緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

がんばれ!セイコさん(1)

2009年11月19日 | 医療

2年前の記事の再掲・一部加筆です。

***************



ある患者さんから電話があり
当時、勤務していた先の
看護師が対応してくれました。




主治医は某大学病院。

でも、紹介状は今かかっている
免疫療法・温熱療法のクリニックからもらってくるとのこと。

入院は難しい緩和ケアということも説明したうえで
兎に角、痛みを何とかしてほしいということでした。




外来にいらっしゃいました・・・

消化器系のがんをお持ちでオキシコドンを内服していました。

紹介状を見ると
大腸蠕動促進する緩下剤が入っていませんでした。

いやな予感がしました。




患者さんに入ってきていただくと・・

とても顔色が悪く、やっとのことで歩いていらっしゃる様子でした。
腹部全体に痛みがあり、すでに嘔吐していました。
左の下腹部に硬い腫瘤が触れます。
便塊でした。
がん性腹膜炎とオピオイドによるイレウス一歩手前でした。
(つづきます)

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2 コメント

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恐怖の言葉。 (ぴょん)
2007-05-08 09:57:04
恐怖の単語。癌性腹膜炎による腸閉塞。
主人が併発した病名であります。
あんなに恐ろしい一言は、私の人生44年間で、聞いたことはありません。
どうか、腸閉塞になりません様に。
返信する
本当ですね。 (aruga)
2007-05-08 21:47:58
応援ありがとうございます!
返信する

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