集学的がん治療・ケアの読み物で、
がん読本という冊子の第1号ができました。
この「がん読本」という名前、
中々気に入っています。
・左の黄色で大きいものが医師向け
・右のピンクの絵の小さいものが一般向け
第1回は「大腸がん」をテーマとして、
3名の医師で編集をしています。
その一般向け(患者さんご家族向け)のものの冒頭に、
緩和ケアについて、寄稿しました。
(前略)
がんが小さくなるよう治す治療は抗がん治療、
体と心を楽にしてエネルギーを蓄えるための治療が緩和ケア、
何も、特別なことではないのです。
とはいえ
「楽にする治療は必ずしも必要ない」
と思われる人もいるかもしれません。
でも、ある方にとっては
「がん治療をできるだけ副作用が少なくやり遂げられるようにしたい」、
ある人にとっては
「普通の生活を続け、病院にいないときはがんを忘れたい」、
ある人にとっては、
「できるだけ自宅で過ごしたい」
というように、
人が「こうありたい」という姿を目指すとき、
それもがんというなかなか難しい疾病を
乗り越えようとするわけですから、
苦痛にエネルギーを奪われていては
もったいないではありませんか。
それだけではありません。
診断や再発時に厳しい話を聴いたとき、
人の心は落ち込みますが、
2週間ほどで次のステップやジャンプに繋がっていく
と言われています。
この2週間のサポートはとても大切なのです。
(後略)
原文から、行替え、太字を加えています。
癌治療と緩和ケア.~治療の道のりで、抗がん治療とともに緩和ケアを受けることが当たり前になることを願って~「がん読本」No.1, Oct., 2014
苦痛にエネルギーを奪われていては
もったいない・・・
ずっと、伝えたかった一文です。
医師向け冊子では、
このブログでも紹介したことがありますが、
私の初めての臨終の体験を通して
感じたことを書いています。
がんの冊子なのに、
ちょっと唐突だなあと
編集の目からは心配を感じていたのですが、
お読みいただいた方から、
思わず泣いてしまいました・・
自分の経験に重なりました・・
といった感想を頂き、
ほっとしています。
医療者でご希望される方がいらっしゃいましたら、
協和発酵キリンさんか久光製薬さんに
がん読本を・・とお声掛けください。
または、インターサイエンス社さんでも大丈夫と思います。
一般の方は、非売品なので、
おかかりの医療者の方を通して、
医療冊子のような位置づけで
お渡し頂いています。
コーヒーブレークにでも
気軽に読んでいただけるといいなあと思っています。
私の事でもある。。
緩和ケア、かかること、、、当然な事って思っている私でした。。
ちなみに、第2号は乳がんの予定なのですよ。
病院のどこがにどさっと置いてあるわけではなく、医療者が手渡すようにしているそうです。
ちなみに、大腸がんの特集を監修くださっているのは、癌研有明病院の上野先生です。
思いを込めて本を手渡せたらいいかもしれない、そうしたら、出来なかったことが少し埋められるかも知れないと感じました。
まず、読ませて頂こうと思います。
冊子とのつながりがあって、なんだかとっても、嬉しくなりました。
アップしてもよいものかどうか、わかりませんでしたので、頂いたメッセージ表には出しておりませんが、確かに、拝読させて頂きました。
そんなきみさんに読んでいただけると、とても、嬉しいです。
できることなら、感想を頂けると、ありがたいです。
(アップをご希望されない時は、プライベートメッセージとか、公開なしなどとメモを入れていただければそのようにいたしますので)
(たぶんこの先生のブログを開いていた様子。(笑))「ハイそうです。」って答えしたら「、次回までに取り寄せておきます。」と親切にお答えいただきました。
次回12月22日にいただける予定です~~(-^-^)~うぃ
体調は、いかがですか?
寒くなってきましたので、どうぞ、お大切になさってください。
コメント、ありがとうございました!
飲み薬の方は、年明けまで、飲み続けますが。。。
で、がん読本、忘れずに、看護士さんから、いただきました。
もし、不都合があったら(たぶんないと思うけど)没にしてくださいね。と申し上げたところ「いえいえ、そんなことは全くありません。かえって、教えて頂き、有りがたかったです。先生も(先生用の物を)一冊、持ち帰ったほどですよ。こちらこそ、有り難うござました。外来に暫く通われることと思いますが、日帰り点滴室に新しい冊子が出来たら送って貰うように手配してありますから、顔を見せながら、次号も取りに来てください。」と温かい言葉を看護士さんからいただきました。~(-^-^)~うぃ
頑張られましたね!おめでとうございます。
そのような中、がん読本を手に取っていただき、本当にありがとうございます。また、そのことで、化学療法室に繋がりを作ってくださったことも、何とありがたいことだったでしょう。
広がりをつくってくださったこと、本当に、ありがとうございました。
また、感想なども、お聞かせいただけるとありがたいです。
(第2号が先日できました)