私が半信半疑でいると、さらにマリア様はおっしゃられました。
「ならば、この方々の般若心経を聴いてみてください」
すると、2人のご年配女性が魔王殿に入って来られ、
般若心経を唱え始められたではありませんか!
それを瞑想中に聴き及んでいると、私の目の前に沼地のような光景が広がりました。
そして、その沼地の中からいくつかの魂たちが天に向かって、
キラキラと光りながらゆっくりと上昇して行くのが見えました。
上昇した空は夕陽に染まって真っ赤でした。
「ご覧になられましたか。この方々が唱えられた般若心経でも、
それを聴いて上っていかれる霊がいるのです。
聴く耳のある霊ならば上がってゆけるのです。
ならば、あなたの歌ならばもっと大勢の人たちが天に上がっていけるのですよ」
「私にはとても信じられません」
「でしたら、今ここで、心の中でいいので、賛美歌を歌ってみてください」
私はおそるおそる、ルーテル教会の礼拝式文の中にある奉献唱を歌ってみました。
ああ、神よ我がために、清き心をつくり、
我がうちに直き霊をあらたにおこしたまえ
我をみ前より捨てたもうなかれ、
汝のきよき霊を我より取り去りたもうことなかれ
汝の救いの喜びを我にかえし
自由の御霊を与えて我を保ちたまえ
(旧約聖書 詩篇51編 10~12節)
するとどうでしょう!
先ほどの般若心経よりも多くの魂が光となって天に上って行ったのでした。
そして、いつしかマリア様の姿は消えて、
黄金の観音菩薩様が私の目の前に立っていました。
つづく
(写真は「雲の中から現れる者」)
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