DT200Aの庫 (goo-blg)

社員旅行で石巻線・仙石線を乗り鉄してきました。


 東京駅の東北・上越新幹線ホームに上がるとEast-iが停車していました。誰ですかぁ?ドクターイエローだ!なんて…何処が黄色なんですかぁ!(笑)  11,11,29 東京駅  FUJIFILM FinePix AX250

 11月29日~30日は会社の社員旅行でした。もともと反会社側の人間である私が、管理者や他労組の人と仲良く旅行する事自体不自然なのですが、今の職場は少人数しかいないのであまり自分のポリシーを前面に出すのは人間関係から言ってもあまり良いとは言えず、主張する所は主張として、リクレーションの旅行は親睦の意味が大きく、ここは牙を納めて社員旅行に昨年から参加する事にしました。
 昨年の旅行は奈良・京都でした。今年は何処に行きますか?と夏の終わり頃にアンケートをとりました。候補地は高山や伊勢、金沢等と共に仙台も名前が上がっていました。今年は大震災があって、仙台に行って被災地にお金を落としてくるのも復興支援と言う事になり大差で仙台が旅行の行先地に選ばれました。そこで世話好きな私ですので(悪く言えばお節介とも言います・・・自覚症状はあります)その旅行の手配の全てを引き受ける事になりました。この手の旅行はパッケージツアーが適しているのは前の職種から得た知識としてありました。いろいろネットで調べるとJR東日本・びゅうで発売している往復の列車が限定され条件で価格を押さえた「驚きだネ!」と言うツアーが一番リーズナブルとわかり、前職種の同業者でもあるピー助君(彼とは偶然にも職種が変わった今も同業他社の関係あります)に手配をお願いした次第です。
 職業柄、旅行は全員が一挙に行けないので3班に分けて旅行をし、私は最終班となりました。


 仙台きっての歓楽街の国分町です。ススキの程の活気はないものの人通りは絶える事無く活気に満ちていました。アケ番でしたので最後まで付き合うのは限界を感じて断念しました。  11,11,29  FUJIFILM FinePix AX250

 29日は一交勤務の非番(通称:明け番)で勤務終了後、慌てて自宅にもどり、手早くシャワーを浴び、着替えて東京駅に向かいました。東京駅では東海道新幹線から乗換て来た本隊と合流しましたが、既に本隊は東海道新幹線車内でさんざん呑んだらしく、みんな赤ら顔で、テンションは最高潮でした・・・んで、それだけ呑んだから東北新幹線では大人しくするかと言うと、全く逆で周囲の人の顰蹙の視線をもろともせず呑み続けていました(周囲から良く文句が出なかったのが不思議です・・・私が逆の立場だったら怒鳴っていると思います)。おかげで仙台到着時点ではムードメーカーはみんな、完全に出来上がってしまいホテルに入ってから街へ繰り出した居酒屋ではみんな呑み疲れてまるでお通夜みたいなテンションの低い呑み会になってしまいました。せっかく出発前に゛美味しい料理を!゛と特に予約した生きの良いお刺身や地料理を残し、更には2時間呑み放題のプランなのに時間前に店を出てしまう始末で、まったく困った呑助です(世の中では、これを自業自得と言うのだと思います)。


 小牛田に着くとC11+旧客が留置されていました。予想しなかった出逢いにニャリ!デジタルですから明るく撮れていますが、本当は相当に暗い条件でした。  11,11,30 小牛田 Canon EOS7D

 さて30日は出勤日と同じ5時前に起きました。他の人は寝坊して、もし時間があれば塩釜に行って牡蠣焼を食べるそうですが、私はそんなプランには馴染めず、仙台―(東北線)―小牛田―(石巻線)―石巻―(仙石線)―仙台のルートで乗り鉄をする事にしました。この中で特に石巻―(仙石線)―矢本間は陸前赤井駅近くの変電所が被災したために電車が運転出来ず電化区間ながら小牛田運輸区の陸羽東線用のキハ110で運転され、さらに同区間の閉塞がスタフ閉塞で運転されているとの事で、以前から訪れたいと思っていただけに、ちょうど良い機会となりました。
 ホテルを出ると意外にも雨でした。鉄ちゃんなら雨模様なら不貞腐れて寝ているのですが今日は乗り鉄ですから、まだ気が紛れます。ホテルから仙台駅までは10分程歩くのですが、駅までのルートにはちょうどアーケード街だったので濡れずに駅に着く事が出来ました。
 仙台駅06:00発の東北線下り列車に乗りましたが周囲はまだ真っ暗でした。薄明かるくなった乗換駅の小牛田駅では思いもよらずC11と旧型客車5両が留置されているのが見れてビックリ!しばらく眺めていました。旧型客車もさすがに5両も繋がれとなかなか様になっています。この編成を非電化区間でC6120号機が牽けばまるで現役の様に見えるのではないかと期待を持ってしまいます。
 さて小牛田で石巻線に乗り換えて石巻駅に到着すると、駅前は以前の風景に見えます。しかし良く見るとブルーシートで覆われた店舗が目に入って来した。駅前であるので優先的に復興が進んでいるとは言え、被害を受けたままの建物もある事を知り、石巻が被災地である事を再認識させられます。


