたのがスーパードライ。
ラガーでは唯一のテイスティングサンプルでした。

日本で飲むものよりやや炭酸が控えめで、ライムのような香りをやや華やかに感じました。
テイスティングコメントを読んで影響されたせいかもしれませんが、決して味の無いビールではありません。
その味は今でもハッッキリ覚えています。

同じツアーを回っていたイギリスのご婦人からも、
「日本のビールは美味しいね。今日飲んだ中で一番気に入ったわ」
と話しかけられました。


ビアバーなどで、時々大声でスーパードライを悪く言うお客さんを見かけます。
一部のビールファンからは敵視すらされているように感じるスーパードライですが、私はこれはコレで美味しいビールだと思います。
美味しいスーパードライを売り物にしたお店もありますし、このニュースを機に、スーパードライが正しく評価されてくれるといいですね。


…書きかけで放置してしまったイギリス旅行記ですが、スーパードライ関連だけ抜き出して書いてみました。
工場見学の話も、また改めて書きたいです。


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