緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

(1)高度医療機関の救急対応

2007年07月23日 | 医療

かなり以前のこと。
あるがん専門高度医療機関の
緩和ケアチームから
自宅がそちらに近いから
相談に乗ってほしいと連絡がありました。

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骨盤内のがんで
手術後、放射線治療後の方でした。

外来で、患者さんはかつてあった出来事を切々と話されました。

放射線治療後、膀胱出血があり
膀胱内で血液が固まってしまい
尿道に栓をしてしまう
膀胱タンポナーデという状態になるリスクがあったとのこと。

事前にそうなっても
救急対応が出来ないと思うので・・と
主治医から、紹介状を渡されていたということでした。

高度医療機関が主治医でしたが
救急時は、他院の救急にかかりなさいと・・

案の定、尿が溜まっても排尿できなくなってしまい
まずは、その高度医療機関に電話をされました。
来ても対応できないから
事前に指示があったようにしなさいと言われ

それで、自宅に一番近い
大学病院の救急外来に行ったのだそうです。

紹介状を持っているとはいえ
初めての受診が救急です。
再発癌で・・・
膀胱タンポナーデ・・・
(明日に続きます)
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7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Kay)
2007-07-24 14:11:00
さっそく コメントいただき有難うございました。
私は 医療者ではなく ただの患者の家族ですが 医療者の話を より理解しようと PCで色んなことを検索いたします。主人の様子があまりに 異常に思えて 使用されている薬剤を検索していて アカシジアという副作用を知りました。その後 先生のブログを読ませていただいて 腹水コントロールの仕方を書かれている一文に行き当たりました。主人は この4月から いったん引いていた腹水が再貯留し はじめ2週間に1度抜いていたのが 6月には1週間に2度 1回に1500~2200ccもの腹水を抜くようになっていました。その間 イレッサは処方されていたものの ただ腹水を抜くだけで 体力はみるみる落ちていきました。セカンドオピニオンを主人に薦めましたが 医療センターを信頼していたのか そのままで
挙句の果て イレウスで緊急的に入院となりました。
今は 終末期緩和医療で塩モヒ等々の投与だけです。イレウス管は 2週間入ったままの状態です。
しかも 緩和病棟のある病院に 半ば脅迫的な言葉で勧められています。自宅から近いという理由で選んだ
九州医療センターにがっかりしてしまいました。
今となっては 愚痴でしかありませんが・・・こんな目にあっても 主治医 担当医の誠意ある言葉が聞ければ 納得できる余裕はあったはずなんですが・・



病院 医師選びは本当にむずかしいと思います。
こんな目にあっても 医師の誠意ある言葉が聴ければ
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コメントありがとうございます (aruga)
2007-07-24 23:14:07
大変な経緯を分かち合ってくださりありがとうございました。これから、少しでも納得できる方向に進むとよいのですが・・緩和ケアチームには相談なさいましたでしょうか。貴センターのがん性疼痛認定看護師さんは、私の施設に研修にいらっしゃっていた方だったと思います。認定看護師さんは、公開されています。
http://www.nurse.or.jp/nursing/qualification/nintei/touroku/show_unit.cgi?start=210&mode=subcategoryb&h_type=&category=&subcategory=%82%AA%82%F1%90%AB%E1u%92%C9%8A%C5%8C%EC
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Unknown (aruga)
2007-07-24 23:17:36
ごめんなさい。研修にいらしていた方は九州がんセンターの方でした。でも、九州医療センターにも緩和ケアチームはあります。http://www.kyumed.jp/iryo/supportteam/palliative_care_team/index.html
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同感です! (hirocl)
2007-07-25 01:10:40
先生、このようなことがたくさん起こっています。高度医療機関とはいったいなんなのかとさえ思うことがよくあります。抗癌剤を投与しながら詳しい病状の説明やこれからの患者さんの残された時間の過ごし方など、全く話し合われていないケースが本当に多いのです。私たちは、目の前で困っている患者さんのことを思うと何とか症状を緩和してあげなくてはと、そのことに必死ですが、もともとの主治医達はこのような実態を理解されているのか。。。本当に日本の医療に誠意という言葉はないのかと、日本の医療の将来を危惧している一人です。先生がブログに書いて下さったお気持ちはとてもよく理解できます。
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Unknown (ぺがさす)
2007-07-25 01:13:53
こういう場合に元々の主治医は、緊急時にかかる病院を紹介してあげないものなのでしょうか。
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ありがとうございます。 (Kay)
2007-07-25 06:50:57
医療センターにも 確かに 緩和ケアチームはありますが その存在すら 担当医はじめ看護士たちも知りませんでした。全く 機能していないようです。
近々 緩和病棟のある病院に 見学相談にいくつもりです。娘が 熊本済生会の腫瘍内科の勉強会に参加し
色んな話を聞かせてくれました。現状は現状として受け止め 行動しようと思います。
色々 ありがとうございました。
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Unknown (aruga)
2007-07-25 22:28:46
hiroclさん
まあ、逆に私の方が先方に失礼なことをしてしまうこともありますから・・ コメントありがとうございました。

ペガサスさん
紹介状は渡していたようですが、事前に受診してカルテをつくっていたわけでもなく、突然紹介状を持って救急に行ったようです。こういうケースは他にもあるようです。

Kayさん
ご家族皆さんで支えていらっしゃる様子を感じることができました。上手く進んで行きますように。
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