 矢本駅でのタブレット(スタフ)の受渡光景が撮影出来ます。スタフ閉塞では非閉塞機側駅では運転士がそのままエンド交換の際に、スタフをそのまま携行してしまうことがありますが、矢本駅では一旦駅側に返す形になっていました。  11,11,30 矢本  Canon EOS7D

 さて今回のメインである石巻―矢本間の列車ですがキハ110の3連で運転され通勤・通学時間帯は混雑するものの、他の時間帯は至って閑散としていました。スタフ閉塞は当初は矢本駅に閉塞機があったのですが、石巻駅の復旧が進んだために閉塞機を石巻駅に移設したとの情報を得ていました。現地に行くと石巻駅ホームではスタフの受け渡しは撮影し辛く、かえって意外にも矢本駅側が晴れていれば光線状態もよく撮影しやすい様でした。ただ年内には矢本―陸前小野間が復旧されると言う計画で、復旧後はスタフ閉塞がどうなるかは不明です(多分、スタフ閉塞区間の延長になるとおもうのですが?)。
 矢本から仙台方面に行くには松島海岸駅まで列車代行バスに乗る事になります。前の列車に接続した代行バスはガラガラでしたが矢本発10:33の114便は矢本発場面で既に7割の乗車率で、途中駅から乗ってくるばかりなので最終的にはほぼ満席になりました。列車代行バスはあたかも被災地巡回ツアーの様相を呈していて野蒜駅から東名駅周辺の津波被害が大きかった地域では、その光景に言葉を失うばかりでした。野蒜―陸前小野間で地震に遭い切通で停車したままだった下り列車は被災後に撮影したGoogleの航空写真とは違う位置に停車していて、どうにかして開けた場所まで移動させた様です。また野蒜―東名間で津波に流されて脱線転覆した上り列車は廃車が決定的なので現地で解体されてしまったのでしょうか?姿が見えませんでした。
 津波の被害を眺めると入江が入り組んだ海岸は被害が大きかった場所とまったく被害を受けなかった場所があるのがわかります。子供の頃、社会科(地理)でリアス式海岸に代表される海岸線は津波の際には津波が増幅されて、より大きな被害になると教わりましたが、それはまったく逆であった事がわかります。
 松島海岸駅で再度、仙石線に乗車し仙台に向かいます。仙台駅ではちょうどお昼になったので駅ナカ(改札の外ですが)で美味しい海鮮丼を食べて、仙台駅12:44発のMaxやまびこ140号で帰宅となります。ここで本隊と合流となりましたが昨晩は私は帰りましたが、他の人は夜の帳を徘徊した様で、列車が発車するなり、あっと言う間に全員寝てしまいました。私も朝が早かったので郡山発車までまったく気がつく事なく寝入ってしまった様です。
 那須塩原あたりからは雲も切れ青空になり東京駅に定時到着し、この社員旅行も終わりです。本隊は東京駅から東海道新幹線でさらに西に帰りますが、私は東海道線で帰宅しました。


 仙石線の列車代行バスの松島海岸駅到着の光景です。列車では20分程度の距離を40分以上掛けて結んでいます。 11,11,30 松島海岸駅前  FUJIFILM FinePix AX250

【追記】
 このブログを見てマチさんより貴重なアドバイスをメールでいただきましたのでご紹介したいと思います。

>仙石線沿線で津波被害にばらつきがあるのは沖合いの松島の島々が防波堤となって守ってくれたところがあるという特殊事情があります。岩手では宮古で38.9メートルまで津波が増幅された湾もありますので教科書が違うというのは語弊があります。次に来た時に命に関わるので念のため。

 確かに誤った認識は命にかかわることですので、あえて追記と言う形でアップさせてもらいました。

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コメント一覧

DT200A@P905i
ワム8様
ご投稿、ありがとうございますm(__)m

〉古き良き時代の親睦旅行と少しも変わりませんね・・・国鉄時代そのものですね。

 なんだか、嬉しくなるお言葉をありがとうございます。でも、車内の呑みは騒ぎ過ぎでした
ワム8
汽車の中で飲んで騒ぐ。
古き良き時代の親睦旅行と少しも変わりませんね、国鉄は滅んでも職場の親睦旅行スタイルは乗り物は近代的になっても国鉄時代そのものですね。
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