３月にしては冷え込んだ朝だと記憶しています。これから葬式に参列するので礼服（・・・と言っても紺色のスーツでしたが）で足場の悪い足場を何とか確保して撮影した記憶があります。ちなみにこの場所は現在、武蔵丘車両基地となっています。 ８６，０３，２５西武 東飯能
３０年前の０３月は職場の不慮の事故で仲間を失っています。もともとその仲間は国労組合員でしたが時代の流れで動労に移りました。当時は国鉄から新会社に残るなら労使協調路線を選んだ動労に組合を変えるのが手っ取り早い方法でした。ただ私はそれが本当なのか？そして労使協協路線で本当に国鉄が守れるのか？新会社に移行して夢を見れるのか？が甚だ疑問が残り国労のままでいました。しかし彼は動労への道を選びました。それはそれで彼の人生ですので私は咎めませんでした。その彼が不慮の事故で亡くなってしまいました。もともと裏切った者ですから、知らぬ存ぜぬも押し通せたのですが、当時の職場の敢行として冠婚葬祭と命にかかわる事は労働組合、当局はいとわずに最大限協力していくという不文律がありました。そのため感情的なものは抑えて不慮の事故で亡くなった彼の通夜・告別式には組合は関係なく個人として最大限協力する事になりました。そして成り行きで私は告別式の送迎担当となりました。これは私が希望したものでした。なぜなら彼の家は鴻巣で横浜から彼の実家まで行く道すがら八高線のＤＤ５１が撮影出来るからでした。しかし、当日いろいろ調べると八高線の貨物はウヤらしい事がわかりました。それならばまだ撮影した事のない西武のＥ８５１を撮影してみようと言う事になりました。ちょうど良い事に東飯能に８時頃に到着する上り貨物がある事に気づきました。天気も良さそうです。告別式は昼過ぎでしたが４時に家を出てまだ八王子バイパスも無く旧１６号をひたすら北上して７時前に東飯能に到着。あらかじめ調べておいた撮影地で賭けに出た訳ですがしばらくすると電機特有のホイッスルと共にタキ特有のジョイント音が近づいて来ました。その時の写真がこれですが西武Ｅ８５１末期に慌てて撮影した以外では唯一の記録となりました。
