緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

「なぜ」、「どうして」が持つ侵襲性

2019年09月12日 | 教育
(写真は、今年の夏の佐賀、光の森にて)

難しい質問をもらった時、

 なぜ、そう思いますか?
 どうして、そう考えたのですか?

など、医療面接では、
患者さんに解釈モデルを問うことが求められます。



でも、この

 なぜ、

 どうして

という質問。
注意を払わなかったら、

 問い詰める質問のように聞こえることがあります。

また、
 否定するような・・
 どうして、そんな風なことをあなたは考えるのか

というニュアンスに伝わってしまうこともあります。

さらに、
なぜ、どうしてで始める質問は
「侵襲的」という文を見つけ、
やっぱり・・・と感じています。



ですから、最近は、この

 なぜ

 どうして

をできるだけ、使わないで質問をするように心がけています。


 ・そう思われたわけをお伺いしてもよろしいですか?

 ・そのことについて、もう少し詳しく話していただけませんか?

といった感じです。



 ・なぜ、そう思いますか?

 ・どうして、そう考えたのですか?

より、数段柔らかですよね。

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