(昨日に続きます) +++++++++++++++++++ 消化器科の医師がTS-1の休薬を上手に置いてくれました。 けれども、こうやって乗り切れたのは すごい種類の薬です。 「レスキューにはモルヒネを使ってますよね 「モルヒネか・・と思いましたけれど そうなんですよね。 5月13日(日) BS放送
この8ヶ月間・・
一時、もうここまでかと思ったときもありました。
痛みが強く、嘔気が出てきたときがありました。
でも、ステロイドで甦りました。
その後、患者さんから、今までと違う痛みを感じると言われ
MRにて骨転移がわかり、外来で放射線治療も行ってもらいました。
でも、外来で完遂できました。
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放射線科も細心の注意を払ってくれました。
誰よりも患者さんのおかげでした。
自分で疼痛と便秘のコントロールができるようになってくださり
食事を取り続けることができたからなのです。
ですから、TS-1の副作用にも、放射線の副作用にも
体は、踏ん張りとおすことができたのです。
でも、すべてに意味があります。
それをよく理解してくださり
すべてをきちんと内服してくださいます。
飲めないときはちゃんと話してくれるので
飲めない原因を解決するように私もすぐに
工夫することができます。
TV撮影の診察の中で
改めて尋ねました。
モルヒネと聞いてどんな気持ちでしたか?」
飲んでみると体が楽になったので
心配はなくなりました」
できるかぎり、副作用を感じないで
効果を実感できるように調整すること
これが緩和ケア医の役割なのだと思っています。
今の状態を出来るだけ先に、先に延ばしていけるようにすること
これが患者さんと立てたこれからの目標です。
テレビ朝日の「be Medical]
22:30~23:00(の10分程度)です。
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今日も、お付き合いくださりありがとう。明日も、来て下さいね。
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インフォームドコンセントとまでは行かなくても、薬剤師の説明はとても大事だと(やはり個人的に)思っています。特に医療用麻薬に対する説明こそ、薬剤師の本領発揮なのでは。医療用麻薬に対する偏見、誤解はいまだにあるのですね。医療に携わっていると、疼痛緩和に医療用麻薬は必須なのですが、説明いかんによっては、...です。医療用麻薬が処方されると、まっさきに病室に走っていって、説明するようにしています。「強い痛み止めです」と説明するか「強い痛みに用いるお薬です」と説明するかなんて、言葉にするとちょっとした違いですが、受け取る側では、意味が全然違ってくると思っています。先生がよくおっしゃるように、症状に合わせて薬剤を用いるわけで、末期だからターミナルだから、緩和ケアだから、モルヒネを使うわけではないのですよね。医療用麻薬の偏見は、つきつめてみると、身体的依存,精神的依存、(鎮痛)耐性の3つだと思ってます(断言?)。この3つをわかりやすく、正確に適切な言葉で説明するようにしています。よく考えていることなのですが、どんな良い薬が発売(採用)されていても、どんな良い治療がされていても、そこに言葉やコミュニケーションがなければ、症状緩和にはつながらないのでは...と。「話す」ことは、苦痛を「離す」「放す」ことにつながると。
ただ、デュロテップパッチだけは、鎮痛耐性があるのでは、と少し疑っています。最初のモルヒネからのローテーションの仕方にもよるのでしょうか?調べている最中です。