まぁ～大企業の株主総会ですから当然といえば、当然なのですが撮影禁止だったそうです。知らなかったもので堂々とカメラを出して撮影していました…(笑) １１，０６，２３ ホテルニューオータニ ＦＵＪＩＦＩＬＭ ＦｉｎｅＰｉｘ ＡＸ２５０
２３日は生まれて初めて株主総会に出席してきました。鉄ちゃんのお仲間には井門様のように自ら会社を経営されて株主総会を招集する立場の方もいらっしゃいますが、私などは何のへんてつもない、ごくごく普通の労働者ですので株主総会なんて無縁な存在で過ごしてきました。それがつい数年前にＪＲ東日本の株式を所有する事になりました。
近年は株式を持つと言う事は私腹を肥やす対象（マネーゲームってヤツです）になっていますが本来、健全な資本主義社会（労働者が搾取を前提とした資本主義に健全なものを認める事自体、自虐的行為ですが…）で株式を保有すると言う事は、私財をその企業に投資して応援すると言う事だと思います。
鉄ちゃんとしては毎日利用する身近な鉄道会社でもあるのでＪＲ東日本（もっと身近に鉄道会社があるだろう！と言う外野のヤジは無視して…笑）の株を数年前に一株ながらＪＲ東日本株を購入したしだいです。（後日、株式単位が変更となり１００株になりましたので現在は１００株所有となります。）
ただ一番身近で親しみを持つＪＲ東日本と言う企業を純粋に応援する事は出来ません。なぜなら労働者に対して数々の不当労働行為を繰り返して来ているからです。そして流れが変わり是正はされてきてはいるものの、まだまだ言われなき差別や弾圧を受けている仲間が多数います。また不採用問題も解決していません。一労働者としては糾弾しなくてはならない企業ではありますが純粋に身近な鉄道会社として一株くらいも持ってても良いのでは？と言うのが株を購入した率直な思いでした。
入口におきな看板が出でいてそれを撮影しようと思ったら、宴会場の提灯がひとつあるだけでした。１１，０６，２３ ホテルニューオータニ ＦＵＪＩＦＩＬＭ ＦｉｎｅＰｉｘ ＡＸ２５０
さて、株購入後は毎年６月に入ると株主総会のお知らせが届くのですが、平日開催でもありますし（最近は株主に楽しんで株主総会に出席してもらおうと芸能プロダクションのエイベックスは週末に株主総会を開催し、総会後は人気タレントのコンサートもみれると言う粋な株主総会等もありますが…）おいそれと出席は出来ませんでした。しかし今年は偶然にも私の休みとＪＲ東日本の株主総会が重なり、それでは良い経験をさせてもらおうとはじめての株主総会に出席したしだいです。
ＪＲ東日本の株主総会会場は赤坂見附のホテルで開催されます。企業の大きさから言えば大ホテルの大宴会場なのは納得出来ますが、大宮の鉄道博物館なんかでやるば面白いのにぃ～なんて思ってしまいます。株主総会会場に向かうために久々に東海道線の通勤電車に揺られて新橋へ、銀座線に乗り換えて赤坂見附へ向かいます。東海道線で通勤の混雑に眼を白黒させていたのが銀座線では殺人的超混の車内では静岡県在勤者としては人の流れに身を任すしかありませんでした。
かつて、青山勤務時代は自分のセールステリトリーだった赤坂見附周辺ですが数年間のブランクは地下道で地図を見ながら右へ、左へと迷うだけの街に変貌していました。
目立たないところに注意書がありました。帰りによく読んだらカメラの持ち込み禁止で撮影も禁止とかいてありました…気が付くのが遅かったみたいです。ゼッケンや腕章などが禁止と言うのが鉄道会社らしいと言えます私も「青年部」の腕章をして制止されてみたかったなぁ！ １１，０６，２３ ホテルニューオータニ ＦＵＪＩＦＩＬＭ ＦｉｎｅＰｉｘ ＡＸ２５０
