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地図を眺めて奇跡の一本松は朝陽にシルエットになると思って訪れたのですが、まさか足場が組まれているとは予想外でした。 13,05,23 陸前高田の奇跡の一本松 05:04頃 Canon EOS7D
23日は素晴らしい朝を迎えました。しかし寒い!!なんと5℃です。5月下旬とは言えさすがに東北の朝は(念のために持ってきた)ヨットパーカー無しでは外には出れません。
あまりにも天気が良いので、不謹慎かもしれませんが陸前高田の奇跡の一本松を見に行くことにしました。被災地は観光地ではありませんが奇跡の一本松はモニュメントしとて災害を後世に伝えると言う意味が大きいので物見遊山で行っても顰蹙には当らないと思ったからで、自分としてはやはり一度は見てみたいと思いが強かったからでした。
陸前高田を訪れるのは震災後はじめてですが、ここの被害は桁外れだったことが今でもわかります。あの大槌町でさえ被災後3ヶ月でプレハブが建って仮営業するコンビニとかガソリンスタンドがあったのに陸前高田は街に全く復興の足後が見られませんでした。かつてデコイチが小牛田でボイラー欠水で運休になったとき急遽、岩手開発鉄道を撮影し夕方に宿のある石巻まで移動する際に陸前高田を通過しましたが、そのとき同乗していた蒙Aさんの”三陸ってきれいだねぇ!”と言う言葉が今も残っています。それだけに今の陸前高田、そして奇跡の一本松を見ておきたかったのです。
肝心の奇跡の一本松はモニュメント(造花?剥製?)完成に向けて足場が組まれていて綺麗には撮影が出来ませんでしたが、被災2年を経過してもなお 復興が思うように進まない陸前高田の現実をこの眼で確かめられたらただけでも貴重な体験でした。
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思いつきで立ち寄った撮影地としてはまぁまぁではないでしょうか? 13,05,23 三陸鉄道吉浜 701D 06:44頃 Canon EOS7D
道路が混まないうちに盛に戻る事にします。三陸道に乗ってから思いつきで三陸鉄道を撮影する事にしました。それは盛駅06:00発の列車があったことを思い出したからでした。光線から言うと海が入るアングルは期待出来そうにも思えませんが、新緑の山はバックに入るはずです。三陸から吉浜までロケハンをしながら沿線を走りましたが、゛ここ!゛と言う場所はなく、吉浜付近で妥協して撮影する事にしました。撮影した701Dは吉浜駅で折り返しで702Dになるので10~15分待てばもう1本、撮影出来ます。しかし交通量の増加の懸念があり701Dだけ撮影して切り上げる事にしましたが、その予想は的中し三陸道に入ると通勤の自家用車や復興工事の他県ナンバーのトラック等がやたら走っていて渋滞で停車はしないもののノロノロ運転で、岩手開発鉄道沿線に戻ってきた時間は111レが盛駅発車の10分前でした。
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この場所も新緑が綺麗な山々が続きます。この場所は午前中、それも早い時間限定です。 13,05,23 岩手開発鉄道日頃市-岩手石橋 112レ 08:11頃 Canon EOS7D
まず111レは日頃市駅の構内を敷地外から撮影します。次の112レと141レは早い時間で無いと太陽が廻ってしまう日頃市-岩手石橋間で撮影しました。その後は太陽が高くなってきたので前日と同様長安寺付近の木陰で仮眠をしていました。11時になったので沿線にある黒船と言うラーメン屋に向かいました。はっきり言って私はラーメンは好きですがでも反面、人の身体に良い食べ物だと思っていません。特にこってりラーメンとか称する脂だらけけのラーメンのスープが体内に入れば、即肪となってしまてメタボになってしまうからです。ラーメンは食べなければ、食べない程良いと思っています。だからラーメンは人類が出会わなければ良かった最たる食べ物と思っています。しかし、例外もいくつかあります。その例外のひとつがここの黒船のラーメンです。鰹出汁のスープはかつて東京・北青山にあった伝説のラーメン屋「大海」に匹敵するするくらいのスープの旨さです。更にやや太い麺がスープと絡んで素晴らしいコンビネーションを造り上げます。5月に訪れた際は満席で行列が出来ていて諦め、今回は22日は定休日でやっていなかったので”今日は是非!”と言う思いで向かいました。時間がまだ早かったので一番乗りの客でした。
