![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/50/bb2bb0f35ce73f8b82c201e050fde910.jpg)
国鉄時代Voil25の特集は2度目のEF58です。表紙はなんと厳かに執り行われる教祖様のお召装備の光景です。検修の職員が誰一人、ヘルメットをかぶっていないのが時代を感じます。ところで、この写真の中で晩年とお召装備と決定的に違う作業がひとつ(ひょっとしたらそれ以上あるかもしれませんが…)写っています。みなさんわかりますか??(答えは↓) FUJIFILM FinePix AX250
地震の悲惨さが脳裏から離れない中、私が今発売を一番楽しみにしている国鉄時代Vil25が手元に届き、すぐさま食い入るように読み入り、ほんのひと時だけ悲惨な光景が消えました。
今回の特集は私の青春を掛けたEF58です。たしか国鉄時代としては2回目だと記憶しています。この本で私は上越型EF58の文と写真の一部を担当しています。実はこの本のの企画を頂いた時点では「北のEF58」と言う特集とのことでしたので、北のゴハチと言えば東北線と高崎線になりますが東北線のゴハチは前面原型窓のゴハチが晩年まで活躍し、更には創臨で東京機関区のEF58も乗り入れていた経緯があり、撮る機会も多く薀蓄を文章にする方がきっといらっしゃると思い、あえて地味な高崎線(上越線も含め)=上越型のEF58の担当をさせてもらいました。上越型のEF58も鶯谷ホーム等で立っているとごく普通に見られた存在でしたので、極めて身近な存在だったものの上越型と称される画一的なスタイルのために人気はイマイチでした。それだけにわざわざ撮った写真も少なく、さらに文章するのもインパクトが薄く難しいものでした。そこで私は上越型のEF58が一番上越型らしい「冬」に特化した文章にしてみました。写真は通学途中に遅れて上野駅に滑り込んできたのを目撃して撮影した雪だるまのEF58を1枚だけ掲載してもらいました。この写真はかなりあけて撮っているので後ろがボケて写っていますが、後ろのサラリーマンと「うえの」の駅名板がボケて撮れているのがポイントです。撮った時にあえてそのふたつを入れて撮影しました記憶があります。その他の写真は幼少期から大宮界隈にお住まいだった松永務氏にお願いしましたが、さすがに地元です。よく撮っていると感嘆してしまいました。
他の記事は東海道・山陽線のEF58の記事が中心となっています。やはり改造の少なかった東海道・山陽線のEF58に人気があったし、それだけ撮影もしていたということでしょうか?記事ひとつひとつにゴハチへの思い入れが詰まっていて、読んでいてゴハチに燃えた若かりし日の思い出がまるでバイアグラを飲んだ様に(注:私はバイアグラは服用した事はありませんが…)ムクムクと膨らんできました。
また、本の中に鉄ちゃんでは後輩だけど会社では上司となるK君の写真が出ているのには苦笑してしまいました。まぁ、あの頃は仕事しているんだか、鉄ちゃんの延長だかわからない時代だったかもしれません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/5c/3b5a9c86e3fed793c408eb1c410b3e5f.jpg)
高校時代は教科書を入れたバックの中にOM1と85ミリレンズと50標準レンズを忍ばせて通学していました。いまネガを見返すと通学途中で撮った写真の多い事…通学は学校へ行くのではなくネタ探しに行っていたのかもとれません…笑 77,02,04 804レ 上野
表紙のお召装備準備光景ですが、晩年と違う作業とは自連の磨き出しです。磨き出しをすれば鉄の地肌が出てとても渋い輝きをするのですが、せいぜい二人しか作業が出来ず、更にとにかく手間がかかるそうで晩年は銀色のペイントを塗るようになってしまいました。反面、ペイントだと連結するとペイントが剥げて再塗装しなければならないのに対し、連結しても磨き出しだとしばらくは光っていたので一度磨いてしまえば手間はかからないとの事でした。この話は私が若い頃に職場に居た元東京機関区検査長(戦前の国鉄中学卒の人で、EF53のお召も手がけた人)に教えてもらった話です”お召装備で自連の磨き出しとペイントではそれだけでお召装備の格が違う”と言っていたのを思い出します。