メンデルの法則は・・・
エンドウ豆の表面
”つるっとしたもの” が3/4
”しわがよったもの” が1/4
こんな比率で出現する遺伝の法則です。
AA、Aaで発現するもの・・
つまり、一つでもAがあれば発現するものを優性遺伝
aa・・
つまり、二つ揃わないと発現しないものを劣性遺伝と
過去には呼ばれていました。
(Kreingkrai LuangchaipreedaによるPixabayからの画像)
そもそも何が優性で何が劣性なのか・・・
言葉がそれ自体を適切に表していないことが長く議論となっていました。
日本遺伝子学会は、今では、これを次のように変更しました。
優性遺伝は「顕性遺伝」に、
劣性遺伝は「潜性遺伝」に。
この変更に先立ち、日本医学会に所属している学術団体に、呼称としての適切性についてアンケート調査をするなどし、コンセンサスを得て変更にいたり、数年前日本医学会から私が所属する学会にも名称の変更について通達がなされました。
そして、昨年から中学校の理科の教科書でもすべて、顕性、潜性遺伝に置き換わったと聞いています。
過去に使われていた名称が、もっとも正確に表現した言葉に改定されていく・・医学用語もしかりです。
ところで、面白い遺伝パターンとして時々話題になる耳垢のこと。
耳垢が湿った人
耳垢がカサカサと乾燥した人
このタイプは一生変わらず、遺伝によって決まっていることが知られています。
湿った人が顕性
乾いた人が潜性
湿っているから優れているわけではありません。
顕著によく見られるという意味です。
ただ・・・
日本人は乾いた耳垢の人の方が多いそうですが・・
数十年前、大学の遺伝の授業の中で、耳垢の遺伝について初めて聞いて、自分の耳垢のタイプはどっちか・・と、教室の中はにわかにざわつき、へえ~が起こったことを思い出します。
耳垢のタイプも遺伝によるもの・・
人の体は本当に好奇心溢れる対象だなあと思います。
私はド近視ですが、近視は顕性遺伝と聞きました(聞いたときは優性という呼称で)
きょうだいの中で私だけド近視で、視力の良い母親にいつも嫌味を言われていました😢
息子も残念ながら近視強いほうです😢
今は昔よりも子供の近視に対してより正しく真摯な対応がされつつあるのかもしれませんが、命にかかわる病気ではなくても、子供の近視を抑える取り組みをしてくださるお医者さんが増えて欲しいです‼️
優性劣性という呼び方ではなくなったのは良いことですね☺️
仕事を辞めて久しいですし、まったく知りませんでした!
でも、この方が確かにわかりやすい。
昔から、優勢と劣勢ってわかりにくいよなって思っていました(;´∀`)
良いことを教えていただきました。
あ、もしかしてクリスマスプレゼントですかねw。
どうもありがとうございました。
耳垢のことを「ていねい」と呼ぶこともその時知りました。
実兄が今年1月ステージ4の直腸がんと言われ、感染症などでダブルストーマになっています。糖尿病が原因ですが、いまだに癌除去手術が出来ていません。4,5年前から罹患していたそうで、年内もたない、と言われていました。それでも元気です。
人間の体や命は不思議です。
お訪ね下さり、ありがとうございます!!
近視のこと、本当に大切なことですね。
東南アジアは近視が多く、シンガポールなどは国をあげたプロジェクトが走っているそうです。
遺伝に環境的な問題が大きくかかわり、スマホやPCなどの影響もあり、2050年には全人口の半分の人が近視になる可能性があるという報告もされていて、
日本では、文科省が小中校生の実態調査を今年の6月ごろ発表したという報道を聞きました。
これからの動きに注目したいですね!!
aruga
コメント、ありがとうございます!!
良いこととお書きくださり、嬉しかったです!!
クリスマスプレゼントにするには、ちょっと華が。。。耳垢とか。。
温かな頂いたメッセージに感謝です!
aruga
高校で習ったんですかー?!
見識深い素晴らしい生物の先生だったのですね!!
お兄様のこと、シェアしてくださりありがとうございます。
コメントを読んでくださる方々が応援してくださっていると思います。
私ももちろん。
多くの思いを込めたエールがお兄様に届きますように!
aruga
60年前、学校の身体検査!で赤緑色盲と言われてから様々なことがありました。
大好きな地質、天文系の学部は色盲では入れません。
結婚する時、あなたのような人は結婚する資格はないのです、と言われました。
劣性遺伝とは、極めて劣った人間であるかのような表現です。
入学試験の健康診断で、赤緑色盲ですと申告して検査を受けましたが、その時の医師の見下した表情と一言も言わず検査もろくにせずに、診断書に強度の色盲と記入し、顎であっちへ行け、と言ったこと。
今でも、本音のところでは医師と言う人種をなかなか信頼できないのです。
わたしの耳垢は、日によって湿っているときと、
乾いているときがあるのですが、変ですか?
耳に水が入ったとかではないのですが・・・。
教えてください。
優性保護法など人の尊厳の根幹にかかわることが行われていた時代もその頃だったように思います。医療が人権意識を強く持ち始めたのが、私が関わる緩和医療の概念が生まれてきた頃でした。
英国が最初で60年前。
日本でもこの40年、医学教育から変わってきたと思います。
悲しい思いをすることがないよう皆様に実感していただけるよう、精一杯努めたいと思います。
aruga
お立ち寄りくださり、ありがとう!!
遺伝子的にはどちらかなのだと思います。そこに環境要因が重なり、違うタイプのように感じる日があるのではないかと推測します。(環境要因とは綿棒や指で刺激したり、気づかないほどの軽い感染や浸出液などです)
気になるときは、耳鼻科にご相談くどさいませ。
aruga