さて、身体には悪いがとても美味しいラーメンを堪能して、さっきまで昼寝していた場所に戻りウトウトしていましたが、12時を廻ってふと空を見ると雲が出てきました。そのうちに消えるだろうと鷹をくくっていましたがどんどん雲が増えてきます。スマホで雲の動きを確認すると日本海から流れ込んだ雲が北東北の太平洋岸にも一部流れているようです。上空の雲はその一部と考えられます。この雲は高気圧の関係でこれ以上南には降りないと判断したので、思い切って石巻線へ転戦する事に決めました。
通常、盛から石巻へ移動は国道45号線を移動するのが一般的ですが、朝の陸前高田の惨状が眼に焼きついていて、またあの光景を見るのは辛かったので内陸部の県道を使って南下することにしました。
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期待していなかっただけに、原色のDE10がやって来たので嬉しくなってしまいました! 13,05,23 鹿又-曽波神 1653レ 14:47頃 Canon EOS7D
当初、3時間弱と踏んでいた盛→石巻の移動時間は2時間程度で到着し、石巻14:55着の1653レに充分間に合う事が出来ました。鹿又-曽波神間の適当な場所(線路際に草がない所)でカメラをセットしてまっていると、なんとやってきたのは原色のDE10でした。期待していなかっただけにテンションが上がります。”これは追っ掛けるしかない!”と石巻駅までいくと駅構内には先ほどの1653レと共に654レも停車していて、こちらも原色機でした。この光景にはまた、また興奮してしまいました。そして程なく654レが小牛田に向けて発車していきます。その後、下りの659レが石巻駅に到着しましたが、これも原色機です。ここまで来ると自分の興奮をどう抑えるのか困ってしまいます。まずは落ち着いて今後の動きを練ります。地図を見ると石巻港駅が南北にあり午後は道路側から順光になるのがわかります。そして1653レと659レが到着すると石巻港駅は原色のDE10が2両入る事になります。そうなれば石巻港へ向かうのは当然の選択でした。
石巻港駅に到着すると16:15発の656レが発車待ちでしたが、さすがにこの機関車は更新機でした。
ここでは瓦礫輸送の659レを駅構内のはずれから撮影し、その後石巻港駅に移動します。石巻港駅付近に車を駐車するスペースが見つからず、駅の事務室に行って撮影に来た旨を伝え”写真は敷地外から撮影するので、車だけ邪魔にならない場所に駐車させてもらえないでしょうか?”と言うとJR貨物の駅の人が”せっかく来たのだから私が立ち会うから遠慮せずに敷地内で撮影しなさい!”と嬉しい事を言ってくれ、ありがたく好意に甘え、数分程度構内から原色DE10の2台並びを撮影する事が出来ました。
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30年前に来ていれば全機原色だったんでしょうが・・・その頃、石巻線なんて眼中にありませんでした。(許可を得て撮影) 13,05,23 石巻港 手前1652レ 後ろ658レ 16:57頃 Canon EOS7D
その後は敷地外に出で駅構内を撮影していましたが駅の入換誘導を委託されている東北ロジステックの社員の方も入換作業を撮影していると”ここ邪魔にならない?”と気にしてくれて、鉄ちゃんの風当たりが強くなっている昨今、先ほどのJR貨物の人と言い、岩手開発鉄道の社員の方々と言い、暖かい配慮の中で撮影が出来ることに幸せを感じてました。
さて、結局は石巻港駅には日没となる18:20まで長居をしてしまいました。撮影後はまずは、ほこりっぽい所にいたので汗を流したいとカーナビで検索してみると石巻港貨物線沿線に「元気の湯」のを見つけ、向かう事にしました。ここは入浴料が800円でしたが私の大好きなジェットバスがいくつもあり、ついつい長湯をしてしまい出てきたら19時をだいぶ過ぎていました。
すっかりリフレッシュしてして、次のアクションに移ります。24日は只見線の撮影を予定していたので矢本ICから三陸道-仙台南部道路経由で東北道に出て福島西ICで降りました。ここから115号で猪苗代に向かいます。福島西ICの近くでは30年前に”探偵さん?”と言われたラブホテルも健在でした。深夜になっていたので115号線は非常に快調で福島西ICから猪苗代まで50分程度でした。そういえばこの道を秋晴れの日章旗が栄える日に暴走行為に近い状態で走り抜けた事を思い出してしまいした。猪苗代からはいつも撮影で通りなれた県道を走り磐梯河東ICから磐越道に乗って○ヨする新鶴PAに着いたのが00:30頃でした。
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3両の原色機で興奮してしまいすっかり忘れていましたが、日本製紙の入換機を撮影するのも今回の目的でした。 13,05,23 石巻港日本製紙専用線スイッチャー Canon EOS7D