DT200Aの庫 (goo-blg)

函館本線山線廃止問題がいよいよ現実味をおびて来ました!


 復活C62時代の頃でさえ長万部―ニセコ間の存続が出来るのか危惧していた事を覚えいています。それから思えばあれから20年、良く持ちこたえたと言うのが正直な思いです。   91,11,03 小沢-銀山 9163レ PSコントラスト修正 スキャナー : Nikon COOLSCAN ⅣED TMX

 2030年度開業を目途に工事が進められている北海道新幹線の札幌延伸に伴い並行在来線の取扱いが注目されています。中でも廃線が取りざたされている函館線の長万部―小樽間(約150キロ)のうち、長万部―余市間(約120キロ)の廃止がいよいよ現実のものとなって来たようです。
 函館本線でも一番輸送密度の低い長万部~小樽間(約288キロ)の生鮮も視野に入った話しあいは後志ブロックとしてひとくくりに扱われ沿線自治体の中で態度を保留していた1市3町のうち、黒松内・蘭越・ニセコの3町が苦渋の選択と言うより現実的な選択として鉄道を廃止してバスに転換する案を受け入いれる方向に固まったと聞いております。これにより長万部―余市間のバス転換が決定的になったと言えます。
 新幹線開業による並行在来線廃止では信越線横川―軽井沢間が前例として存在しますが、この区間は急こう配による特殊な輸送形態のために廃止となったと言う特状を考慮すると新幹線開業による初の在来線廃止と言う事になると思われます。
 ただ鉄ちゃんにとってはC62重連”ニセコ”の印象があまりにも強くあくまでも本線、されど本線と言う印象が強いのですが実態は長万部―黒松内・蘭越間の輸送密度はバス転換したとしても経営は大変厳しい事が予想される程低く、鉄道廃止の交換条件であるバス転換がなされたとしてもいずれそのバス路線も廃止となる事が充分ありえるほど厳しい経営環境であることは間違いないと思われます。


 近年、山線が注目されたのは有珠山噴火による優等列車山線迂回といって過言ではないと思います。普段は静かな山線がかつての栄華を取り戻した様に優等列車が運転され山線の存在意義を知ったものでした。    00,04,20 然別―銀山 う8001レ オリンパスOM1 TMX スキャナー : Nikon COOLSCAN ⅣED 

 一方。余市―小樽間に関してはJR北海道が独自に廃止対象としている輸送密度よりはるかに上回っており余市―小樽間の廃止には小樽市の強い反発が予想されます。もともと整備新幹線開業にあたっては沿線自治体の合意がないと開業への道が閉ざされる原則があり、もし小樽市(余市町)が並行在来線の処遇に対して合意しないと北海道新幹線札幌延伸開業自体が難しくなると言うジレンマも出て来てしまいます。
 私の印象から言わせてもらえば函館本線のうち長万部―余市間はいくつかの沿線バス転換、余市―小樽間は上下分離方式で線路・施設は北海道と沿線自治体が出費した第三セクターが所有し、運行はJR北海道が委託されて現状維持の本数と札幌直通列車運転となる可能性が高いと思っています。一番問題なのは長万部―余市間のバス転換で長万部―余市間の直通バスは存在せず長万部ー黒松内・蘭越間と蘭越―倶知安に倶知安―余市間の3系統の運行形態のバス路線が出来、地域輸送に特化したものとなるのではないかと思っています。
 私が函館本線を知ったのはやはりC62重連”ニセコ”でした。その当時は林業も盛んで、倶知安をはじめ沿線にはそれなりの人が住んでいたのが当時の動画をみると伺い知れます。その後半世紀で国鉄の解体・林業の衰退による過疎化が進み、今や本線とは名ばかりの限界ローカル線に落ちぶれてしまいました。北海道新幹線札幌延伸があろうがなかろうが、函館本線の廃止問題はクローズアップされていたと思われます。鉄道そのものが斜陽産業である現在、山線廃止は致し方ない現実なのかもしれません。


 有珠山噴火の際には高速道路も閉鎖されたため道南と道央への交通手段は限られ特急はありったけの予備車を連結して、その需要にこたえていました。まだ基幹機関としての鉄道らしさが残っていた事を想い出します。    00,04,20 然別―銀山 9060D オリンパスOM1 TMX スキャナー : Nikon COOLSCAN ⅣED 

https://news.railway-pressnet.com/archives/35875

https://news.yahoo.co.jp/articles/c51b3c3729640a605a2521f1ac6fd53069a60b66

【02月05日 追記】
 この投稿をした後に情勢を一変するニュースが入って来たのでお知らせいたします。それは従来、余市―小樽間の鉄道存続を主張していた小樽市長が態度を変化させてバス転換も視野に入れた住民との協議と言うニュアンスになったと言う記事です。一説によると財政支援を期待していた道より前向きな回答を得られず、小樽市だけで鉄道存続はほぼ不可能と判断したのだと思われます。
これにより函館本線長万部―小樽間(国後ブロック)の廃線の危機が一層迫ったと言えるのではないでしょうか?
https://www.torizuka.club/2022/02/01/%e5%93%81%e6%a0%bc%e3%81%a8%e3%81%84%e3%81%86%e3%81%8b%e3%80%81%e5%93%81%e6%80%a7%e3%81%a8%e3%81%84%e3%81%86%e3%81%8b/

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