ミケランジェロ・ブオナローティ(Michelangelo di Lodovico Buonarroti Simoni, 1475年3月6日 - 1564年2月18日)は、イタリアルネサンス期の彫刻家、画家、建築家、詩人。名前はミカエル(イタリア語: Michele)と天使(イタリア語: angelo)を併せたもの。
「ピエタ」(Pieta 、慈悲などの意)を題材とする彫刻を生涯に4体制作しております。ピエタは聖母子像の一種であり、磔刑に処されたのちに十字架から降ろされたイエス・キリストと、その亡骸を腕に抱く聖母マリアをモチーフとする宗教画や彫刻などのことです。小生も30年前のホテル学校時代にサン・ピエトロ寺院で対面いたしました。マリアの悲しみが伝わってきました。
I saw the angel in the marble and carved until I set him free.-Michelangelo
「私は、その大理石の中に天使を見いだす、彼を自由にするまで彫り続けた。」
ミケランジェロの言葉ですが、彼にとって人体表現の芸術とは、作品の仕上げにとどまらず「人間を創造すること」にほかなりませんでした。「未完成の美学」を追求したのもミケランジェロ。晩年には細部の仕上げにこだわらず、内面的な情念や精神を直感的、霊感的に表現しました。
「自分で終わりだと思えば終わり」
制作の過程に「美の本質」を見いだそうとしたミケランジェロさんに脱帽です。