さて、会場はものものしい雰囲気で株主を迎えていました。まぁ、何処のＪＲも株主総会と言えばこんな雰囲気なんだろうと察しがつきます。ただ一時ＪＲの株主総会にもいたと言う総会屋の類いは見受けられませんでした。
株主総会開会同時に不規則発言（まぁ、ヤジなんですが、ヤジの内容がなかなか的を獲ています…笑）続きますが全体的に言えば穏やかに式が進められて行きます。事前に集約した株主からの質問に対しては（どうやって集約したのか？私は聞かれていませんが…）会社側からの一括回答があり、中でも不採用問題で国土交通省から取次を受けた職員の受け入れに対しての会社側の回答は核心には触れず、はなはだ不誠意であり、（不誠意なので当然ですが）多くのヤジが飛ばされていたのが印象的でした。
会場に入るにはこのカードがないと入れません。発言するときはこのナンバーと氏名を名乗って発言します。 １１，０６，２３ ホテルニューオータニ ＦＵＪＩＦＩＬＭ ＦｉｎｅＰｉｘ ＡＸ２５０
また、事前に集約した株主からの質問に続き、会場での株主からの質問者からの質疑があり質問者から大震災後の東北新幹線の利用状況について質問があり、会社側から東日本パス発売の効果で一時５０％以下まで落ち込んでいた輸送量が６月の東北新幹線全体では乗車率が対前年９９パーセントまで持ち直したものの下り列車に言えば仙台・一ノ関・盛岡各駅での降車（各駅とも被災地へのアクセス駅となり、同駅を利用した旅客の大半は被災地へのお見舞い・ボランティアへの向かう旅客である事が伺いしれます）がほとんどで盛岡以北（新青森・秋田方面）への乗車率は極めて厳しい状況であると言う報告のが印象的でした。
質問の中には会社側には耳の痛い質問もあり、信濃川発電所の水利権問題（俗に言う水泥棒事件）での回答では”国鉄時代から続いて事象であり当社は法令違反をしている意識は全く無かった。”などと言う当事経営者としての自覚が全く無い発言で経営者としての資質を問うヤジがそれまでヤジを飛ばしていなかった人からも出していました。
私は総会の流れからヤジを飛ばしている株主（主に我々の関係者だと思いますが）には絶対発言させない様に事前に会社側が選定した質問者のみから質疑をうけていると思っていたのですが、そうではないようで（実に民主主義的にすばらしい事なのですが…）議長である清野社長が我々の仲間の人を発言者に指名して、そこから核心である不採用問題や、大震災当日ののシャッター締出問題（帰宅難民者を駅構内から追い出し、後に石原都知事が激怒した事件）などで会社側の姿勢を問いただす質問が多く出で要職の方の姿勢を問いただす良い機会だっという感じでした。ただ清野社長は立場は違えど、人間的には正直で素晴らしい人柄が見え隠れしていて好感を持てる場面もありました。一例をあげるとシャッター問題で大震災直後の各新聞の社説・論説・投書で厳しい意見が掲載されていだが、どの程度把握していのか？社長室にはどんな新聞が見られるのか？という質問に社長自ら丁寧に”朝日・毎日。読売三大紙と日経と東京新聞を社長室で眼を通している”という回答に、そこまで言わなくても良いのにと思わず和んでしまった場面もありました。
株主総会は１２時過ぎに終了。こちらはＪＲ東日本に往復１，２４０円を支払って株主総会に参加しているので昼飯くらい出るのかと思ったら、ハイさようなら！って感じで終了してしまいました。気がつけば壇上にＪＲ東日本幹部の姿はなく、生まれてはじめての株主総会はこれがぁ株主総会？って言う感じで会場を後にしました。
バカでかいホテルですのでホテルの建物から出るのも一苦労です。昼を過ぎ空腹を感じていました。ニューオータニ内のホテルレストランでもランチなので意外とリーズナブルでしたが、青山勤務時代にアフター５のテリトリーだった赤坂見附で懐かしいお店を探し出しランチをして渋谷経由で帰りました。
