面会に行く前に体験農園での講習会に参加しました。
園主さんが作付けの説明をしている間、
その後ろの空には鳳凰が堂々と飛んでいました。
(写真撮りたかったなあ)
面会に行くとちょうど他の妊婦さんのお産の真っ最中でした。
「痛い、痛い」との声が聴こえていましたが、
やがて「オギャー!オギャー!」と赤ちゃんの産声が聴こえ、
「おめでとうございます!」とスタッフの方々が祝福していました。
高齢者の分野でばかり仕事をしてきた私にとって、
この出産の現場はとても驚きの連続です。
そして新鮮な感じです。
お母さんたちは分娩が終われば何事もなかったかのように、
ICUから出て行かれます。
あんなに苦しい声を出していたのに、
叫び声やわめき声を出していたのに、
お母さんはこうやって強くなっていくのだなあと思いました。
ここに毎日出入りがゆるされている自分は、
とても重要で大切な学びをしているんだと思います。
さて、しとりんの3人の主治医さんたちは、
毎日しとりんのベッドに顔をだしてくださいます。
血液検査の結果が良くなってきているので、
来週の月曜日にもう一度検査し、
その結果によって新しい薬の投与を考えているとのことです。
夕方、内診がありました。
ひーちゃんはおよそ1,500gに大きくなっていました。
転院してから100gほど増えました。
2人で成長を喜び合い、感謝の思いでいっぱいになりました。
いつ破水が起きてもおかしくはない状況なのに、
こうして1日1日を守られていることが不思議でなりません。
東京女子医大病院 母子総合医療センター MFICU(母体・胎児集中治療室)では、
前の病院と同様に安静を第一としていますが、
違う点は寝たまま食事をしたり留置カテーテルをしないことです。
食事は座って出来ますし、
トイレは車椅子で連れて行ってくれます。
ここ2~3日で、顔面に現れていた副作用もかなり消失してきました。
しとりんの体力が少しずつ回復してきています。
当面の目標は31週を迎えること。
不思議な力に守られながら今日も無事に過ぎていったのでした。
皆様のお祈りに心から感謝します。