E表現研究所の「Eから始まる」

E表現研究所所員の、E生活やE活動を自由に語り合うサロンです。

ベイビィベイビィベイビィを観ました

2009-06-03 19:19:07 | 映画宝話
偶然ですが、昨日娘の誕生日を祝って、あれこれとお産のときを思い出していて、今日は映画「ベイビィベイビィベイビィ」を観てきました。

スタッフやキャストは、「ナースのお仕事」と同じメンバーだったようです。
医療関係のドラマは好きで、特にこの番組は、ちょっとドタバタだけど、笑いあり、涙ありの、現場での人間的な部分をうまく描いているところがいいと元ナースとしては思いました。

ベイビィもドタバタですが、やっぱりお産は誰一人同じではないドラマがあると、改めて思い、また長女と次女のときのお産を思い出しました。同じお腹からでも二人いれば二通り。痛みや陣痛もそれぞれ。私の場合は教科書のようなお産と言われました。短かったので見守るスタッフも冷静にテキパキとこなせたんですね。
長女のときは、ちょうど昼休みで人手もあり、私だけでした。生まれ出た直後、夫がビデオを構えると、分娩室の明かりを消し、私のお腹に乗せた新生児に真上のライトだけスポットのように当ててくれました。そんな余裕もあったということですね。

映画では、5組のカップルのいきさつやお産の経過は少なかったけれど、それぞれ順番に「生まれましたあ」と赤ちゃんが出てくるたびに感動があり、やっぱりいいなあと思いました。無垢で生まれてくる赤ちゃん。みんな幸せになってほしいと願わずにいられませんでした。(映画ですが)
途中「どうして女ばっかりこんな目にあうのよ。不公平だわ」そんなセリフが出てきます。
でも産んだあとは、「女ばっかりこんな良い目にあって」なのだと思います。台風の後の静けさのように、穏やかな安堵感に包まれるから。人生で一番の幸せだと思った瞬間です。
子育てでいろいろ悩みも尽きないけれど、大きくなっても心配もたくさんあるけれど、母親になった誰もがそう思った瞬間があるのではないでしょうか。

                              (M.H

お誕生日会

2009-06-03 00:28:51 | ダイアリー
2番目の娘が生まれて17年が経ちました。
ささやかに二人でお祝いです。去年だったら上の娘も一緒で、3人でお祝いしたなと思い出しました。二人になってちょっと寂しいですが、一人になったらやらないだろうな・・・

上の娘とはメールでやりとり。こんなメニューになったよとか、ケーキはこれ、おいしそうでしょ・・・
一人で仲間はずれのようで、余計に寂しかったかもしれないと反省しました。

プレゼントと花とケーキ。テーブルには折り紙で作ったバラのリース。O先生の折り紙教室のバラです。

娘が生まれたときのことは昨日のように思い出します。子どもを産んだことのある人には、人生で1番と言っていいほどのドラマがあります。語ったら尽きないくらい、今だから話せる話も。
切迫早産で絶対安静で自宅にいたときは、1歳の娘は毎朝、義父母が迎えに来てくれ、夜になると連れてきてくれました。
8ヵ月からは入院して、毎日本ばかり読んで過ごしていたなと思い出します。赤川次郎を1日1冊。分娩室の向かい側の部屋で、毎日のように待機室から分娩室に移ってお産が始まって終わる過程を、横目で眺めていました。

10ヶ月に入り、いよいよ生まれてもいいというとき、私の妹の結婚式があり、どうしても出席したいとわがままを言い、無謀にも教会へと車に乗って行ったのです。夫の運転で。病院の先生には無理やり許可を取っていたので、きっとスタッフの間では「もう知らないよ」という空気が流れていたことでしょう。
無事の帰ってきた翌日、今度は夫がゴルフに出かけ・・・
本気でお腹の赤ちゃんに「あと1日待ってー」と頼みました。

その翌日、娘は誕生しました。夫は休みでビデオ係。
その代わりだったのでしょうか。赤ちゃんは機嫌を損ね、真っ青で、すぐに泣いてくれませんでした。
誰もが無言で処置をする中、私だけ必死で笑顔を作り、心の中では「そんははずない。絶対に大丈夫」と叫び続けました。
ほどなく赤ちゃんはきれいな赤みを増して、途切れ途切れに産声をあげました。

いつでも思い出せます。それからの毎日をずっと大切に育んで、今は楽しそうに、文化祭の準備をする高校生。
「ママ、ありがとう」
と素直に喜ぶ、甘えん坊の17歳。

        (M.H